《 真夜中の体育倉庫 》 第20話

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 (健一の夢の中で)

 健一は夢を見ていた。 ずいぶんとリアルな夢だった。

 それは別次元の宇宙。

 ずっとずっと遠い過去の世界。 あるいは遠い未来?

 愛花たち超能力娘が巨人となり、全てを支配する世界。


 彼女達巨人は、気まぐれのままに奪い、破壊していた。

 その足下に全てを踏み潰していた。


 ただ遊んでいるだけの女の子の足に都市は潰され、翻弄され、蹂躙される。




 地上の人間達は誰も抵抗できなかった。

 ただ巨大な彼女達を見上げ、悲鳴を上げ逃げ惑うだけ。

 全ては巨人達の思うがまま。

 彼女達が大きくて強い。 だから何でもできるのだ。

 ただそれだけの事だった。

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