《 ジュピターの夜 》 その1

               CG画像 June Jukes
               文 みどうれい

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 私はセーラー戦士、木野まこと。
夢を見ていた。恐ろしい夢を・・・。

 信じられないくらい
巨大な妖魔が都市を襲う!
破壊の力でビルが玩具のように崩され、都市が燃やされる。
暗闇の空を電撃が稲妻のように走る。逃げ惑う人々・・・誰も抵抗できない。

 夢から目覚めた私は汗びっしょり。
間違いない、恐ろしい強敵が出現するわ。
きっと月の女神セレネが、私に未来を見せてくれたのね。

 町を、そして人々を守らなければならない!
それがセーラー戦士である私の使命なの!

 真夜中の町、外に飛び出し私は叫ぶ。

「ジュピター・スーパーパワー!メイクアップ!」
 輝く光に包まれ、私はセーラー戦士へと変身する。

 すらりと長い足、茶色の髪がゆれる、整ったスタイル。
戦士のコスチューム、戦いの意思を示す凛とした瞳。
変身した私は美しい、自分でも惚れ惚れする。

 そして今日はそれだけで終わらない。二段変身よ。
「セーラージュピター・ジャイアント!!」
 全身に力が漲る。私の体がぐんぐん巨大化する。

「雷の星!木星を守護にもつ保護の戦士!

 
巨大セーラージュピター参上!」


 今の私は高層ビルよりもはるかに大きい。
そう、これが私の本当の力!

 私の守護星ジュピター(木星)は太陽系最大の惑星で重力も一番大きい。 だから私が戦士の中でも一番大きくて強いの。

 さぁ、悪い巨大妖魔よ、来るなら来い!

木星に代わってヤキ入れてやるよ!

 でも相手も強敵、こちらも必殺技をださないといけない。 格闘戦においてはパワー系の私だけど、雷の加護を待つ私は電撃技も得意。

 我が守護木星よ!嵐を起こせ 雲を呼べ 雷を降らせよ!!

必殺技、シュープリーム・サンダー・ハイパワー!!

 雷雲を召喚して、両手に意識を集中し緑色に光り輝く圧縮超高電球を作る。 これを投げつけたら、いかなる妖魔も一瞬で消滅するわ。



 私の手から緑の雷が零れ落ちる。電撃は周囲に拡散する。
大地に緑の雷が放射状に走る。町は瞬時に炎に包まれる。

 都市が燃える! ビルが玩具のように崩れ落ちる・・・。
暗闇の空を緑色の電撃が稲妻のように走る。
逃げ惑う人々・・・誰も私には抵抗できない。


 夢に見た光景、だけど何かが変だわ。
町が燃えている・・・私が失恋した先輩もここにいるのかしら?

 え、もしかして「都市を破壊する巨大妖魔」って、私のコトなの!?

 そ、そ、そ、そんな、嘘よ、誰か嘘だと言ってえ〜。




(終わり)



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