巨大美少女ミカ (7)

           (不運な泥棒 改題)

                           NEW2さん みどうれい作

第一部 不運な泥棒(その7)

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柔らかくて魅力的な赤い唇が、久太郎の腰をゆるりと締め付ける。
恐ろしい力を持った『ギロチンの歯』が、彼の太腿を、がしがしと噛む。
大きくて暖かい舌が、彼の脚をねぶり、しゃぶり、そして・・・、すする。


 だが彼にとって、一番ダメージが大きかったは、巨大な乳房の山だった。

 さっき、彼は、両腕をわき腹に押さえつけられる格好で、その巨肉の谷間に挟まれた。
すごい力だったが、普通の格好なので、今よりはマシだったと言えるかもしれない。

 しかし、今回、彼は、下半身を彼女の唇に捕らえられ、身動きできない状態で、
上半身を後ろに曲げるような格好にさせられ、無理やり、そり返されているのだ。

「ぐわああああーーー!!!!」
 背骨がへし折れそうになって、彼は、なすすべもなく悲鳴を上げた。

 巨大な肉が、彼の体を、押し上げ、しごき、噛み、しゃぶっている。

 いかなる意思の強い人間(小指サイズの)でも、こんなことを長時間されたら、
おそらく、正気を保ち続けるのは、不可能であっただろう。


 しかし、無限に続くかと思われた巨大娘の『胸・唇・歯・舌』による
『同時四ヶ所攻撃』
は、以外に、あっさりと終わった。

 ミカは、こびとを、彼女の体のたくさんの部分でイジメたら、きっと楽しいと考えた。

 しかし、やってみると、この『四ヶ所攻撃』は、とても疲れた。
何しろ、左手で胸を持ち上げ、唇を動かし、歯で齧り、舌を動かすのだ。

 しかも、こびとを咥えたまま、首を曲げて胸に押し付けているのだから、首が痛い。
よほど器用な人間でも、あまり長い時間、そんなことは、できないだろう。

 ミカは首を上げ、彼を胸から開放し、彼を咥えたまま、仰向けにベッドに寝転がった。 

「はぁ、はぁ、ぜい、ぜい、ぜい。」
 久太郎は、息も絶え絶えだった。

 彼は巨大な唇に下半身を囚われたままで、上半身を、ミカの可愛い鼻の上に倒れこませた。

「うふふふふ。」
 彼女は、微笑んだ。

 彼の小さな体が、彼女の鼻に触れるのは、妙に気持ちよかった。

 こびとさんの体は、小さすぎるのだ。 
一度に色んな方法で遊ぼうなどと、贅沢を言ってはいけない。

 指なら指、舌なら舌、彼女の体の一部分を使って、楽しむしかなかった。

「さーて、次は、どうしようかな。」
 まだ遊び足りない彼女は、またテレパシーを、彼の頭の中に送ってみた。

 へたり込んでいた久太郎は、飛び起きて、悲鳴を上げ、彼女の唇を小さな拳で叩いた。
そして、彼女の口の中で、脚をバタバタさせた。

 この時ミカは、歯を使わず、唇だけで、彼を軽く押さえているだけだったが、
それでも、久太郎は、彼の下半身を、彼女の唇から自由にすることができなかった。

「ふーん、まだ私から、逃げられると思っているんだ。」
 彼女は、彼の無駄なあがきを楽しみながら、くすくす笑った。


「そうだこびとさん、もうずぅぅっと逃げられないようにしちゃおうかなぁぁ。」

 ミカの声を聞いた久太郎は、直感した。
(逃げられないように……もしかして俺を食べてしまうつもりなんじゃ)

 その直後、久太郎の体をはさみつけていたミカの巨大な唇はゆっくり動き出し、
久太郎の体を、彼女の口の中に引きずり込み始めた。

「やめろぉぉぉ、馬鹿野朗!俺を食ってもうまくないぞぉ。」

「美味しいかどうかは、食べないとわからないわ。
私の胃が、あなたと遊びたがってるの。
それに、あなたはいなくなるわけじゃないわ。
ずっと私の一部として、一緒に生きていけるのよ。」

