《 川にワニが出ました 》
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最近、うちの近所の川にワニがでる。
ペットとして飼われていたものを誰かが川に捨てたらしい。
普通なら冬を越せないのだが、どういうわけか成長している。
村の青年団が捕獲しようとしたが、うまくいかない。
このままでは人が襲われるかもしれない、心配だ。
だが、ある日俺は見た。
ワニが川から飛び上がって河口の方へ逃げていく姿を・・・。
いったいどうしたというのだ!
あの凶暴なワニをこれほど怯えさせる存在がいるのか?
俺は真実を知るために上流へと走った。
おぉ、巨大娘さまだ!
巨大娘さまが川に来てくださった。
ワニは巨大娘さまの「凄まじい力の波動」を感じ、逃げたのだ。
野生動物には危険を察知する本能があるのだ。
巨大娘さまには誰も勝てないと、ワニは知っていた。
その後あのワニは河口付近で捕獲され、動物園に移送されたらしい。
これで俺たちも安心して川に行けるようになった。
俺と村人たちは、偉大なる彼女に感謝したのだった。
《終わり》