《 猫親分 と 通訳ネコ 》
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ここは猫親分の屋敷!
その日、たいへんな事件が起こった。
親分の(猫ご飯の缶詰)が30個も盗まれたのだ。
盗んだ猫はすぐに捕まったが、猫缶詰はすでに何処かに隠されていた。
親分は缶詰を取り戻す事ができるのか!?
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猫親分 ニャンギャバン
「ほう、俺の(猫ご飯の缶詰)を盗んだ泥棒ネコを捕まえただと?
よくやった、お前達、缶詰を何処に隠しやがったか、口を割らせろ」
通訳猫のウソプー
「お待ちください、親分。 どうやら、この泥棒猫は英語しか話せないようです。
私は英語を話せますので通訳をします」
猫親分 「そうか、頼んだぞウソプー」
通訳猫ウソプー 「おまかせください」
親分の(缶詰30個)を盗んだ猫
「
I was bad
.
I am sorry.
I hid your food in the park.
I buried it under a statue.
Please, forgive me」
(俺が悪かった。すまない。 食べ物は公園に隠した。
銅像の下に埋めてある。 お願いだから許してくれ
)
通訳猫ウソプー
「たいへんです。 こいつは盗んだ猫缶詰を全部食べてしまったそうです。
猫親分に食わすモノなど無い、この馬鹿! と英語で言ってます。
悪い奴ですね、袋叩きにしましょう」
猫親分 「・・・・・・・・・」
通訳猫ウソプー 「・・・・・あれ、どうしました親分、この不気味な沈黙は?」
猫親分 「あのな、俺も英語が分かるんだけどな」
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その日の夜。 酒場にて。
子分猫A 「結局、その通訳猫は猫缶をネコババしようと考えてたの?」
子分猫B 「そうらしいな」
子分猫A 「で、それからどうなったの?」
子分猫B 「いや、嘘がばれて親分が本気で怒って、通訳猫の奴ボコボコにされた」
子分猫A 「まぁ、なんだ、やっぱり嘘はいかんなぁ」
子分猫B 「そうだな、厳しい時代だけど、嘘なんか言わないで真面目に生きていきたいな」
(終わり)
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