《 私が東京を襲撃した理由 》
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今日、先輩が東京から帰ってくるんだ。
誰にもナイショなんだけど、私、先輩のこと大好きなの。
もう待てない、先輩を迎えに行く!
あ、先輩!
どうなさったんですか、先輩!?
電車にも乗らず、それに・・・裸で。
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東京で何があったのか、とうとう先輩は言ってくれなかった。
噂だけど、先輩は東京で悪い仲間に誘われ、賭け事をしたらしい。
有り金を残らず巻き上げられて、服まで取られてしまったの。
一文なしの先輩は電車にも乗れず、歩いて家まで帰って来た。
ひ、ひどい・・・。
私の愛する先輩に、そんな事をするなんて、
東京って、なんて悪い町なんでしょう!
悪い東京には、私がお仕置きをしてあげなくてはいけない。
そのためには力が必要だわ。
私は、私の本当の力を使うことにした。
いけないって、分かっているの。
でも、私はもう自分の感情を抑えられない。
夕焼けのエネルギーが、私の体に満ちてくる。
私の体がどんどん大きくなっていく。
もう・・・人には戻れない。
身長800mの巨人になった私が、東京を襲撃したのは、それから3日後のことだった。
《 私が東京を襲撃した理由 》 終わり
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