警告と棄権:この物語は、生々しい暴力シーンやセックスシーンを含んでいます。 もしあなたが、過激な暴力やサディズムの描写を不快に思うのであれば、これ以上読まないことをお勧めします。これは警告です。

著作権について:この物語は、営利目的に販売したり、内容を改ざんしない限り、自由に配布や保管をして構いません。しかし、「必ず」以下の著作権の情報と上記の警告と棄権を表明する文を付けて下さい。
※この作品に関する著作権は原作者 ザ ポイズン ベン 氏に由来する。



―リズ―
〜地獄を秘める復讐の女神〜

         
   ( PART T )前編
  
ザ ポイズン ペン 著
1997





*********




     ここでは、心の内にある苦悩を押し殺さねばならない。
     しかし、天に昇れば、その苦しみは大声で吐き出される。
     神は、必ずや天罰を下すだろう。
     その罰は、ゆっくりと現れる。そして巨大である。

          ‐ルドヴィゴ・アリオスト,『オルランドフリオーソ』より。



リズは、自動登録機が全て順調に動いているのを確認しながら、父がコンピュータの傍に置いていったチェックリストにざっと目を通した。

リズは、それらが何を意味するのか分からなかったが、
父が何度も使うのを見ていたので、ほとんど覚えてしまっていた。
この時点でミスをするはずはなかった。

コンピュータから、全てのシステムがオンライン状態で、機能している事を知らせるアラームが鳴った。
リズは、暗い茶色のぼさぼさの髪を指で梳き、いくつもの最新鋭のプロセッサに繋がった端末機の前の椅子に身を沈めた。

そのコンピュータには、GPSシステムが搭載されていたが、リズはもちろん正確な番地を知るはずもないので、ヴィジュアルモードで、CG表示された街の地図をスクロールしていった。

あった。そこがその場所だ。リズは地図の上にマウスで四角形を描き、範囲を指定した。
コンピュータが、その偉業を成し遂げるための驚異的な演算処理を始動させるには、しばしの時間が必要であった。リズは、目をこすりながら椅子の背に凭れた。

さんざん泣いた目は赤く腫れ、ヒリヒリしている。

リズは、受信台の平らな防菌金属メッキに目を向けた。上げ下げ可能な壁が据え付けられ、高さ12センチのところで、空のレシーバーベッドの四方を囲んでいる。

頭上では、光が煌煌と輝き、影ひとつ作らず、剥き出しで傷だらけのスチールを微かに光らせている。183cm向こうに、その四角い受信台は、地下スーパーコンピュータラボの殆どを占拠しており、それには、リズの母が常々不平をこぼしていた。

コンピュータが、また電子音をあげ、比率の指示を確認するポップアップウィンドウがスクリーンに浮かんだ。リズは一瞬考え、キーボードから15と打ち込んだ。

それで比率が15:1に変わるだろう。一呼吸おいたのち、スクリーンに大きな文字が現れた。

         解析完了
      比率 15:1
         実行しますか?(はい・いいえ)


リズの指は「はい」のキーの上で軽く止まった。一度それを押してしまえば、もう後には引けない。今までの出来事が次々とリズの頭の中でよみがえった。

リズは裏切られていた。親友のアシュレイは、リズの家を訪ねたとき、
彼女の日記を見付け、それを勝手に持ち出したのだった。

それが、リズが最近つけている日記帳ではなかったので、あんなことが起こるまで気付かなかったのだ。

リズは歯軋りをし、目からは次々と涙が込み上げ、こぼれ落ちた。
友人だと思っていたクラスメート達からの嘲りの言葉が胸にこだまする。

”レズのリズ”

そう、呼ばれたのだ。

何年も前からリズは、自分がレズビアンであることに気付いていた。
リズの夢、ファンタジーの世界、そして、届かぬ思いを綴った日記を、アシュレーは読んでしまった。
いくつかのアシュレーとのファンタジーの世界を読み、自分を心底軽蔑しているのだ。

