《 この世界は「えっちなおねえさん」のモノになりました 》 08

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第8章 彼に会いたい


これが賢者タイムというモノなのかしら?
あまりにも気持ちいい時間を過ごしたら、かえって落ち着いて冷静になるという。それは賢者タイムと呼ばれている。

理性を失い、頭がおかしくなる程のエクスタシーだったわ、だけど幸い私の頭は正常な思考能力を取り戻している。 やっぱり私って凄い。
無人の荒野となった街を捨てて、隣町に移動する私。
とっても素晴らしかったの、オッパイを使っての都市破壊があんなに気持ちイイと思わなかったわ。もっとやりたいけど・・・少し落ち着こう。

このペースで暴れたら、いったい幾つの街を破壊するか分からない。今日はこれまでよ。 遊び場の街が無くなったら私が困るからね。
それにしても、いきなり俊介の名前を呼んでしまうなんて、私って超うかつ、これから気をつけないといけない。

まぁ、私が俊介と関係あると聞いた人たちは、みんな潰しちゃったと思うし、これで証拠隠滅は完了、完全犯罪ね。 私ってチョー頭いい。




街の人々は、私の事をどう思っているのかな? 宇宙から来た巨大モンスターと思ってくれていたら大助かりね。 それなら恋人の俊介が、私への仕返しとして暴漢どもに襲われる事もないし。

その時、私はいやな事を思い出す。
しまった! あいつがいたんだ。 元カレの雷太。
数か月前に、私は筋肉系ヤンキーの雷太とつきあっていた。 
でも役に立たない男だったから友やめした。 雷太は未練がましく私に付きまとっていたわ。

雷太なら間違いなく、私が巨人となった事に気がつく。 
あいつは馬鹿だから必ず喋る。 そうなったら俊介の身が危ない。
とにかく雷太を捕まえて、よけいな事を喋らないようにするしかないわね。 
でも雷太が何処にいるか分からない。 困ったな、どうしよう?




あ、よく考えたら、さっきの大暴れで俊介まで潰しちゃったかもしれない。
激やば! とにかく俊介に連絡してみよう。でも私はスマホを持っていない。 
仕方がないので、誰かのスマホを借りる事にする。

地面を見る。 ゴマ粒みたいに小さな人間が大勢走っている。
アンタ達、まだ逃げてなかったの? まぁ、小人は鈍くておバカだから仕方ないか。
地上を走る1人の男性に手を伸ばす。右手の人差指と親指で男を摘まみ上げる。 
身長6ミリしかない男を私の顔の前まで運ぶ。男はキィキィ叫んでいる。

驚いたのは、私が小人を捻り潰さなかった事だ。
ビルをも握り潰す私のパワーなら、こんな小さな男、一瞬で潰れる筈なのに?
どうやら私が望んだ場合は、小人を潰さずにセーブできるらしい。
新しい力、発見。

私は男を指でつまんだまま話しかける。
「ねぇ、あなた、携帯電話を持ってるかな?」 質問する私。
小人は一瞬固まったが、すぐにポケットからスマホを出す。

「それはよかった、悪いけど、今から言う番号に連絡してくれない?」
とにかく、この男のスマホで俊介に連絡してもらおう。
声が小さすぎるかもしれないけど、何とかなるだろう。


男は何か叫んでいる。 どうやら携帯電話が不通らしい。
私が街で大暴れして携帯の基地局まで破壊したのかな?
これで俊介と連絡がとれなくなった。
どうでもよくなった。小さな男を指の間で押し潰す。
プチッというほんのかすかな音と抵抗。
身長6ミリの小人は一瞬で小さな赤い塊になって、私の指先に張り付いてしまう。
男の体はあまりにも柔らかだった。

1人の男の肉体が押し潰されたのに、何とも思わない。

「あ〜ん、指が汚れちゃった」 
とにかく私の指を綺麗にしよう。 ティシュペーパーのような物を探す。
そうだわ、何処かの家のベッドシーツでも借りようっと。

ふと地面のビルを見る。 高級マンションのようだ。
左手を伸ばし、そのマンションの天井を剥がす。 すごくもろい。
不思議な事に私はマンションのほとんどの部分を壊さずに、天井部分だけ剥ぎ取る事に成功する。 望んだように自分のパワーを制御できるみたい。 やっぱり神ってる私。

おそらくは1億円以上もするだろう高級マンションの内部が上から見える。
豪華な家具や調度品が並んでいる。
お目当てのモノがあった。 大型のダブルベッド。
その上に敷かれた白いシーツに指をあて、汚れをぬぐう私。

ふと違和感を感じ、さらに天井をはがす。
ウォーキング・クローゼットを指先で破壊してみる。
中からおしゃれな男性用の衣装。いかにも女性客を喜ばせるような服装。
この部屋の住人はホストクラブで働いているのだと、直感する。

さらにマンションの天井部分を破壊する。
いた! このマンションの住人が・・・若い男性が2人。
巨大な私を見て怯えている。

すぐに理解した。 この男達2人は恋仲なのだと。
別に悪いとは思わない。 個人の趣味に興味はない。
彼らは私の巨大さに怯えて、マンションに隠れていたらしい。
うかつに外に出たら踏み潰されるから、そういう判断も有りかな。
だけど、私に見つかるなんて運が悪かったね。

「ねぇ、ねぇ、お兄さんたち、私の名は亜理紗、よろしくね。
2人で遊んでたのかな、私も仲間に入れてよ」
巨大な手を伸ばし、人差指と親指だけで2人の男を摘み上げる。
今回も小人を潰さずにキープできたの。
小人の顔を見たかったので、指をうまく動かして彼らの下半身だけを摘まむ事に成功する。

下半身は私の指に囚われたものの、上半身が動けるようになった彼ら。
恐怖の悲鳴を上げ、私の指をとんとん叩く。 
笑ってしまう。弱い、弱すぎる、指先に無力な抵抗、ほとんど何も感じない。
身長6ミリの小人2人、
彼らのあまりの無力さに、ちょっぴり股間が熱くなる。

「何やってるの、私の指と戦ってるのかな?やだ、超ウケる〜、全然痛くないんですけど」
2人とも抵抗しても無意味と知ったのか、おとなしくなる。

じっと見つめる。 2人ともイイ男だ。年齢は20〜25歳くらい、
顔もそこそこイケメンだ。 いいオモチャを見つけた。

遊んであげたいけど、抱きしめたら一瞬で潰れてしまう。

どうしたらいいの? そうだ、イイ事を思いついた。
彼らを私の左手の平の上に乗せて言う。
「それじゃ、お兄さん達、服を脱いで裸になって」

驚いた事に彼らはすぐに服を脱ぎ全裸になる。
よほど私が恐ろしいのだろう。
予想したように2人とも逞しく引き締まった体をしている。 

「ふふふ、お兄さん達は小さいから、2人がかりでも私に勝てないようね、
それじゃぁ、ハンデをあげる。 私の乳首と戦いなさい、
私を感じさせる事ができたら、命だけは助けてあげる」

一方的に宣言する私。 イケメン小人2人の返事を待たずに、
マリンブルーのビキニのブラをはずす。

私の自慢の乳房がブルンと揺れる。




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