《 巨大女マンガを母に見つかった 》


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 僕がまだ小学生だった時の話だ。

 友人から「巨大女マンガ」をもらった。
美人女性が身長100mの巨人になり、街で大暴れするという話だ。

 読んで感動した。巨大女の夢をみていた。

 これは素晴らしいものだから僕の宝物にすることにした。
母さんに見られたらたいへんだ。 本をベッドの下に隠す。

【母さんへ、もし見つけても、気がついていないふりをして欲しい】 と、
書いたメモをいっしょにつけておいた。

 数日後、そのメモに【わかりました、見てません、母より】と書いてあった。

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 あれから12年の月日が流れた。

 時代は移り、今の僕はほとんどのGTS情報をパソコンに入れている。



 それでも、ふと思う時がある。

 母さん・・・、

 【気がついていないふりをして欲しい】 って書いてたじゃないですか。


(終わり)



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