《 南の島で 》

               CG画像 June Jukes
               文 みどうれい

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 青い空、輝く太陽、海からの風、素晴らしい開放感。

 南の島って、素敵。 だから私は
巨人になったの。

 ふふ、大きくなるのって楽しい。
私の体が島中の人に見られているなんて、まるで魔法みたい。


 足元を見ると、砂浜を、ちっぽけな男達が右往左往している。
ある者は走り、ある者は怯え、腰を抜かし、岩影に隠れている。

 あはははは
大きな私が恐ろしいのね。あはは、弱虫さん。

 巨大化した時にビキニの水着が破けちゃったから、今の私は裸なの。だけど、恥ずかしいなんて思わない。

 だって、巨人になった私は、この島の女神なの。女神に服など必要ないわ。むしろ美しく、誇らしい私の姿を見て欲しい。

 私は微笑みながら島を見回す。島の端から端まで見わたす事ができる。もう島はそれ程大きくないわね。一番高い木ですら私の膝下に見える。

 そして人間は木よりもずっと小さい。島の男達が全員で力を合わせても、私の一番小さな足指を持ち上げることさえできない。お話にならないわ。

 もうこの私は、誰にも遠慮する必要はない。
女神は何だって自由にできるの。


 さぁ、小人さん達、今日の私は機嫌がいいの。
だからあなた達と遊んであげる。

 さぁ、どうして欲しいの。言ってみて。

 私の足で踏み潰してほしい?
私は大きいから、一足で80人くらい潰せるかしら。

 それとも私の手指で捻り潰してあげようか。
泣き叫ぶ小人を一人ずつ潰すのって、どんな気分かしら?

 私の大きなお尻で、あなた達の上に座ってあげるのもいいわね。
ふふ、小人さん達は、1秒くらいなら私の体重に耐えられるかしら。

 そうね、私の大きな胸で揉み潰してあげてもいいわ。
夢見心地で天国に行かせてあげるわよ。
男の人っておっぱいが好きだって、私は知っているんだもん。

 さぁ、どうして欲しい?言ってみて。
どんな方法で潰してほしいの。あなた達のお望みしだいよ。
だって、私はこんなに大きいんだから、何でも好きにできるの。

 あはは、そんなに泣かないで。あなた達は女神の私を喜ばすコトができるのよ、それって素晴らしい事だと思わない?

 南の島って、素敵。

 太陽がまぶしい。海からのそよ風が心地よい。岸から少し離れた珊瑚礁に衝突する波が見える。息をのむような美しい光景・・・。

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 大きく足を踏み出す。砂浜を逃げ惑う小さな男達。
私は実感する。本当に女神ね。この島の全ての物が私に頭を下げて、そして私の気まぐれによってのみ存在できるのよ。

 足元に小人達の悲鳴が聞こえる。 楽しい遊びの時間が始まる。


(終わり)


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