《 サキュバスマリア 03 》

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こんにちは、マリアです。

今の私は普通の人間サイズです。


マリアは
巨大娘なんですけど、いつも大きい訳ではないの。

ほとんどの場合、他の人と同じ大きさで平和に暮らしています。


こう見えても高校の女教師で、生徒達からは慕われているんです。

マリアも女の子なのですから、普通に恋もおしゃれもします。

だから巨大化超能力は、なるべく使いたくないのです。

おしゃれな服を買えるショッピングモールや、美味しいイタリア料理の店。

それを自分で破壊するなど全く愚かな行為・・・。

高校の有能な美人女教師である私が、

あの悪い巨大サキュバスマリアだと教え子達に知られたら、

さすがにこの私も困ってしまいます。



・・・・・・。

・・・・・・。


え、「だったら、何故、大きくなって暴れるのか?」 ですって。

そう・・・皆さん知っていると思いますが、

巨大娘は都市を破壊したいという願望があるの。

そして、小さな男達を捕まえて玩具にして・・・性を吸い取ってしまう。 


悲しい運命・・・。

マリアの場合は夏にその衝動が激しくなる。

夏になったら、私、興奮して、もーダメ、もー限界よって・・・

たちまち
巨大化しちゃうー。

夏の開放感が、マリアを興奮させるのです。

そう、私のせいではありません。

サキュバスなんだから、仕方ありません。



今、私は私が教師をしている学校から遠く離れた大都市に来ています。

高層ビルの屋上から、地上を見下ろします。


もう巨大化の衝動、破壊の願望を止められそうもありません。

だって、夏の暑さが私を狂わせるんですもの。

あぁ、なんて、素晴らしく魅力的な町。 海の色が綺麗。

私は都市の姿をその目に焼きつけます。

今から、マリアが巨大化してこの場所を完全に破壊しつくすのですから。

もう、二度と見れない、この都市の姿。

せめて、私の記憶の中にとどめておこう。


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