《 サキュバスマリア 16 》

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ふと地面を見る。
地面に地下街への入り口がある。

良樹の放出した大量の精液が爆弾のように落ち、ほとんど崩れかけた地下への侵入口に、流れ込んでいる。

そこからかすかな悲鳴が聞こえる。


どうやら、地下街で生き残った数人が、巨人の精液のため逃げ場を失い出られなくなったようだ。

良樹の樹液は常識外の量が放出された、さすがに、そこを完全に溺れさせるまでにはいたらなかったが、それでも閉鎖区画にいる小人達を混乱させるに十分だった。

小人から見れば粘着力が強く、入り口をふさがれたら誰も逃げられない。

マリアは微笑む。

巨大男子の精液で溺れて死ぬなんて最大の屈辱。

そして、なんてロマンチックなのかしら。

そんな時、マリアは思い出す。

さっき少しだけ歩いた時に、地下街から逃げ出して来た男達数人を踏み潰したように思う。

マリアが良樹のペニスを口に咥え、フェラチオをしてあげている間に、
彼らは崩れかけた地下街から決死の思いで逃れようと努力していたのだ。

なんと面白いのか。

サキュバスの欲望がうずく。

マリアは必死で生きようとする小人を、イジめて遊ぶのが大好きだった。

こういう者達は簡単に逝かせてしまっては面白くない。

もっと、もっと恐怖を味あわせてあげないといけない。
もっと、もっと屈辱を与えてあげないといけない。


地下街からの声がだんだん小さくなる。 急いだ方がよさそうだ、

マリアは地面に手を伸ばす。

そのまま彼女の巨大な指が3本、小人がいる地下街の天井を突き破る。

良樹の樹液が粘着剤の役目をする。

そのままマリアが指を上げると、そこに6人の男達がへばりついていた。



「こんにちは、皆さん。 私はマリアよ、よろしくね」

巨大サキュバスマリアは微笑む。


「うわああああーーー!!」

マリアの巨大な顔に見つめられ、桐生は悲鳴を上げる。

閉じ込められた地下街で、大量の液体が流れ込んでくるという絶対絶命の窮地。
信じられないコトだが、その匂いから、男の精液だとすぐに分かった。

さすがに地下街を完全に水没させる量ではなかったが、
入口が、ねばねばの樹液にふさがれて、もう誰も外へ脱出できない。

いきなり天井が破壊され、巨大な肉色の筒が3本も現れた。

凄まじい力と大きさだ。

それが巨大な女の指だと理解する。
直径3メートルセンチ、長さ15メートル以上はありそうだ。

中指と人差し指、そして薬指である。

天井を破壊した時、勢いあまって2人が指に潰されたように思う。
だが、そんな事を全く気にしないように、巨大な指は動く。


指は動き、桐生たちを指にくっつける。
巨人男の樹液が粘着剤の作用をはたしていた。 

そのまま天空へと運ばれる。

桐生達は信じられない光景を目にする。


彼女の身長は推定360m!

200倍の大きさの女巨人。


ずっと遠くに巨大な高校生らしい男子が、白目をむいて寝そべっている。

ようやく桐生は理解していた。

この巨大怪物男女が地面を踏んだので地下街が崩れたのだ。

そして、桐生達20人が地上に出ようと苦労して間に、
この女は、巨大な男子とエッチをして、そこら中に精子をぶちまけたのだ!!

そのため、桐生達は地下街の入り口をふさがれ閉じ込められてしまったのだ。

この女は、俺達の事を虫けらだとも思っていない。

現在、女巨人の指に、巨人の樹液で桐生達6人がへばりついていた。

巨人精液の粘着力に彼らは動くこともできない。

彼らは巨人から見て、身長2cmにも満たないから、そんな事が可能だった。
桐生たちはあまりにも小さすぎて、もはや逃げる事も抵抗する事も不可能だ。


女巨人が地下街から、彼ら6人を助けてくれた。

しかし、桐生は理解していた。 彼女の目を見れば分かる。

この女巨人は善意で俺達を助けてくれたのではない!

自分のオモチャにするつもりなのだ。


こんなコトなら地下街で天井の下敷きになった方がマシだった・・・。
桐生たち6人は、そう言う事になるだろう。

背筋の凍る予感に、彼らはただ怯えるしかなかった。







(続く)



地下街脱出組の生き残り6人は、巨大なマリアに囚われた!!

彼らの運命はいかに!!

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