《 亜紀と達也 》 第4話

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「えーっと、ここいらかな?」 

亜紀は達也の高校を見下ろす。 彼女は自らの超能力で状況を正しく把握していた。 達也をイジメた上級生、そして、それを黙認した教師が今回のターゲットだ。

高校と言っても、巨大な亜紀の肉体から言えば、畳5枚分の大きさもない。 あまりにも小さ過ぎる存在。

最初に亜紀は、教師の深川の逃げ込んだ3階建ての校舎に目をやる。

 


深川はパニックに陥っていた。 あの巨大女がすぐ外に来ている。 いったい何をするつもりなのだ!! 

他にも大勢の運動部員や教師が校舎内に逃げ込んでいた。 彼らの多くがスマホを取り出し外部と連絡をとろうとしていた。 

深川の教師としての人生は順風満帆だった。 教育委員会の評価もよく、来年にはこの高校の教頭に昇格する予定だった。

その彼は達也の担任でイジメの相談をうけた事があった。 しかし深川はこれをもみ消してしまった。 自分のクラスにイジメがあるなどと外部に知られたら、教頭昇格の件がパーになる。 そんな事は許せない。 教え子の達也には「同じ高校生だ、互いに話し合いなさい」と言うだけで、イジメを黙認した。

彼にとっては保身のための必要な行動。 しかし、代償はあまりにも高くついた。

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「この校舎、どうしようかしら? そうだ、私のオッパイで潰してあげよう。 男の人ってそういうの好きなんでしょう。 じゃ、いくわよっ」

亜紀は教師のいる校舎の上に乗ると、ゆっくりと体を下ろす。 その凄まじい乳圧のため、すぐに校舎の屋上部分が大きくめり込む。

急ぐ必要は無かった、ゆっくり、ゆっくりと楽しむ亜紀。


 


「わっ、な、なんだこれはっっ!!」

天井に大きな亀裂が入り、建物がグラグラと揺らぐ。 数秒以内に天井が落ちてくると予想できた。 深川は1階にいたのだが慌てて隣の部屋へと移る。 隣の部屋は安全かもしれない。

亜紀の巨乳で天井をぶち抜かれた屋上と3階部分は早くも彼女の乳房で満たされていた。 すぐに爆心地が広がり、建物をささえる柱がへし折れる大きな音がする。 


「ああ、気持ちいい…」

亜紀のため息に呼応するように、建物全体にひびが入った。ひびは瞬く間に大きな亀裂となり、外壁がぼろぼろと崩れ出した。


壁と窓に亀裂が走り、ばらばらと崩れていったかと思うと、爆発的にマリンブルービキニの乳房が部屋になだれ込んできた。 何人かの運のいい男は窓から外に転げ出る。 すぐに窓枠が次々と吹き飛ばされ、その壁窓も乳肉で押し潰される。

亜紀の圧倒的な体重のため壁が崩れ、深川はもう建物から出られなくなってしまった。 崩れた壁の隙間から見える光景。 彼は巨大な水着娘が校舎ごと自分を押し潰そうとしていると、はっきりと理解した。

「な、ば、何をしているんだお前はっ!! こんな事をして許されると思っているのか!!」

この期におよんで、そんな事を叫んでも無駄だと分かっている。 しかし彼は大声を上げて、亜紀を止めさせようとした。 だが激しい快感にとらわれた亜紀は小さな教師の声にはまったく気付かなかった。 

亜紀がわざとゆっくりやったので、思ったより時間の余裕があったが、ついに建物の最後の時が来た。

「やめろっ!! やめてくれぇぇぇーーーっっ!!!」 最後の懇願。


亜紀のマリンブルーのビキニに包まれた巨大な乳肉は、建物全体を壊し始めた。そして深川の体は天井の残骸の裂け目に挟まり、亜紀のビキニ乳肉で押さえ込まれた。 彼の体が亜紀の巨乳にほんの少しめり込んだような気がした。 

「ぎいやあああああっっっ!!!」

深川は断末魔の悲鳴を上げる。 亜紀の乳肉は容赦なく建物を押し潰していった。彼はあっけなく、ぷちっとぺちゃんこに潰されてしまった。

一瞬、建物の残骸が丸く膨れ上がったかのように見えたが、ドーンという爆発音を響かせてこなごなに吹き飛んでしまった。


 


無力なビルや建物を自分の巨体で押し潰すのはいつだって楽しい。

もうもうとわき上がるほこりの中、とろんとした目で起き上がる亜紀。

亜紀は次のターゲットを探す。 

達也を苛めた張本人。 郷田とかいう名前の不良グループ5名だ。 地面は小人でいっぱいだが亜紀には関係ない。 巨人の超能力で彼らを探索する。


(続く)


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