《 ツンデレ巨大サンタ娘 》
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べ、別に、あんたなんかのために
巨大サンタ娘になったんじゃないんだからね。
ただ、ちょっと「クリスマスだから、雰囲気だしてみよーかな」って思ったのよ。
それにしても、あんた、どういう趣味してるの。
ビルよりも大きなサンタ娘が出現したら、
「俺は彼女に恋をするだろう」って、言ってたじゃない。
あほらしくて涙がでるわ。
巨大化するのに私がどれ程、苦労したと思ってるのよ!
こ、こんなに大きくなって、街中のみんなに見られちゃったわ。
恥ずかしくて、もう学校に行けないじゃない!
どうしてくれるのよ、責任とってね。
い、いや、ちがう、大きくなったのは私の勝手よ。
あんたなんかには、関係ないんだから。
ほらほら、プレゼント持ってきてあげたから、受け取りなさい。
はやくしないと踏み潰しちゃうからね。
何を言ったの? よく聞こえないわよ、あんた小さいんだから、
もっと、大きな声で言いなさい。
え、「今晩、いっしょに過ごそう」 って・・・何それ、
「二人だけのパーティをしよう」 ですって。
え、え、本当! あ、あの・・・嬉しくなんかないわよ。
あんたみたいな小人を、なんで私が相手にしなくちゃいけないの。
だ、だけど・・・・・・あ、あなたが、「どうしても」って言うなら、
つきあってあげてもいいわよ。
そ、そうよね、今日はクリスマスなんだから、
少しくらい、優しくしてあげても・・・いい・・・わ。