《 お兄ちゃんと私 禁断の小人契約 》
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第13章 小人契約書の恐怖
(兄の視点で)
俺の名は隆。ごく普通の高校生男子だ。
今の俺は絶体絶命のピンチの中にいる。
妹のメイの超能力で身長18センチの小人にされて、
10倍サイズの巨大な手に握られているのだ。
今の妹はいつものアイドル衣装に着がえている。
妹は普通の女子高生だが、このアイドル衣装を着るのが趣味なのだ。
昨晩、奇妙なSM部屋で巨大化した妹に踏まれる夢を見て、
変な契約をさせられて、朝になって起きて妹の部屋に行ったら、
また小人にされて、裸の体にイタズラされて、大きなオッパイにはさまれた。
何という非常識な体験だ。しかし・・・正直に言おう。
ものすごく興奮した。
あんなに気持ちいいコトは初めてだ。
自分でするオナニーなんか比べ物にならないくらい気持ちがいい。
何回射精したか覚えていない。
妹の巨大な素手に握られるのもいいが、このアイドル手袋もなかなかな感触。
すごく恥ずかしいのだが、こんな楽しい事なら毎日やってもいい。
もちろん、俺を握り潰さないように手加減しながらして欲しいのだが。
そう、すでに俺は巨大な妹の肉体に魅了されていた。
しかし、事態は俺にとってヤバイ状況になりつつあった。
巨大な妹が言う。
「小さなお兄ちゃんをオモチャにするのって、本当に楽しいわ。
さて、それじゃ、お仕置きしてあげるね」
「お仕置きって、どうして・・・?」
さっき妹に(小人契約を破棄してくれ)と言ったのがまずかったか。
しかし妹は別の事で怒っていた。
「お兄ちゃんが気を失っている間に、
ちょっとお兄ちゃんのスマホ見せてもらったの」
おいおい、兄のスマホを勝手に見るのはマナー違反だぞ。
しかし、これはやばい。俺には同級生の夏子という恋人がいるが、
夏子から来たメールを妹に見られたらヤバイ。
「中身を見せてもらったら、出るわ、出るわ、
夏子先輩とのデート中の記念写真。
しかも高校生のくせにホテルへ行って、
ほとんど裸の2ショット写真を撮影してるなんて、
私という妹がいるのに他の女と浮気していたなんて、許せないわぁぁ」
いや、あれは、夏子が勝手に撮影して、
俺が浮気しないように証拠写真としてメール送信してきただけで、
俺が撮影した訳ではないのだが・・・。
「正直に言いなさい、夏子先輩とSEXしたの?
本当のことを言わないと握り潰すわよ!」
背筋に恐怖が走る。
今の俺は10分の1サイズで妹の手に握られている。
メイがその気になれば簡単に握り潰されてしまう。
俺には抵抗する力はない。
俺は本当の事を言う。
「夏子の方から強引にせまってきたので、ついSEXしてしまったんだよ」
言ってから、この言い方はまずかったと思う。
SEXしたのは俺の意思なのに、夏子のせいにしているみたいで男らしい言葉ではない。
「嘘よ、嘘、うそ、私のお兄ちゃんが他の女とSEXしたなんて!
な、な、なんて恥ずかしい事をするの、
その逞しい肉体で夏子先輩を無理矢理に犯したんでしょう。
お兄ちゃんのお初は、私がもらうつもりだったのに・・・。そう、
私という妹がいるのに、他の女と浮気をしたお兄ちゃんは罰をうけるべきなのです。」
やはり妹は「お兄ちゃん大好き少女」だったのだ。
しかし(お兄ちゃんのお初は、私がもらうつもりだった)って、なんじゃそれは???
とにかくメイを落ち着かせなくてはいけない。
「いや、健康な男子なら恋人と同意でエッチをしてる。
メイの事は好きだけど、兄と妹でSEXできない。とにかく落ち着いてくれ」と言ってみる。
「あは、ははは、メイは興奮なんてしてませんよ。いたって冷静です」
いや、興奮してるでしょ。
「メイ、こんな事はやめよう、今なら許してやるよ」と言ってみる。
???・・・なんだ、今、俺は何を言った?
(今なら許してやる)
って、上から目線の言葉だ。
巨大な妹の手に握られているのに、なんでこういう事を言うのだ?
その時、俺は理解した。
小人契約書
だ!
あの契約には「小人は女神の喜ぶことをする」と書いてあった。
今のメイは俺をオモチャにする事を望んでいる。
それで俺が反抗的な態度をした方がメイにとっては遊びやすいのだ。
生意気な小人を、ゆっくりお仕置きしてあげるというプレイに突入できる。
訳の分からない「契約書」に支配された事を理解し、俺は愕然とする。
案の定、メイが怒り出した。
「あはははは、(許してやる)ですてええ!
ちっぽけな小人のくせに何を寝ぼけているのですかあああ!
本格的にお仕置きをしてあげないと自分の立場が理解できないようですね!」
やばい、これは本気でヤバイ。焦る俺。
(続く)
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