《 浜辺の二人 》 U
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「香子ちゃ〜ん、いっしょに遊ぼうよ。」
砂浜で京介は、巨大な香子を見上げながら言いました。
香子はオレンジ色のビキニを身につけていました。
彼女は京介の10倍近い大きさの巨人でした。
この時代の女の子は、みんなとっても大きいのです。
しかし、彼女達は小さな男の子たちと仲良く暮していました。
「えぇ、いいわよ。 いっしょに海で遊びましょう。」
香子は足元の彼を見下ろし、微笑みながらそう答えました。
彼女は靴を両手に持ち、裸足になっていました。
「わーい、嬉しいな〜。」
京介は喜びのあまり、香子の足元でぴょんぴょん飛び跳ねました。
「あらあら、そんなに近づいたら、踏んじゃうわよ。」
彼女はそう言うと、彼を人形のように両手で持ち上げます。
京介も急いで服を脱ぎ、海パン姿になります。
そして、二人はいっしょに海に入りました。
太陽は熱く、海はどこまでも青く輝いていました。
こうして今日も二人は、夕方まで楽しく遊んだのでした。
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