《 真夜中の体育倉庫 》 第2話

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(女の子視点で)

 私は愛する健一さんに手を伸ばし、持ち上げる・・・。 これで貴方は私のものになった。



 健一さん・・・初めて貴方に会った日から、いつも貴方のことを見ていました。

 恋は理屈じゃないって言いますが、こんなに貴方が好きなんです。
胸がドキドキします。
一目惚れって本当にあるんですね。

 でも、先輩である健一さんが私の想いに気づいてくれる筈もなく。
告白する勇気も無く。私の想いはつのるばかり・・・。

 学校でも人気のある貴方、憂いのある顔、背も高く、とても頼もしい。
そして私は気がついたのです。 このままでは他の女が健一さんを好きになってしまうかもしれないと。

 そうなる前に何とかしないといけない。
私から動かなきゃ・・・そう、だよね? 覚悟を決めました。


 そして今日、学校から帰る貴方の後ろをつけて健一さんの家の前まで来ました。
そのまますぐ近くの木蔭に身を潜めます。 貴方が家から出てくるのを待つのです。

 3時間以上も待ったでしょうか、もう夜になっていました。
そしてようやく健一さんが家の外に出てきました。コンビニで買い物をするつもりなのでしょう。

 なんという僥倖、貴方に会えた喜びに体が震えます。 私の我慢も限界でした。
告白します。私は超能力者一族の末裔。 今はその私の力が頂点に達する満月の晩、

そして私は力を使ってしまったのです。

 愛しい貴方を身長20センチの小人に縮小しました。 
健一さんを自分のものにするために、その縮小超能力を使ったのです。

 小さくなったショックでしょうか、健一さんは気を失っています。

その方が騒がれないからいいかもしれません。

 私は夢中で貴方を両手で持ち上げ、その場から走り去りました。
その道には人通りが少なく、幸運なことに誰にも見られなかったようです。

 気がついたら学校の体育倉庫にいました。二人きりになれる場所を探したのでしょう。
健一さんと初めて出会った思い出の場所、学校が一番いいと思ったのかもしれません。
どうやって鍵を開けたのかも覚えていません。この時の私はまるで夢遊病者のようでした。

 私は小さな健一さんを床に置き、スカートを脱ぎます。
下半身はブルマ、足には黒のニーソを着用しています。
貴方と遊ぶのに、健一さんの一番好きな格好をしたいからです。

 そう・・・私は知っています。先輩の川田さんに健一さんの趣味を聞いたのです。
セーラー服にブルマをはいた女の子が好きなんですってね。

 ブルマ娘はネット掲示板でも人気があるって書いてありました。
私の姿を見れば健一さんが喜んでくれること間違いなしです。

 私は床の上の健一さんに手を伸ばします。






  片手で持ち上げてしまいます。 まるで玩具の人形を持ち上げるかのように・・・。

 健一さん、こんな事をしてしまってしまってごめんなさい。 素直にあやまります。
自分でやってしまったことなのに、まだ信じられません。

 超能力に論理的な説明などありません。 ただ一つだけ分かっている事があります。
これで、もう健一さんは私のもの・・・そう永遠に私のものなのです。


 健一さんを小人にしてしまったのは、貴方を他の悪い女から守るためでもあるのです。
私だけの彼氏にしてしまえば、もう貴方は誰にも襲われる事はない。
恋人である私にはそれをする義務があります。


 真夜中の体育倉庫・・・誰も来ない密室。怪しげな雰囲気が漂います。

 超能力者の私にふさわしい。

 今から無抵抗な健一さんに私がすることを想像すると喜びにぞくぞくします。

 そう、健一さんは、私のもの、私のもの、永遠に・・・。





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