《 リスの旅 》 第二話

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(猫) お若いの・・・、やめた方がいいぞ。



(猫) ほう、この私を倒し、名をあげようというのか。

 はっはっはっ、勇気があるな、若いっていうのは、いいもんじゃ。
だが私の相手ではない、怪我をしないうちに立ち去るが良い。

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 むう、どうしても闘うというのか?
まぁ、せっかく来たんじゃ、この老猫の昔話でも聞かせてやろうかい。

 お若いの、この私も昔はずいぶん無茶をやっていてのう、
誰よりも自分が強いと思い込んだものじゃ。

 仲間同士で闘ったり・・・、




 調子にのって、犬に闘いを挑んだりしておったわい。

 あぁ、懐かしいのう、我が戦いの日々・・・。




 しかしな、ある夜、街に
巨大女神さまが降臨されてのう。

 いや、さすがのこの私も、びっくりしたわい。






 あぁ、今、思い出しても体が震える。

本当に
彼女は大きくて美しく、若さと力が溢れていた。



 彼女の偉大なるお姿を見て、私は悟った、闘いなど無意味だとな。

 そして私は・・・闘いをやめた。


 (続く)

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 次回、最終話 (老猫 VS リス 激突!)




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