日記の内容など、またたく間に学校中に知れ、広まった。
16歳という多感な年頃で、噂をくい止める事など不可能であった。

リズは絶望的な気持ちになった。

嘲笑、

ひそひそ話、

男の子達からのいやらしい視線…

そして、

日記の中でも特別いやらしいことを書いたページのコピーが見世物にされ、廻されている事を知った。

リズは、泣きながら学校を飛び出した。

もちろん、彼女の両親は気付きもしなかった。

リズは、両親が実験を繰り返している中、ぶすっと、ふさぎこみながら家の中をうろついた。
リズの父親は、今リズが目の前に座っている、驚くべき発明研究プロジェクトの開発責任者で、リズの母親は結婚前から、もう何年も、彼の助手を勤めている。

この偉大なる発明を知っている者は、世界で10人もおらず、全員がリズの両親と同じ会社に勤めている。この発明による影響は計り知れなく大きいものなので、このプロジェクトは”最高機密”とされていた。

政府でさえ、このプロジェクトの存在を感知していなかった。
リズは下唇を噛んだ。自分の考えている事が、とても、まともでないことは解っていた。

しかし、

復讐心が渦巻くこの、激しい衝動をもはやどうすることも出来なかった。

頭を真っ白にして、

静寂の中で、リズはそのボタンを押した。

それは実行されたのであった。


    ******************************************


レジ係りのアシュレーは店の奥にいる、カップルと思われる、二人の若者を監視していた。
もう、30分近く、チラチラとアシュレーの様子を窺いながら何も購入せずに店内をうろついている。ちょっとした隙に万引きをしようとしているのだ。

アシュレーは機嫌が悪かった。
暫らくしても、あのチンピラたちが出て行かなかったら、出て行けと言うつもりだった。

「くそ、リズ。」

アシュレーは、不機嫌の原因を思った。リズをあんなふうに嘲笑の的にするつもりはなかったが、ただもう、日記の内容が虫唾が走る程に、常識から離れたものだったのだ。

最初に日記を読み始めたときは、友人がレズビアンであることを発見し、興味をそそられた。
読み進むうちに、友人が自分と一緒にしたいと思っている性的な事柄が長々と、事細かに書かれていて、心底むかむかした。

それでも、こんな大きな噂になろうとは思ってもみなかった。
数人の友人にあの日記を貸しただけだったのに、次の日には学校中の子達がそのコピーを持っている様だった。


        **************************************


リズは、ちょっとした苛めに悩んでいた。
そしてアシュレイは、なんとなく罪の意識を感じた。
彼女も少しナーバスだった。

リズは、昨日泣きながら学校を飛び出すとき、

氷のように冷たく、憎悪に満ちた目でアシュレイを睨んだ。
その視線にアシュレイは震えるような恐怖を感じた程だった。

女がひとりコンビニに入って行き、突き当りの冷蔵ショウケースへ向かった。
突如、電源が落ち、店内は闇に包まれてしまった。

効果は瞬時に現れたのだ。

リズは、父が量子増減と波形の崩壊について話しているのを聞いたことがあった。そのときは、一言も理解出来なかった。

要するに、

“物体をある所から別のところへ移動させる能力”注{量子移動理論}

と、

“物体の物理的な大きさと質量を完全にコントロールする能力”注{量子変換制御理論}

の事だ。

その全ての過程は、9ボルト以下のバッテリーひとつで賄えるだろう。

受信台の方を向くと、リズの心はぐらりと傾いた。

”店が!”

リズは信じられ無かった。

成功したのだ。

リズは、本当に、現実に、それをやってしまったのだった。

リズの鼓動は、なにかの賞品を開ける時の様に高鳴った。

まさに、細部から超微細に至る迄、それはコンビニエンスストアのそのものだった。

表のシャッターも、

広告ポスターも、

入ってすぐの公衆電話も、

リズが見慣れたその店であった。

唯一の違いは、その建物が、
今はわずか幅約122センチ、
高さ約23センチ程に縮小されており、
歩道と残りの受信台を囲んだコンクリートが
層になって、飾りの様にくっついている事だった。

