《 学校の巨大娘2 ポケット彼氏 》

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 2030年の今日、誰もが知っていることではあるが、女の子の巨大化と同時に不思議な現象が進行している。

 すなわち男性の縮小化である。これまた原因は全く不明である。


 ある日、突然縮小し、彼女の手の平の上に乗るようなサイズになってしまった彼は、最初はすごく落ち込む場合が多い。 自分一人では何もできないのが歴然としているからだ。

 しかし、彼の面倒を見てくれる恋人がいる時はまだ生きる道はある。 不思議な事に小さくなった彼は(相対的に)巨大な彼女の保護本能をくすぐるらしく、そのまま恋人として・・・いや正直に記述すればペットとして可愛がられる。

 その圧倒的力の差から彼は抵抗する事も逃げる事もできずに、彼女の持ち物にされる。 この場合、彼女に生殺与奪の全ての権利がある。 彼は巨大な彼女の慈悲にすがって生涯を過ごすコトになる。

 ちなみに、女の子は彼をいつでも保護するためにポケットに入れて持ち運びする場合が多いので、世間では縮小した男子の事を「ポケット彼氏」とか「カンガルーチルドレン」と仮称している。

 ポケット彼氏の実数は不明であるが、ある女子高校ではその女子生徒の1/3がペットの彼氏を保護しているという未確認情報もある。







 最初は落ち込んでいた彼であるが、人というものは状況に適応する存在らしく、いつも優しくしてくれる巨大な彼女が好きになり、やがて身も心も彼女のモノになってしまう。

 まぁ、私こと、巨大娘愛好家の海堂礼の視点から考えても、
若くてぴちぴちの巨大少女のモノになって彼女といっしょに暮らすのは、それほど悪い人生ではないと普通に思う。

 小さくなった男子が家族に助けを求めるより、同年代の女の子に保護を求める場合が多いのも、この状況ではその方が幸せになれると直感しているからかもしれない。

 え。何、「悪い巨大娘に捕まったらどうなるのだ?」 と聞くのかな。

 う〜む、あまり想像したくないが、彼女のオモチャにされて言葉にもできないような恐ろしいコトをされる可能性がある。 その時は運が悪かったと諦めるしかない。

 いずれにしろ人生には自分の努力だけではどうしようも無い場合がある。 突然縮小した場合は、現時点では優しい女の子に見つけてもらえるように祈るしかない。
 


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