バサッ！ 　時間は深夜１時ごろ、俺がベッドで寝ていると今日もアレが現れた。 【スケベ恐怖新聞】だ。 「ううっ、読んではダメだ！　これは呪われた新聞だ！」 　俺は必死で見ないようにする。 一回読めば寿命が５０日も縮んでしまう新聞なのだ。 　いったい誰がこんなモノを送ってくるのか全く分からない。 友人の家に泊めてもらおうが、ホテルに逃げようが必ず俺のいる場所に来る。 家族を巻き添えにできないから、誰にも喋っていない。 　そしてその新聞は、高校生男子の俺が読みたくなるような内容なのだ。 　俺は重度のシュリンカーフェチだ。身長１センチくらいの小人になって女の子のオッパイで挟んでもらったり、エッチな事をしてもらいたいと、いつも考えている。 　この新聞を読めば、一時的にその不可能な願いが現実になるのだ。 そう、これは「スケベ恐怖新聞、特別シュリンカー版」なのだ。 　俺はベッドの上の新聞を横目でそっと見る。 見出しだけ見て、つまらなそうだったら読まなければいいのだ。 　そう思い、目をやる。 新聞の見出しは何かな……？ 『スクープ！　ニュースキャスターの青柳杏子はパンティストッキングの中に小人を飼っている！』 　何〜〜〜っ！？　青柳杏子が小人を飼っているーーーーーっ！？ 衝撃だった。 　青柳杏子さんと言えば、テレビでも人気のニュースキャスター、見るからに知的な女性で、明るく、そして服の上からでも分かる隠れ巨乳。 　彼女のニュースを見ると一日がさわやかな気分になる。 真面目で、およそエッチな雰囲気からは程遠い大人の女性。 その彼女が、小人を飼っているだと！！！ 　これは誤報（フェイクニュース）だ。でっち上げだ。 もう我慢できない、新聞に顔を近づけていく俺。 　目に飛び込んできたのは、女性の背後からの写真。 大きくお尻を上げた彼女の尻がまる見えだ。 そしてその黒いパンティの上に、ストッキングの牢獄に囚われた男小人の姿が、はっきりと映っている。 　杏子さん……！　これが美人ニュースキャスター杏子さんのパンティ……。 しかも彼女は小人を玩具にして遊んでいる！ 　ネットでエッチな情報が氾濫している時代だが、これは刺激が強すぎる。 突風で女の子のスカートがまくれ上がり中をチラッと見た事はあるが、そんなモノとは比べものにならない。 　俺が目にしているのは、パンチラどころではないモロ見えのパンティと小人とのエッチシーンなのだ。 もう寿命が５０日縮むなど、どうでもよかった。 俺は新聞を手に取って開く。 　次の瞬間、俺は全裸の小人になって、美人ニュースキャスターのパンティに全身を擦り付けていた。 そう、これがスケベ恐怖新聞の魔力なのだ。 妄想世界の縮小ワールドを現実にしてくれるのだ。

今は真夜中のはずなのに、巨人の彼女は昼間のオフィスらしき場所にいる。 スケベ恐怖新聞に理由や説明など無いのだ。 　最初からここにいたもう１人の小人は、俺の事など全く気にもせずに陶酔している。 すぐにその理由が分かった。ここは凄く気持ちがいいのだ。 　半透明のストッキングは牢獄のように俺を捕えている、ほとんど身動きがとれない。 それでも俺の股間のモノは興奮し大きく勃起していた。 通常の興奮時よりはるかに心地よく、まるで全身が性器になったような感じだった。 　俺の全身が彼女のパンティの荒い繊維の布地と擦れて、気持ちよさが伝わってくる。 あぁ、この黒い布地の向こうに美人ニュースキャスターのあそこがあるの・・・。 「あらあら、小人さんが２人に増えているわ」 　巨人の声が響く。　間違いない。人気ニュースキャスター青柳杏子の声だ。 「何処から来たのかしら？　まぁいいわ、あなたも可愛がってあげる」 　これから１時間くらいこのサイズのままだ。 １時間くらいすぐに終わると思うだろうが、少し違う。 　小人になった俺の体感時間は１時間が１週間くらいに感じるのだ。 １週間も・・・このままで・・・あ、ああ、気持ちがイイ。 　ここは極楽だ。そう俺は理解していた。 （スケベ恐怖新聞）は誰かが送りこんでくるのでは無い。 俺が望んだから俺の部屋に来るのだ。 　めぐり来る快楽の渦の中、俺の意識は薄れていった。 （終わり） 目次に行く めくる→