(警告) 男性巨人の描写 バイオレンス注意。 《 サキュバスマリア 22 》 ---------------------------------- あれ・・・なんだろう? 今の感触は。 良樹は動きを止める。 加賀野が撃った拳銃の弾丸の感触は、巨人となった彼にとって、ほとんど感じられない程、無力なモノだった。 しかし、何故か気になった。 突然、良樹の心の中にマリアの声が響く。 「今のは拳銃の弾丸よ。 悪い男があなたを撃ったの」 え・・・? マリア先生?? 良樹は周囲を見まわす。 しかし、マリアは何処にもいない。 なおもマリアの声だけが良樹の心の中に響く。 「さぁ、良樹クン。 あなたを撃とうとした悪い小人にお仕置きしなさい」 「はい、先生、分かりました」 彼は素直に返事をする。 |
この高層ビルはかなり頑丈らしく、上層階に大穴が開いたものの、まだ崩れてはいなかった。 |