《 亜紀と達也 》 第4話 ---------------------------------- 「えーっと、ここいらかな?」 亜紀は達也の高校を見下ろす。 彼女は自らの超能力で状況を正しく把握していた。 達也をイジメた上級生、そして、それを黙認した教師が今回のターゲットだ。 高校と言っても、巨大な亜紀の肉体から言えば、畳5枚分の大きさもない。 あまりにも小さ過ぎる存在。 最初に亜紀は、教師の深川の逃げ込んだ3階建ての校舎に目をやる。 |
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深川はパニックに陥っていた。 あの巨大女がすぐ外に来ている。 いったい何をするつもりなのだ!! |
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「わっ、な、なんだこれはっっ!!」 |
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無力なビルや建物を自分の巨体で押し潰すのはいつだって楽しい。
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