《 無言くらべ 》

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 大学の仲のよい友人4人が、集まりました。

 ヒマなので、「無言くらべ」をすることになりました。
無言くらべとは、「喋ったら負け」という簡単なゲームです。

「夕日が沈むまで、一言も喋ったらいけないぞ」

 ルールを決めてゲームを始めました。

 みんな何か喋りたいのですが、ゲームに負けるのがいやなので
我慢して黙っていました。

 それから一時間くらいが過ぎた時でした、


 
ご・ご・ごううううんん!!!


 もの凄い轟音がしました。

 驚いた4人がそちらを見ると、

 なんと、
巨大娘がビルを崩しながら現れたのです!!




 一人の男が驚いて叫びました。

「うわあ! 巨大娘が現れた!」

 そして他の3人も、思わず叫んでしまいました。

「なっ、なんだってーーー!」



 こうして、夕日が沈むまでに全員が喋ったので、

 無言くらべの勝負は4人とも負けになりました。

(終わり)



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