(警告)性的描写、暴力的表現があります。18歳未満の方は読まないでください。 《 巨大カップル(沙紀とアキラ) 》 第11話 ---------------------------------- (沙紀と戦った戦車部隊からの視点で) 戦車部隊隊長、香月大佐は呆然としていた。 完全な敗北だ。 都市に巨大モンスターが現れるとの連絡、非常招集された彼らは出撃した。 何やら政府は巨人が出現するという情報を事前に知っていたらしい。 行ってみて驚いた。相手は人間の姿、それも超美人の巨人女性。 破壊された都市の光景から、巨人が敵だと理解した。 120両もの重機甲戦車部隊で砲撃開始。 防衛庁が誇る新型の15式戦車。その主砲は150ミリ滑腔砲。 新たに開発した強力な徹甲弾を採用している。 今までの戦車に比べて攻撃力は向上している。 旧式のティーガ戦車の装甲など、一撃で破壊できる。 巨人は大きいが、この戦車砲の攻撃には勝てないと考えたのだ。 結果は大甘も甘々、人間の攻撃など巨人には全く通用しない。 あっと言う間に戦車部隊は踏み潰された。残っているのは20両もない。 他の戦車は全てぺしゃんこになって道路に張り付いている。 思い出すだけで鳥肌が立つ。防衛軍が誇る最強戦車部隊は、 空のマッチ箱のように巨大女の靴の下で潰されていったのだ。 少し遅れて現地に到着した戦闘ヘリコプター部隊も全滅! これは話にならない。 残存する戦車部隊は砲撃を中止して逃走を始めた。 それを知った巨人の女は、追撃せずに隣町に歩いていった。 戦車部隊はあまりに無力なので、敵と認識されていなかったらしい。 彼女はあまりにも強すぎた。 通常兵器で勝てるわけがない。これは司令部の作戦ミスだ。 彼女は人間の姿をしている。 もしかしたら話し合いによる平和共存の道もあったかもしれない。 しかし、ここまでの戦闘と破壊が行われた今はもう不可能だ。 隣町の方角を見る。 巨大なスポーツウーマンの女尻によって駅が押し潰されていた。 おそらく地下街も無事ではあるまい。 それにしてもあの大女の行動パターンは変だ。 何故か尻で地上を押し潰している時が多い。 胸をかばっているように見える。 胸が弱点なのか?? だが香月大佐に残された戦力で彼女の胸を狙っての再攻撃は不可能だ。 勝てるわけがない。 兵士たちが戦意を喪失していた。 こんなバケモノとどうやって戦うのか、部下たちの目がそう言っていた。 そんな時、司令部より連絡が入る。 「バンカーバスターを使用する。 戦車部隊はただちに撤退せよ」 バンカーバスターとは、厚いコンクリートや鋼板で造られた重防護施設や、 地下の基地などを破壊する貫徹力に優れた爆弾である。 人間がライフル銃で撃たれたら、肉が裂け骨が砕けるように、 巨人でもバンカーバスターなら倒せると司令部は判断したらしい。 甘いと思う。あの女巨人は人間の常識を超えている。 だが軍では命令は絶対。 香月は司令部の命令に従うしかない。 軍人である香月は、いつか必ず軍がこの巨大女を倒すと信じるしかなかった。 後ろを振り返って、もう一度、巨大な女を見る。 彼女は大きな尻で隣町の駅を押し潰していた。 その快楽の余韻にひたっているように見える。 ふざけた女だ。 もしかしたら尻が性感帯なのかもしれん。 自分の快楽のために駅を押し潰したに違いない。 香月はやけくそで笑う。 この淫乱な大女よ! 好きなだけ暴れていろ。 いくらお前が強くても、最後には人類が勝つのだからな!! 生きるための試練が再び始まった。 都市の中央公園に救出ヘリが来る予定だ。 残存戦車部隊は全速力でその場より逃走した。 |
(再び巨人女性沙紀の視点で) 大きなお尻で駅のほとんどを潰してしまった私。 駅にはまだ潰されていない部分もあります。 巨大な私が起き上がると地上の小人達の悲鳴がかすかに聞こえます。 巨大な私のお尻が次に自分の上に降りてくると思っているのでしょう。 耳をすましてみます。 「誰か助けてくれ!!」 「やめろおおおおーーー!」 「おおぉ、神よ・・・」 「政治家は何をやっているんだ」 「金ならいくらでもやる、ワシだけは助けてくれい」 人々の悲鳴が響いています。 面白いので、生き残っている人がいる駅の上で大きなお尻をゆらしてみます。 地上の悲鳴がますます大きくなります。 |
あらら、私ったら何を遊んでいるのかしら・・・。 |
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その時、頭の中に不思議な声が聞こえてきました。
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