「くそっ!食えるもんなら食って見やがれ。
お前の腹の中で思いっきり暴れて やるからな!」
 そんなことはできるわけがないのだが、久太郎はもうやけくそになっていた。

 が、それが逆にミカを刺激してしまったようだ。
「じゃあ、遠慮無く、いただきましょうか。」

-にゅるぅ-

 久太郎の体は、ミカの巨大な口の中に一気に引きずり込まれた。

 久太郎は両腕でミカの巨大な唇に必死でつかまり、抵抗しようとしたが、無意味だった。

 効果があったのは、ミカがかけた暗くても回りが見える術だった。
久太郎は再び、赤い粘膜に覆われた口の中に閉じ込められた。

「食べられるのは、いやだぁぁぁぁ!(T_T) 」

 久太郎の体は、ミカの巨大な口の中でうつ伏せになった。
無論、自力ではなくミカの巨大な舌でひっくり返されたのだが。

 それでも久太郎は必死で抵抗を試みた。
今度は、ミカの巨大な舌の端につかまろうとしたが、つかまるところも無く。
唾液でぬるぬるしている舌の上を久太郎はミカの巨大な口の奥へと送り込まれていく。

「馬鹿なこびとさん。無駄な抵抗なのに、ふふふ。」
 久太郎の体は、うつ伏せのまま、足から食道へと送られていった。

(もうだめだぁぁぁー)
 久太郎の体を下から粘膜と筋肉の壁が包んでいく。

 それでもなんとかとどまろうと彼は喉の奥につかまろうとした。

 その時、大量の水が久太郎を胃へと押し流した。

 真っ暗なはずの胃の中は、ミカが掛けた術のおかげで、
ピンク色の粘膜をはっきりと見ることが出来た。

 結界の事を忘れ、久太郎は泣き叫んだ。

「溶けるー(T_T)助けてクレー、俺をここから出せ〜。」

「ああ、おいしかったわ。あらどうしたの?お腹の中で暴れるんじゃなかったの。」

 そのとき、胃壁が大きく動き始めた。久太郎はいくらか胃液も混ざっているであろう
自分を押し流した水と共に、洗濯機の中のパンツ状態になった。

 その直後、久太郎は水と共に押し上げられた。 彼ははきだされたのだ。

「残念ね。おいしいと思ったのに。
でも食べちゃったらもうこびとさんとは 遊べないものね。」

 まだなんかやるのかよー(T_T) 
久太郎はミカの手のひらの上でぐったりしていた。


 久太郎の不安は的中した。直後にミカの声が聞こえてきた。
「そうだこびとさん、まだ私の体の部分でまだ遊んでないところがあったはずなんだ
けどぉー。あ、言わなくてもわかってると思うんだけドナー。」

