(警告) 18歳未満の方は読まないでください。 《 亜紀と達也 》 第12話 CG画像 June Jukes 文 みどうれい ---------------------------------- (マンションの一室にいる男の視点で) 彼の名は永峰(ながみね)、株式専業のトレーダーだ。 ネットを使用して、短期の株式売買を行い運用益を上げて生活している。 場が開いている間は、ずっと何枚ものモニターを眺めて注文を出し続けているので、落ち着いて食事もできない。もちろん損をする人が多いのだが、幸運にも彼は勝ち続けて資金を増やしていた。 そんな彼に千載一遇の機会がやってきた。 町でとんでもない怪物が暴れているのだ!信じられない事だが、巨人の男女らしい。普通の人間ならこれは危機(ピンチ)と考えるが、彼は違った。 株式投資で大儲けする好機(チャンス)と考える。 彼の自宅マンションの一室でネットに接続、建設業関係の株式を大量に購入する。 怪物の女性の方を彼は知っていた。ネットとニュースで見たことがある。一年前に南海の島を押し潰した巨人女だ。 あの巨人は島を破壊した後、海に消えていた。今回も巨人は遊んだら何処かへ消えるように思う。その後は破壊された建物の再建。都市の被害が大きければ大きい程、建設関連の株が高騰する。今のうちにその株を買っておけば永峰も大儲けできる。 江戸時代の話であるが、強欲な材木商人は江戸で火事がおきた時に「これでまた材木が高値で売れる」と大喜びしたらしいが、それは今も変わらない。どんな時でも、頭のいい者だけが金儲けができるのだ。 ネットの投資が終了、これで、数日以内に彼は数億円の儲けが出せるに違いない。状況を理解していた。すぐ近くで巨人が暴れている。このマンションにいても危険だ。逃げるしかない。 大切なノートパソコンを持って家のドアを開ける。 外は濃厚な臭気がただよっている。 この匂いは巨人の男女の体臭。圧倒的なパワーだ。ちくしょう、本当に巨大カップルがいるのかよ! 女と男の巨人2人が野外SEXをしようとしているのだ。あまりにも非常識な世界。 永峰は自分は運がいいと信じている。このまま逃げ切ってみせる。 彼はマンションの外に出て道路を走る。周囲は逃げ惑う人々で大混乱だ。 おおぉ! 巨大な女がいるううう!! 巨大な女を見上げる。後姿だが何という大きさだ。 まさに都市を支配している。 女は巨大男のペニスに奉仕しようとしてやがる。 淫乱な女だ。 恐ろしいが、あいつはこちらを見ていない。 なんという幸運、すぐにここから逃げよう。 |
ん、何だ! い、いかん、巨大女が振り向いたぁ!! 視線があった。 こっちを見てやがるううう! |
うわああああー!! 手だ! 巨大な女の手が迫ってくるうううう!!!。 腰を抜かした永峰、大切なノートパソコンは地面に落ちる。 |
巨大女の手が凄い速さで迫ってくる。 その向こうに見える、漆黒の瞳の視線が恐ろしかった。巨大な女は超のつく美人だった。輝くような若さ、永峰より10歳は年下だろう。 だがあまりにも大き過ぎた。 腰が抜けて動けない。 巨大な女の冷酷な目付き。 人間を見る目では無かった 地面を逃げ惑う小さな男たちは彼女にとって単に玩具でしかない。欲望の対象でしかなかったのだ。 逃げる暇もない。 そのまま永峰は巨大な手に囚われたのだった。
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