《 スイカ畑で見る夢は 》
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夢を見ていた。
夢の中で、すごく可愛いビキニの女の子が微笑みかけてきた。
不思議なコトに彼女は俺の身長の8倍もある巨大娘だった。
彼女は俺の名を呼び、「いっしょにスイカを食べましょう」と誘ってきた。
とてつもなく大きなスイカだ。
巨大彼女の凄い力に俺はそれを押し返すコトすらできなかった。
その後、二人でスイカを食べたのだが、その美味しかったこと。
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夢から覚めた俺は考えた。 彼女はいったい誰だったんだろう。
あんな可愛い娘は見たこともない。
・・・・・・これは俺に恋人ができるという夢のお告げに違いない。
あぁ、長かった「彼女いない歴」にもやっと終止符がうてる。
俺は可愛い女の子が「愛の告白」をしに来てくれるのを待った。
2週間たった。 女の子と仲良くなるきっかけはなかった。
3ヶ月が過ぎた。 相変わらず恋人ができず俺は一人だ。
そ、そんなバカな。 俺は恋人といっしょにスイカを食べる運命なのではないのか!?
それから1年の月日が流れた。
うちの猫さんが、近所の川からスイカを拾ってきた。
仕方がないので、俺は今日も猫さんといっしょに家でスイカを食べている。
(終わり)