《 巨大婦警エル 》 6
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強盗達2人は完全に腰をぬかしていた。こんな巨人から逃げられる訳が無い。だがエルが自分のことを「帝愛署婦警」であると言った瞬間に思い出した。
あまりにも巨大すぎるので忘れていたが、この女は警官だった。ならば逮捕してもらおう、もう降参だ。刑務所に行く方が、巨人に踏み潰されるよりはるかにましだ。
「降参です、自首します、悪い事はもうしません、逮捕してください!」
彼らは天空のエルの美しい顔を見上げながら口々にそう叫んだ。
「うふん、悪い強盗さん達、エルが踏み潰しちゃうから」
エルは男達の声を聞こえないふりをしている。
信じられない巨足が持ち上げられる。
2人の男達は恐怖の悲鳴をあげる。
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