(性的な描写、暴力的表現があります。18歳未満の方は読まないでください)

《 亜紀と達也 》 
第2話

               CG画像 June Jukes
               文 みどうれい

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突如、現れた巨大なビキニ水着の女性!

 

素晴らしい美人だ。均整のとれた肉体、モデルのような美貌、黒い髪、小柄な顔に意志の強そうな輝く瞳、その抜群のプロポーションは若い魅力を周囲に発散している。 その肌は若く、水をはじくようにピチピチだ。

その身にまとうものは、申し訳程度のわずかな布で作られたマリンブルーのビキニ。大きく突き出した乳房は、彼女がわずかに動くだけでぶるんと震える。

青いマニキュアで飾られた爪。 首には銀のネックレス。 サイズから考えればそのネックレスの銀だけでも数十億円の価値があるだろう。

きゅっと引きしまった腰、形のいいヒップ。 引き締まった太腿! すらりと長い女性的な脚は健康的で、何かのスポーツで鍛え上げたかのように美しい。 


 

「へー、驚いた、異世界から私を呼ぶ声がしたから来てみたら、ちっぽけなボウヤじゃない」

巨人女性の声が響く。 彼女の視線が自分に向けられているのを知り、達也の心臓がバクバク鳴る。

「ふーん、でも巨人族の血脈をもっているのは確かなようね。 いいわ、あなたと遊んであげる。 私は亜紀、あなたの名前は?」

「ぼ、僕は達也です」 かろうじて返事をする。

「達也クン、いい名前ね」

信じられない大きさの指が、達也に迫ってくる。 彼の身長は、彼女の小指の爪の長さもない。

「助けてくれー!」 悲鳴を上げる。

しかし、巨大な2本に指に彼は囚われてしまう。 そのパワーで、一瞬で捻り潰されると思ったが、以外に優しく彼を持ち上げる。 彼女なりに手加減してくれているらしい。

そのまま、近くにあった7階建てのマンションの屋上に、達也は乗せられる。 おそらくマンションの屋上の扉はカギがかかっているだろう。 もう彼は自力ではここから逃げられない。

「それじゃ、あなたのお願いを聞いてあげるわ。 えっと、あなたをイジメる連中をボコボコにしたらいいのね」

「え・・・そう言えば、そんなコトを叫んだような気もしますが・・・」

「まかせて、こう見えて、亜紀は強いんだから」

彼女は笑いながら、学校の方に歩む。

達也はただ呆然と見つめるしかなかった。

(続く)


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