 ミカはそう言うと、こびとを乗せている手のひらをゆっくりと傾け始めた。

「うわっ!今度は何をするつもりなんだ?」
 これも結界の効果の1つなのだろうか、すでに疲れの回復した久太郎は、
巨大なミカの手にしがみついた。

 ミカは、こびとがまだ元気なことを知り、微笑んだ。
「そうなんだ、こびとさんは、私の手と遊び足りなかったのね(^^)」

「んな、訳ないだロー!」

 ミカは、聞こえているはずの久太郎の突っ込みを無視して、彼を握り締めた。

「うぎゃぁぁぁぁ!」
 ものすごい力で、突然体の自由を奪われるのは、何度体験しても慣れるものではない。

 今までは結界の力で何とかなっていても、今度こそ潰されてしまうのではないか?
そんな恐怖と不安がその度に久太郎を襲うのだ。

 久太郎は必死でミカの巨大な手の中から逃れようとした。
ミカはそれを承知で握る力を強くしたり弱くしたりした。

「ううっ、うっ、うっ……。」
 久太郎は体をよじらせ、ミカの巨大な手の中で、その指を押しのけようとした。

 その指が少し動いたかと思うと、ものすごい力で押し戻される。これの繰り返しだった。

(いいかげんに放しやがれ! この馬鹿!)
 ミカは、久太郎の心の叫びを聞いたのか、はたまた飽きたのか、
とにかく彼女はこびとを握っている手を開いた。

 こびと久太郎はなすすべも無くそのまま自由落下をはじめた。

「ホントに放すな〜(T_T)」

-ぷよ〜ん-

「何だここは?」
 久太郎は柔らかいところに落下した。そこにミカの声が、

「こびとさん。 そう言えば私の太ももと遊んでいなかったわね。」

 ミカは久太郎を握っていたときに、すでに身につけていたものを全て脱ぎ、
ベッドの横にこしかけていた。
そして自分の太ももの上に、こびと久太郎を落としたのだ。

「これ以上付き合いきれるカー。俺をここから出せ〜。」

「フーン、まだそんなこと言ってるんだ。
お仕置きにちょっといじめちゃおうかな〜。」

「うわあっ!」

 久太郎の足元、それは彼にとって途方も無い筋肉の塊がある。

 ミカはこびと久太郎が乗っている足をわずかに動かしただけで、
久太郎に地震のような振動が襲い、バランスを崩したのだ。

 ミカの太ももからずり落ちそうになった久太郎は、なんとか上まではいあがろうとした。
ふと彼は背後に衝撃波を感じ、振りかえった。

「うわああああっ!」
 久太郎に大津波のようにもう一方の巨大なミカの太ももが押しつぶさんばかりに
襲いかかろうとしていた。

 白く巨大な大理石の肉の柱が、迫ってくる。
彼はなんとかはい上がろうとしたが、全然、間に合わない。

 すぐに彼の小さな体は、巨人ミカの太ももに挟まれ囚われた。

「ぐわあああぁぁぁぁーーー!!!」

 彼は必死で抵抗しようとしたが、もちろん、その強い柱は、びくともしなかった。 
彼女の太ももは太さだけでも、彼の身長の2〜3倍もあり、長く長く伸びている。
もちろん、その力は、彼とは比較にすらならない程強い。

 しばらく彼女は、そこで彼の体と温かさを、感じていた。

 それから彼女は、太ももにぐっと力を入れてみた。
ミカの太ももの筋肉は引き締まり、まるで鋼の束をよって作ったように強靭になった。

 彼の体は巨大太ももにはり付けられて、全く動けなくなった。 

 ミカが力を緩めると、こびと久太郎はモゾモゾと動く。
きゅっと締めると、悲鳴が上がる。

 ミカは、楽しかった。 
「可哀相なこびとさん・・・、でも、まだこれからよ。」

 彼女は、彼女の柔らかい太ももの肉で、彼の体を絞り上げたり、緩めたりして遊んだ。

 たまにミカはワザと太ももを開いて、彼が動けるようにしてみた。
そんな時、小さな彼は、彼女の太ももから逃れるため、それによじ登ろうとしたり、
彼女の膝の方に走ろうとしたが、すぐに彼女の肉の柱は、無情にも閉じられた。

 彼は、もがいていたが、それ以外のことはできなかった。
『ぴちぴちした、弾けるような太もも』は、彼の非力な抵抗など、全く問題にしなかった。

 今、ミカは理解していた。 こびとは、彼女の玩具なのだ。

 彼女がその気になれば、彼をどうすることだってできる。
彼と遊びたければ、手を伸ばし、二本の指で彼を摘み上げるだけでいい。

 彼は逃げることも、抵抗することもできない。
彼女は、好きな時に、好きなだけ、好きなように彼を使って遊ぶことができる。 

 玩具と何かする時、何か説明する必要があるのだろうか?

 ミカは、もう一度、彼をぎゅっと締めてみた。
くぐもったような悲鳴が、肌に響く。 彼女は、くすくす笑った。

 だが、ミカはまだ、遊び足りなかった。
もっと、彼と遊びたい。 もっと、楽しい遊び方はないのだろうか?


 その時、彼女は、思い出した。 そうだ、あの場所に彼と行って、遊んでみよう。
今まで、どうして思い出さなかったのだろう。 きっと楽しいに違いない。




(その8に続く)


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