《 巨大カップル(沙紀とアキラ) 》 第16話

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高彦は明るいピンク色の鍾乳洞のような場所に落ちた。
そして、その中は沙紀の乳ミルクで満たされている。
母乳は栄養分がたくさん含まれているため、水よりも重い。
そのため、高彦は完全に水没せずにその中で浮いていられる。



こ、ここはいったい何処なのか??
状況を把握しようとする高彦。白い液体はミルクである。
と言う事は、ここは!!??
沙紀の乳房の中!
母乳がつくられる場所だ!
しかし、なんという大きさだ。
沙紀にとっては数ミリから数センチくらいなのだろうが、
高彦にとっては優に東京ドームなみの大きさがある!
ここは沙紀の超巨大乳房の最深部。
ここで巨人の母乳が大量につくられている!
赤ちゃんが1回の授乳で100 ccの母乳を飲んでいると仮定して、
1日8回なら800 cc。片方の乳房には400ccが蓄えられてる。

2000倍の大きさになった沙紀の乳房の中にある母乳は
その体積が2000倍の3乗になるので、
400cc×2000×2000×2000倍=3200000000000
1リットルは1000ccなので、
320000000リットル!!
ちょっとした湖の水量だ。
高彦が100年飲んでもたいして減らない。

沙紀が自分の乳房をしぼり、乳ミルクを地上に噴出すれば、
いくつもの高層ビルや建物を破壊、粉砕できるだろう。
しかも母乳は沙紀の乳房でどんどんつくられている。
乳腺房のピンク色の肉壁から母乳が刻々としみ出しているのが見える。
このまま母乳が増えていけば、高彦は溺れてしまうに違いない。
「助けてくれーーーー!」
どうしようも無い恐怖に悲鳴を上げる高彦。
こんな場所には誰も助けに来れない。
彼は完全に沙紀の乳房の奥の奥に閉じ込められたのだ。

脱出不可能! 完全な乳房牢獄に囚われた高彦。
ピンク色の軟肉からミルクが大量に噴出し続けている。
じきにここはミルクで満たされるだろう。
高彦はミルクの海の中で、どうしようもなく溺れてしまう。
その前に、彼の呼吸する酸素はあるのだろうか!?
いや、巨大な妻が乳房をプルンとゆすっただけで、その衝撃のため、
高彦は乳ミルクの中でシェイクされて、ずたずたの肉片になってしまう。
今や彼の命は、完全に沙紀の思うのまま。

巨大な妻の乳房の中に、彼は囚われたのだ!!


高彦の頭の中に沙紀の声が響く。 テレパシーだ。

「高彦さん、心配しないでください。
それにしても、この状況でまだ生きているとは、
とんでもない強運ですね。さすがは私の夫です。
ゴメンナサイ、もう高彦さんも気がついているでしょうけど、
巨人になった私は、人の世界では生きていけないのです。
だから同じ巨人のアキラといっしょに生きていきたいのです。
高彦さんを裏切るつもりなんかなかったのです。
でも、運命なんです。こういう風に生きるしかないのです。
だけど、心配しないで、あなたの命だけは助けてあげます。
私はあなたを保護すると約束したのですから。

私が動いても高彦さんが潰されないようにバリアーで保護します。
呼吸できるように酸素を補給します。
お腹が空いたらミルクを飲んで下さい。
この世界は巨人族が支配することになります。
高彦さんが安全に暮らせる場所など何処にないのです。
私は女神として(最後の審判)を高彦さんに宣告します。
あなたは私のオッパイの中で永遠に暮らすのです。
それが私と高彦さんの幸せなのですから」


巨大な妻の声が頭に響く。
もう高彦にできる事は何もない。
それでも高彦は生きていたかった。
ミルクの中を泳ぎ、沙紀のピンク色の柔らかい肉壁の前まで進む。
巨大妻のミルクは栄養満点で比重は重く、彼が沈む事はない。
高彦は沙紀の乳房内部の巨大軟肉を舐め、さすり、叩き、噛みつく。
母乳の美味と甘い匂い体臭が彼を狂わせる。

高彦は叫ぶ。
「お願いです、沙紀様、私はあなたの下僕です。 どんなご命令にも従います。
だから苛めないでください。酸素を下さい。溺れたくありません。
ミルクを飲ませてください。守ってください。 私はまだ生きていたいんです!」 

沙紀の乳房の中に囚われた奴隷の小人、それが高彦の今の姿だった。 
高彦の愛撫はあまりにも小さすぎたが、それでも沙紀には感じられた。
沙紀は猛烈に興奮していた。
かっての夫が自分の乳房の中にいる!
そして今の彼女は、小さな夫に無限の力がふるえる。
彼女がその気になって、ぷるんと乳房をゆすっただけで小人は砕けてしまう。
両手でぎゅっとオッパイをしぼったら、小人は簡単に潰れてしまう。
超能力での酸素の補充をやめれば小人の夫はすぐに窒息するだろう。
乳房奴隷の夫を、いつでも好きなようにできるのだ。

あははは! 心から笑う沙紀。
高彦さんは私に優しくしてくれたのに。私は高彦さんを愛していたのに。
それなのに、私は高彦さんを乳房に幽閉して喜んでいる?
彼女にとって、世界は変わってしまっていた。


(続く)


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