《 最後の一葉 》 後編
----------------------------------
クリスマスの夜、木々の葉はついに最後の一枚になった。
あの一葉が落ちた時、僕は死ぬのだ。
おや、誰かが僕の病室を訪ねてきてくれたぞ。
うわ、なんてでっかい女なんだ!
あぁ、今日子ちゃんじゃないか。
そうか、身長4センチの僕から見たら、誰でも巨人に見えるな。
久しぶりだね、今日子ちゃん、 僕だ、恭平だよ。
あぁ、今まで面会謝絶だったからね、 僕は。
先生に頼んで、ようやく僕の病室へ来れたって・・・、それは嬉しいよ。
ははは、それにしても君は本当に大きいね。
見ての通り、僕はこんな小人になってしまったよ。
もう、こんな体じゃあ、何もできない・・・死んだ方がいいよ。
うわ、何をするんだい、いきなり服を脱いで、
おぉ、今日子ちゃんの巨大なおっぱいがまる見えだ!
え、何だって、「落ち込んでいるみたいだから慰めてあげる」 って?
今日子ちゃんはそう言うと、小さな僕を指で摘み上げた。
次の瞬間に彼女がやったことは、僕の想像もしないことだった。
彼女は、その巨大な胸に小さな僕を押しつけたのだ。
「元気だしなさい、病気なんか何よ!」
彼女の声が雷鳴のように響く。
僕は暴れたが、巨大な今日子ちゃんは気にもせずに、僕を胸で揉みしだく。
僕は今日子ちゃんの小指のサイズしかないのだ、全く抵抗できない。
「恭平、あなたのことを大切に思っている人が大勢いるのよ、死ぬなんて言わないで!」
彼女は泣いていた。
「ゴメンよ・・・、今日子ちゃん」
今日子ちゃんの熱い思いが、僕の中に流れてくる。
そして、なんということだ、彼女の巨大な胸の谷間はとても気持ちよかった。
そう、それは僕にとって最高のクリスマスプレゼントだった。
そのまま、僕はイってしまった。
@@@@@
今日子ちゃんとの関係は今も続いている。
あれから僕は、何度も今日子ちゃんの胸の谷間で絶頂に達していた。
快感のあまり、もうずっと小さなままでいいと思う時さえある。
「生きていたい!」 心から、そう願うようになった。
冬、凍てつくような寒さの中。
しかし、最後の一枚の葉は、ついに落ちなかった。
まるで、僕自身が生きるのを願っているように。
春になり、朗報が舞い込んできた。
帝都大学の鏑木教授が、縮小病に効果のある新薬を発見したらしい。
希望の光が見えてきた。
今日子ちゃんは、僕が退院したら、「私といっしょに住もう」 って言ってくれた。
巨大な彼女は、ずっと僕の世話をしてくれるつもりらしい。
僕はまだ生きていられると思う。
(終わり)