《 出撃! ネコ戦車 》
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猫A 「たいへんだ! 猫親分がタヌキを討伐するらしい!」
猫B 「えっ? あの話、中止になったんじゃないの?」
猫A 「親分、まだ諦めてなかったみたいだにゃ」
猫B 「正直な話、このクソ暑いのに、タヌキ討伐なんかやってられないのですが」
猫A 「それが、狸をやっつけた猫に褒美として、猫ご飯の缶詰30個をくれるって!」
猫B 「何、猫缶詰を30個も!! それはぜひ行かねばならない!」
猫A 「し、しかし・・・親分がやられたくらいだから、タヌキって強いんじゃないかな」
猫B 「うむ、こちらもそれなりの新兵器が必要だろう」
<ここは猫組本部>
猫親分 「おい、ニャン吉、第2次タヌキ討伐計画はどうなっている?」
ニャン吉 「はは、みんな褒美の猫缶詰がほしくて・・・いや、あの・・・
親分の人徳にひかれて、ぞくぞくと戦士達が集結しております」
猫親分 「しかし、タヌキは相当に手ごわいぞ」
ニャン吉 「はい、そう考えて今回は新兵器を用意しております」
猫親分 「新兵器?? 見せてくれないか」
ニャン吉 「ははっ、 おい、みんな集まれ!」
猫戦車1号機! タマです!
猫戦車2号機! ニャー太です。 猫缶詰のため・・・いや親分のために命をささげます!
そして猫戦車3号機で、猫組幹部のニャン吉が出撃します。
猫親分 「おぉ、見るからに頼もしいメンバーだな。 俺は嬉しいぞ。
しかし、念のために聞いておくが、その戦車、動くんだろうな?」
ニャン吉 「えっと・・・あの、急いで作りましたので、まだ動きません」
ニャー太 「親分、ダンボールで作っただけなんですから、これが動くわけないでしょ」
タマ 「お腹が空きました。 ご褒美の猫缶詰30個を先にください」
猫親分 「・・・・・・」
こうして、第2次タヌキ討伐作戦も中止に終わったのだった。