リズは、受信台の縁の方へ歩いて行った。ある考えが頭を過った。

リズはとっさに、今日、アシュレイが働いているのか確認しておくべきだったと思った。

今日は学校は休みで、教員たちは研修に出ている。
そのようなときはいつもアシュレイがその店で働いていることをリズは知っていた。
それでもやはり、確認しておくべきだった。

何も起こる気配はない。リズは、何か間違えたかと疑い始めた。
リズは受信台に屈みこみ、ミニチュアコンビニエンスストアの平らな屋根の縁を掴んだ。

爪がレンガとコンクリートに食い込む程の力でグイッと引っ張り、屋根の半分を引き剥がした。
まるでアイスキャンディーを壊しているかの様な感覚だった。

漆喰の埃のもやの中から、店内の半分が見えてきた。レジも見えた。
リズが屋根を剥いだ時の衝撃で、小さな缶や箱が横滑りして床にこぼれていた。

ようやくリズは、レジの後ろに転がったタバコのカートンの山のなかで、なにか動くものを見付けた。
腕が一本現れ、それから小さなブロンドの頭が見えた。
その光景に、リズの心には憎悪の波が押し寄せてきた。

”それはアシュレイだった。”

状況が理解出来ないでいるアシュレイは、
やっとの思いで立ち上がった。
リズは、その小さなブロンドが辺りを見回し、
そして見上げるのを見ていた。

少女の驚いたその表情に、
リズは残忍な笑みを浮かべずにはいられなかった。


*******************************************


「こんちは、アッシュ。」
とリズは声をかけた。

アシュレーにはその声はまるで雷の轟きのように思われた。


「最近、何かいいもの読んだ?」

アシュレーは悲鳴をあげて駆け出した。

どこに逃げようとしているのか、リズには分からなかったが、
それほど遠くまでは行かせなかった。

店のガラクタの中に手を伸ばし、
アシュレーの足を親指と人差し指で、できるだけ優しく摘み上げ、彼女を引きずり出した。

この感じって、アシュレーが足をばたつかせ、
腕を振り回し、叫びたてるのを見ながらリズは思った、

「ちっちゃな鼠を捕まえた時とそっくりね。」

アシュレーの片足の踝を掴み、顔の前にぶら下げて、しげしげと見入った。

「今の身長は10cmってところね。」

とリズは見積った。

リズが小さな囚われ人をじろじろと眺め回している間、アシュレーは声一つ立てなかった。この怪物の様に巨大な女があまりに間近にいることに脅えきっていたのだ。
二人はお互いの目を見つめ合った。

「お願い、ひどいことしないで!」
とアシュレーは、小さな、上ずった声で言った。

よもや現実に起こるとは予想だにしなかったリズは、勿論どうするかなど決めている筈がなかった。
今やリズは憎んでいた相手を自らの思うままにできるのだが、
アシュレーをどうするべきか決めかねていた。

アシュレーのスカートは腰のあたりまでまくれ上がり、
長くほっそりとした足、それにちっちゃなピンクのパンツが剥き出しになっていた。

リズは下唇を舐め、部屋の中をやましそうな様子で見回した。
まるで、破廉恥な行為を行っている最中の自分を捕まえようと誰かが飛びかかってくるのを恐れているかのように。

息を凝らしながら、リズは腕を伸ばし、
もう一方の手の親指と人差し指でアシュレーのスカートを摘まんだ。

スカートは、極めて薄い蜘蛛の巣のようにずたずたに裂けた。
リズはにんまりと笑い、アシュレーは再び恐慌状態に陥った。
リズは素早くアシュレーのブラウスを破き取り、続いて指の爪一つでブラを切断した。

ブラはひらひらと床に落ちていった。パンツには少々手間取ったが、何とかくるくる丸めて抜き取ることが出来た。

最後に指先でひょいとはじいてサンダルを振り飛ばすと、リズは素っ裸の小さな賞品を手の平に載せた。

「ああ、お願い!やめてちょうだい!」
とアシュレーがその小さな声で悲鳴をあげた。

リズは人差し指で小さな捕虜をひっくり返し、彼女はリズの手の平の上にうつ伏せになった。
リズはアシュレーの胸の柔らかな膨らみが手のひらに押し付けられるのを感じることができた。

