(警告)性的描写、暴力的表現があります。18歳未満の方は読まないでください。

《 巨大カップル(沙紀とアキラ) 》 
第7話


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沙紀は前方に進み、わざと戦車部隊の上に寝る事にした。 乳首の上にまだ夫を乗せている。 胸を攻撃されたくなかった。

戦車部隊の頭の上で、沙紀の白いシャツが迫ってくる。 それは、さらに大きく、大きくなった。 巨大な背中が、彼らの上に降りたとき、戦車部隊の隊員は恐怖で悲鳴を上げる。

彼らは戦車の砲弾を撃ち続けた。
しかし戦車砲の攻撃は沙紀の巨大な背中に小さい刻みを作り、はね返っただけで、なんのダメージも与えられなかった。

砲弾の無くなった戦車砲が、意味のない鈍いうなりを上げた時、巨大な沙紀の背中の肉が、戦士達と彼らの周りに降りてきた。 戦士たちは再び悲鳴を上げる。

沙紀は急がなかった。 戦車部隊の兵士たちが逃げる時間を与えてやる。 何人かの防衛軍兵士が戦車を捨てて逃げ出す。 見逃してやる。

「あらら、敵前逃亡とは、あなた達、軍法会議で有罪ね」 沙紀は笑う。
彼女は相変わらず地面を見ていない。 哀れな小人の姿を見たくなかった。

それでも逃げずに、なおも発砲する兵士もいる。 沙紀は彼らの上に背中を下ろす。 夫が乳首の上にいる以上、これが効果的な攻撃なのだ。

戦車と兵士たちの体が沙紀の背肉に押し込まれたとき、背中が地面に大きくめり込んだ。 すぐに信じられない重さの身体が彼らの上に降ろされ、あがくことさえできなくなった。
彼らの悲鳴は、すぐに聞こえなくなった。

沙紀は自分の全ての体重を背中に掛ける。 沙紀の背中に泡立つ暖かい感触があった。 



沙紀は周囲にいる他の戦車部隊を見つめる。
砲火は沙紀の周囲から噴き出した。
兵士たちは覚悟を決めたようだ。
沙紀の体は、雨粒のような何百もの小さい衝撃を感じた。

沙紀は残酷な笑みを浮かべて言う。
「そう…そうなの…!」

沙紀は再び立ち上がり大股で歩く。戦車部隊の中に踏みこんだ。
戦車のいるところに無造作に歩きだす。
巨大な足は、苦もなく戦車をぺしゃんこにして、戦士たちの身体をペーストにした。

戦車の中の兵士たちはパニックを起こしていた。
こんなバケモノと戦うとは聞いていない。
巨大な足にアリのように潰される前に、彼らは逃げようとした。

沙紀にとって、それは柔らかいマットの上に置いてある、マッチ箱の戦車を踏んでいるように感じられた。
足は暖かい柔らかさの中に深く沈んだ。

それは彼女の靴の下で、楽しい感覚としてのたうった。
恐怖にふるえる悲鳴は、沙紀の足元に響いた。

沙紀は手当たり次第に戦車を踏み潰し、めまいを感じるエクスタシーを感じていた。

 

オレンジの閃光が走った。
快感が、沙紀の盛り上がった胸の上で炸裂し、彼女の白いランニングシャツの腹部をくすぐる。 シューという、うなりだけ、あった。

戦闘ヘリコプター部隊だ!! 20以上の戦闘ヘリが沙紀の身体にミサイル攻撃をしていた。 沙紀はとっさに乳首の上の夫を両手でかばう。

沙紀の身体は無敵だが、胸の夫を攻撃されるのは許せない。

「なにするのよ! アンタ達」
怒った沙紀は足を蹴り上げる。 運の悪い戦闘ヘリコプターが彼女の大足に蹴り飛ばされ、空中で粉々になる。


 

戦闘ヘリ部隊は慌てて上昇し、沙紀の足の届かない高度に逃げる。 沙紀は見逃さない。 地面の小さなビルに手を伸ばし握りしめる。 彼女の握力にビルは瞬時に砕け、瓦礫の塊になる。

その瓦礫を上空の戦闘部隊に向かって投げつける。 ビルの残骸はいくつもの戦闘ヘリに衝突、空中で爆発する。 

それにしても・・・戦闘ヘリの攻撃が遅かったわね。 沙紀はどうでもいいコトを考える。 普通なら戦車よりもヘリコプターの攻撃が先にある筈なのだが・・・。 まぁ今日は休日なので、ヘリの操縦者がすぐには集まらなかったのかもしれない。

「あぁん、可愛そうな戦士さんたち」 休日だから家で寝ていればよかったのに。 こんな場所に来て私と戦わなければいけないなんて、本当に不運ね。

沙紀は笑う。

(続く)



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