《 軍用犬の旅 》 その2
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僕は軍用犬である。
兵士であるご主人様は僕の事を心から愛してくれた。
だから僕も心に決めた。
ご主人様のような、この国と人々を守る立派な兵士に・・・軍用犬になろうと。
そんな時、異変が起こった。
巨大女性が出現したのだ!!
たいへんだ!! このままでは都市は壊滅する。
よし、僕が巨大女性をやっつけてやる!! 今こそ戦いの時だ!!
こんな時のために、僕はサーフィンの練習をしていた。
このサーフィンボードに乗って、巨大女性と戦うのです!!
あぁ、強大な敵と戦うのは戦士の本懐! 胸がワクワクする。
ふふふ、僕が巨大女性をやっつけたら、ご主人様は何ていうかな?
きっと褒めてくださるに違いない。 これで僕も立派な軍用犬だぁ!!
え、何・・・「それからどうなった?」と聞くのですか。
とほほほ、武士の情け、何も聞かないでください。
巨大女性が起こす大波にのまれてサーフィンボードは転覆、僕は命からがら岸に泳ぎ着いた。
まぁ、なんだ・・・軍用犬であるこの僕が巨大女性と戦うには、まだまだ経験と時間が必要なようだ。