あぁ、小人さんだ! 小人さんが女子高校生の足元を走っているのだ。
チキンランという言葉を知っているだろうか、映画か何かで見た記憶はあるだろう。 二台の車で海辺の断崖絶壁へ突っ込んでいく。 先にブレーキを踏んだ者が負けである。 一歩間違えば崖から海に落ちて命を失うかもしれない危険なゲーム。
「この縮小チキンラン」では、小さくなった男子数人で、なんと、巨大な女の子達が歩いている中へ飛び込んでいくという無謀な、というか命知らずのゲームである。 たいがいの小人は彼女の大足の迫力にびびって途中で脱落(リタイア)する。 今回のケースも実際に彼女達の足元に突っ込んだのは一名だけのようだ。
それにしても何を考えているのだ。 小指サイズの彼から見れば彼女達の足は二階建てのバスよりも大きい。 踏まれたら最後、一瞬でこの世とはおさらばである。
迫力を楽しみたいのか? それとも自分の勇気を示したいのか・・・巨大娘が大好きな私、海堂礼にとってもこの無謀な行為の意味は理解できない。
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