長い間渇望し続けてきた美しい丸い尻が今目の前に剥き出しになっている。
リズは一本の指で優しく尻を撫で、その絹のような手触りにうっとりした。

指でアシュレーの頬の膨らみをなぞり、小さな腿にその指を滑らせた。均整の取れた、ほっそりした脹脛に指を遊ばせ、それから足の裏をくすぐり、その華奢で小さな爪先が縮こまったり、開いたりするのを楽しんだ。最後に、彼女の囚われ人を仰向けに転がした。

リズはアシュレーの肉体に鼻と唇がくっつくまでに顔を屈め込んだ。
アシュレーはぴくりとも動かなくなった。
リズは深く息を吸い込み、微かなベビーパウダーの匂いを嗅ぎ取った。


目を閉じると、リズは口を開き、

キラキラ輝く唾液の跡を残しながら、舌をアシュレーの肌にそっと滑らせた。

微かに声を発し、リズは恍惚として舌先で思いのままに舐め回し、
その小さなブロンドの髪をした捕虜を、息ができない程に唇で押さえ込みながら、腿の間にある美しいヘアーのふさに舌を付けた。

アシュレーはその辱めに耐えながら、静かにすすり泣いていた。

唇を広げ、リズはアシュレーを舌に載せてすっぽり口の中に入れた。

リズは椅子に寄りかかり、伝わってくる様々な刺激と甘酸っぱい汗の香りを味わった。

ゆっくりと、彼女は舌でアシュレーを巻くように口蓋に押し付け、

口を閉じ、

その少女には全く光が届かなくなった。

アシュレーは激しくもがき、彼女を取り囲む
巨大な歯から腕や足を遠ざけながら、
必死にベトベトした舌を掴もうとした。

”彼女の叫びがリズの頭に響き渡った。”

正気を失い、
リズは頭を後ろに傾けた!

アシュレーはリズの口の奥へとまっすぐに滑っていった。

飲み込もうとする生理反応が瞬間的に起こり、
リズは小さな裸の体が叫び声を上げる塊となって、

”喉を滑り落ちるのを感じた。”

そのようにして、アシュレーはいなくなった。

微かな快感がリズの全身に伝わり、そっとうめき声を上げた。
生きている人間を身体中に取り込むと、

これほど…

力がみなぎるとは、彼女は想像もつかなかった。

彼女は微かにアシュレーのもがきが弱くなるのを感じ取れた。

それは彼女の胃の底で羽をばたつかせる蝶のようだった。
彼女はジーンズの中に手を入れ、パンティーの前面が濡れているのに気付いた。

リズは目を開き、受信台がそっと動いているのを見つめた。

彼女は突然、

あの時、

店には客がいたのかもしれないと気付き、やましい気持ちになって、彼らはどれほど多くのことを見たのだろうかと思った。

椅子から立ち上がり、リズは受信台にもう一度近付いた。

店の廃墟をじっと見ても何も見当たらないので、
彼女は屋根の半分を剥ぎ取った。そこには冷凍室があり、
砦のように自分達の周りを牛乳ケースで囲み、うずくまっている人間が見えた。

