《 娘との旅行 》
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時に西暦2050年、
地球温暖化のため、この時代の娘達は、すくすく成長した。
そして彼女達はついには、男性の15倍以上の巨人になってしまった。
巨大化した娘たちは、男性を踏み潰さないように、
自分のポケットに入れて歩くようになっていた。
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「それじゃ父さん、行くよ。」
リィーディーは、小さな彼を、尻のポケットに入れて歩き出した。
彼の名前はトーマス、彼女の父親だ。
トーマスとリィーディーの親子は仲がよく、どこに行くのもいっしょだった。
そして、彼は、移動する時はいつでも、彼女のお尻のポケットに入れてもらっていた。
リィーディーは、自分の大きな尻で父さんを押し潰したら困ると思っていたが、
何故か、彼は「ここがいい!」と言って聞かなかった。
心の優しいリィーディーは、父の言うことに逆らえない。
彼女は「父さん、気をつけてよね。」と言って、父親の好きなようにさせていた。
そして、今日も二人は、いっしょに旅行に行く。
温泉に行って、ゆっくりと過ごすのだ。
もちろん、仲良しの二人は、今もいっしょに風呂に入る。
父思いのリィーディーは、彼女の指で、彼の全身を丁寧に洗ってくれる。
彼女はGパンとジャケットという気楽な服装が好きで、
外出する時は、たいがいこの格好でいた。
トーマスは、娘のGパンの巨大なポケットから体を乗り出し、地面を見る。
そこは目もくらむような高さだった。
あんなに小さくて可愛かった娘のリィーディーが、こんなに巨大になるとは・・・、
彼は、感無量で思いをめぐらす。
そして、彼は巨大な娘と温泉に入ることを想像し、嬉しくてにやけてしまうのであった。
「娘との旅行」 完
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