(警告) 18歳未満の方は読まないでください。

《 亜紀と達也 》 第17話

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ここは空色市市役所の執務室。市長である緑山高太郎は呆然としていた。

とんでもない巨人の男女が町で暴れている。市民はパニック状態。消防も警察も混乱し統制がとれない。今日は日曜日だったので人員も少ないのだが、もはや市長レベルで対応できる状況ではなかった。

市長は一年前の出来事を思い出していた。あの南の島を楽しみながら潰してしまった「Aki」という名の巨大女は実在していたのだ!島の大破壊が本当ならば・・・あの巨人はさらなる巨大化も可能だ! いったい、どうすればいいのか。

そんな時、連絡が入る。防衛庁長官からの直接の連絡だ。「これより、防衛隊は人類の敵である巨大な男女を殲滅するために、攻撃隊を出撃させる。市民を避難させるために(市民避難警報サイレン)を鳴らし、市役所職員も全員、退避せよ」との事だった。

「市民避難警報サイレン」とは、日本を敵視する国家がミサイルを発射して、それを政府が迎撃できなかった時などのように、自国に危機が迫った時に、市民がそれぞれの判断でここから逃れるように警告するものである。 そんなモノを鳴らしたところで混乱がより深まるだけのようにも思うが、政府の判断だ。

国家は市民を犠牲にしても、巨人と戦う決意をしたのだ。緑山市長は覚悟を決める。部下にサイレンを鳴らした後、各自ここから脱出するように指示する。

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都市で遊ぶ巨大な亜紀と達也。
パイズリは凄く気持ちがよかった。
二人だけの世界に酔う。



突然、耳障りなサイレンが鳴り響く。
ウアアアアアン!! 
ウアアアアアン!!
 

市民にここから逃げるように警告する「市民避難警報サイレン」
この町の全ての住人の耳にとどくような大音量だ。

200倍サイズの巨人である亜紀と達也。
これだけ大きいと小人のかすかな声などほとんど聞えない筈なのだが、
小人の哀れな命乞いの声を聴くために、耳の感度を何倍にもよくしていた。
ゆえにこの「避難警報サイレン」は超、超、やかましい。耳にガンガン響く。

「何、あの変な音、気に入らないわね」
音の発生源である市役所らしき建物を見つける。

亜紀はパイズリを中止して立ち上がり市役所の前まで歩く。
「ふふふ、踏み潰してあげるわ」
大きな、大きな脚をあげる亜紀。



ズドドドオオオーン!

轟音と共に市役所の右半分が、亜紀の巨足に踏み潰される。
役所の左半分はまだ無事だ。 亜紀がわざと潰さなかったのだ。
このやかましいサイレンを鳴らした者の顔を見たかった。
ボロボロになった市役所に手を伸ばす。



天井の壁を剥がす。 中の執務室らしき場所に数人の職員がいる。 亜紀はそのうちの一人がなんとなく気になったので、手を伸ばしで指で捕え摘まみ上げる。彼は悲鳴を上げていたが、気にせず片足で市役所を完全に蹴り潰す。瓦礫の山となる建物。

耳障りなサイレンの音が消えている。亜紀は、右手に握った
小さな男を見つめる。
40歳くらいの小人だが他の男達より貫禄がある。彼に話しかける亜紀。
「小人さん、ちょっと聞きたいのだけど、あの不愉快なサイレンはあなたの命令かしら?」

この町の市長である緑山は驚愕していた。絶対絶命の状況。
巨大女の手に囚われた。
彼の愛した市役所が完全に潰された。
市役所職員たちも瓦礫の下敷きになっているだろう。呆然とする。

そして、この巨大女が何をしていたか知っている。
50万人が住むこの都市で白昼堂々と、
恋人の男巨人に
パイズリをしていたのだ!
市長にはついていけない世界、巨人は完全にいかれている。

巨人の右手に囚われている緑山は、もう自分の力では逃げられない。
恐怖に震えながらも、彼は市長としての自分の職務をはたそうと巨大な亜紀に話をする。

「言葉が分かるのか!?君は・・・。 わ、私はこの町の市長、緑山高太郎だ。君たちのやっている事は我が国の法律に違反している。すでに大勢の犠牲者が出ている。 こんな事は許されない。ただちに破壊行為を中止して、この町から退去したまえ」

笑ってしまう亜紀。この小さな市長は私に命令できると思っているのかしら?
「あら、市長さんの登場なの、自分が私の右手に囚われているのに、市民を守りたいと願うなんて勇気があるのね。そうだわ、イイ事思いついた。市長さん、あなたにお願いがあるの」

「な、何でしょうか?」 
あまりにも大きい巨人と普通に会話が成立した事に少しだけ安堵する緑山市長。

「市長さん、たった一言だけでいいから言ってちょうだい。

(あなたにこの町をあげます)
と、
そうしたら、市長さんの命だけは助けてあげるわ」

市長は焦る。何処かで聞いたセリフだと思ったら、怪獣特撮番組に登場した侵略宇宙人が言った有名なセリフである。この侵略宇宙人は卑怯な事が大嫌いで、(あなたに地球をあげます)と言ってもらえたら地球を侵略できるという奇妙な論理で行動していた。

しかし、この巨大女は町で暴れまくっている。今更、市長の許可など必要としていない。ギャグを言っているのか?この女は。とにかく巨人と会話が成立している。市長は巨人女に質問する。
「それで私が(あなたにこの町をあげます)と言ったら君は、この町をどうするのかね?」

「もちろん、決まっているじゃない。この町の全て使って私たちの快楽のための遊びを続けるのよ。そうそう、市民を踏み潰す前に(市長さんの許可をもらったわ)って、ちゃんと言ってあげるから。
あははは、市長さんに見捨てられた市民は、私のボディで潰される時に何を思うのかしら、それって、とっても面白いと思わない?」

「そ、そんな事は許されない」 市長はもう理解していた。この頭のいかれた巨人女は小人の男が何を言おうと、どうせこの町を破壊しつくすつもりなのだ。誰も止められない。

「そうなの、せっかくチャンスをあげたのに、それを無視するなんて、でも、やかましいサイレンを鳴らして、しばらくの間でも私の動きを止めたのは小人にしては頑張った方よ。だから市長さんには特別な遊びをしてあげる」

達也が亜紀に声をかける。
「何やってるんですか、亜紀さん、もっと遊びましょうよ」

「ふふふ、そうね、この勇敢な市長さんも私たちのSEXの仲間に入れてあげましょう」
亜紀は市長を右手に持ったまま、達也の前にしゃがむ。
「な、何だ! 何をするつもりなのだ!」
恐怖に叫ぶ市長。しかし、彼にできる事は何もなかった。



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