女性が一人と、十代の男女が一人ずつだった。

リズは指でそのケースを弾き飛ばすと、三人をまとめて掴み上げた。

椅子に座りなおし、リズはじっくり彼らを見た。
その女性は三十代前半のようで、特に魅力的というわけではなかった。

彼女は無言でリズを見上げたまま、呆然として何も反応できずにいた。二人の十代の男女は慰め合うように抱き締め合い、少女は涙を浮かべ、少年は恐怖に怯えて硬直していた。

手の中の小さく無力な三人を見ていると、リズは意識がもうろうとしてきた。
三人の人がいて、と彼女は思い出そうとする。

彼らは全くの他人であり、まして彼女に対して何かをしたという訳もない。

彼らはおもちゃではない。

しかし、彼女の自制心は一瞬の見せかけでしかなかった。

リズは、彼女の中でとても大切な何かがすでに壊れてしまったことを知っていた。

もう自分を抑えることはできなかった。



「ごめんね、でもあなたたちがどうしても必要なの」
とリズは、かすれた声で囚われの者に言った。

そして、待ちきれないといった風に、片手で彼らの衣服をはぎ取リ始めた。そこには捕虜を傷つけまいとする配慮はなかった。

 三人は叫び声を上げ、自分たちの衣服を引き裂く巨大な指から逃げようと空しくもがいた。女は甲高い声で、ほとんど理解が難しい言葉を怒鳴りながら、リズを脅したかと思うと、止めてくれるならお金を与えると繰り返した。

三人をすっかり裸にすると、リズは空いている方の手で、ジーンズのボタンを外した。
そして椅子に座ったまま腰を上げ、なんとかジーンズを下ろすと、更にパンツを膝の辺りまでずり下げた。

リズは女を摘まんで、親指と人差し指でしっかりと挟んだ。自分の行く手を悟った女は、地獄行きを宣告された者があげるような悲鳴をあげ、ものすごい力でもがいた。暴れる小さな体を濡れそぼった股間に押し当てたリズは、圧倒されんばかりの快感に気を失うのではないかと感じた。リズはさらに、悲鳴を上げている小さな女性を中指で奥深くまで押し込んだ。

必死にもがく女の動きが波のようにリズの体に伝わり、
感じた事のない快感が体を駆け抜けた。

“もっと”

リズは喉をならし、
喘ぎながら、椅子の上でヒップを揺らした。
そして十代の若者の一人を掴み、

――どちらでも構わなかったが、男の子の方だった――、

抱きつくガールフレンドから彼を引き離すと、すでに女が入っている股間に乱暴に入れて、二人をさらに奥深くに押し込んだ。リズは太ももをきつく閉じ、濡れて燃えるように熱くなった  中に彼らを閉じ込めた。

そして、蜜に溺れさせ、リズミカルに脈打つ股間の筋肉でゆっくりと締め付けた。断末魔のもがきは、想像もつかないほど力強い波動となり、彼女の股間から目に見えんばかりの電流派として発せられていた。

次にリズは三人目の少女の足を掴み、

口に押し込んだ。

そして、息を荒くし、べちゃべちゃと音をたてて少女の体を舐めながら、
まるでアイスキャンディーのように出し入れし始めた。

やがて、火山が爆発するかのようなクライマックスに達したリズは、

喘ぎながら、発作的に少女の体を膝から噛み切った。

その途端、塩気のある血潮が吹き出し、

リズは思わず涎を垂らした。

リズは少女の身体を噛み砕き、少女の苦痛に満ちた叫びは突然止んだ。

少女の上半身を飲み込んでしまうと、リズは、さらに少女の小さな両足を口に押し込んで、それらを味わった。

雷に打たれたようなオーガズムの余韻の中で、リズは長い間ただ椅子に腰を降ろしていた。

そして、中に入れていた他の二人がもう、とっくにもがくのを止めていた事にようやく気がついた。
二人とも彼女の蜜ですっかり濡れていたうえ、体の奥深くまで押し込まれていたので、指で摘まみ出すのに暫らく時間が必要だった。

艶やかに濡れた二人の肢体が、リズの手の平にぶざまな姿で横えられた。彼らはクライマックスを迎えた股間の力で締め付けられ、打ちのめされていた。

彼らの顔には聞こえない恐怖の叫びが凍り付いていた。
リズは彼らを少しいじくってみたが、すでに生きている様子はなかった。

それから、首を少し後ろに傾け、彼らを口の中に入れ、それも丸呑みにした。




自分のしたことに、 思いを巡らしている時に、 電話がなり、リズは飛び上がった。
まるで電話の向こうの相手からみられるかの様に、リズは素早くショーツを引っ張りあげた。

「もしもし」

と平静を装った声で彼女は電話に出た。


「リズ、一体全体どうなってるんだ。 装置を使っただろ?
と、父親が電話口で言った。


リズは血の気が一気に引くのがわかった。








目次に戻る めくる