《 サキュバスマリア 15 》

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巨大なマリア
は呆然としていた。

彼女が巨大化させた男子高校生良樹に、大量の精液をぶっかけられたのだ!

こういう経験は彼女も初めてである。

よくアダルトビデオ等で、男優が女性に精液をぶっかけるというシーンがある。
そんなコトをして女性が喜ぶかと言うと、おそらくはそうでないだろう。
実際に恋人や妻に、それをやったら、ほとんどの場合怒られる。

アダルトビデオは、それを見ている男性が喜ぶような演出をしているだけある。
男が女を征服した・・・というイメージだろうか。

マリアの場合、巨人である自分が圧倒的に強いので男に征服されるようなコトは想像もしていなかった。
従って、今回の良樹による精子ぶっかけは全くの予想外の出来事だった。

あーん、精液、ぶっかけられたよ〜。

マリアは超能力で自分の体を綺麗にする。

彼女の美しい裸体が輝く。 しかし、しばらくはショックで動けなかった。


ちなみに、彼女は普通の巨乳女性の姿をしている。

いきなり絆創膏サキュバスを見たら、良樹が驚くだろうと考えたからだ。





巨人高校生良樹は、白目をむいてまだ地面に倒れたままだ。

それにしても周囲は精液まみれである。

全く理解できない。 良樹の肉体の何倍もの量が放出されている。

やはり急激な巨大化に無理があり、欲情エネルギーが集り、おちんおちんが暴走したのか。

それなら体が安定するまでしばらく休ませるしかない。


心の中で巨大カップルによる大破壊を予定していたマリアはがっかりである。

他の小人を見つけて遊ぼうかしら?


ふと地面を見る。



地面に地下街への入り口がある。

良樹の放出した大量の精液が爆弾のように落ち、ほとんど崩れかけた地下への侵入口に、流れ込んでいる。

そこからかすかな悲鳴が聞こえる。

そう、そこには絶対絶命の桐生たち8人がいたのだ。



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