《　ワイングラスはいくつある？　》

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　いいかね、今日は「酒に酔っている」という状況を説明しようじゃないか。

　たとえば、ここに２つのワイングラスがあるよね。




　酒に酔っている人間には、これが４つに見えるのだよ。　わはははは。




　え、なんだってぇ？

　「ワイングラスは最初から１つしかない」　だと？

　・・・・・・。

　そうだな・・・・・・。

　確かにグラスは一つしかない。

　なぁ〜んでぇ、１つのワイングラスが４つに見えるのだぁ〜？



　この時、俺は理解した。

　縮小病にかかり、俺は身長７センチの小人になったのだ。

　一人では生きていけないので、恋人の家で暮しているよ。

　それで、今日、俺は巨大な彼女にイタズラをされて、

　彼女の指でグラスの中に入れられて、酒を飲みすぎてしまった。



　なんと言っても、彼女は大きいからね。

　彼女の指は俺と同じくらいの大きさだけど、力は１００倍も強いよ。

　彼女に抵抗できないのさ。

　小さなグラスの中でも、俺が溺れるほどの酒が入っているんだよぉ。



　わはははは。

　俺は酒に酔ってなどぉ、いなぁ〜い。

　あ。あ、、、１つのワイングラスがぁ、、、４つに見え〜るうう。


（終わり）

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