《 お兄ちゃんと私 禁断の小人契約 》
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第14章 小さくなあれ
(兄の視点で)
メイは俺を握り締めるのをやめて手の平の上に立たせる。
完全に裸の俺の全身をじっと見つめるメイ。
少しとまどっているようにも思える。
そうだ、俺たちは仲の良い兄妹だったのだ。今ならまだ間に合う。
俺は全裸の恥ずかしさを我慢して、手を左右に大きく広げメイに訴える。
「な、な、もうやめようメイ、十分楽しんだだろ。
昨日まで、あんなに仲良く暮らしてきたじゃないか」
「ゴメンナサイ、お兄ちゃん、もうメイのスイッチ入っちゃったの」
何をするのか予想できた。メイは力を使い俺をさらに小さくするつもりだ。
これ以上メイが大きくなったらおしまいだ!
恐怖のあまりメイの手の上から飛び降りて逃げようかと思う。
しかし体はピクリとも動かない。これも小人契約の魔力なのか。
「お兄ちゃん、小さくなあれ、小さくなあれ、萌え萌え〜」
妹があの呪文を唱える。俺にとって恐怖の言葉だ。
すぐに俺の体は小さくなっていく。
だがこの時、すばらしい快感が俺の全身を貫く。
な、な、なんだこの気持ちよさは??
まるで小さくなる事により
快楽細胞
が凝縮されたように気持ちよくなっていく?
よく分からないが俺は小さくなった方が、快感が倍増するらしい。
とんでもない力をメイが手に入れてしまった。
あ、あ、あ、股間のペニスがギンギンに大きくなるぅ。
「お兄ちゃん、小さくなあれ、小さくなあれ、萌え萌え〜」
なんという事だ、さっきまで俺の体はメイの手の平くらいの身長だった。
それが今はメイの小指の半分の大きさもない!なおも縮小は続く。
そして俺の股間のペニスは大きく勃起している。
全身は快楽に包まれたままだ。思わず声が出てしまう。
「う、うわはは、気持ちイイ、とぅるううぅ」
「お兄ちゃん、小さくなあれ、って、これくらいでいいかな」
メイは呪文を唱えるのをやめる。
しかし俺は100分の1くらいの大きさ、身長1センチ8ミリの小人になっていた。
もうメイの指先の爪のサイズよりも小さい。もう俺にできる事はない。
そして快楽の波はなおも俺の全身を支配している。
なんとか兄の威厳を示そうと直立していたのだが、もう降参だ。
快楽と恐怖のため、がっくりとそこに膝をついてしまう。
「可愛くなったね、お兄ちゃん。
あれ、股間のおちんちん、さっきより大きくなってるね。
きゃははは、妹に小さくされて興奮するなんて、いやですわ。
へ、ん、た、い、変態さんです、お兄ちゃんは。
さあて、変態のお兄ちゃんを今からどうしようかしら」
メイの楽しそうな声が雷鳴のように周囲に響き渡るのだった。
(続く)
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