《 大空の狩人 》

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 天空に舞う黒い影!



 
空の王者、白頭ワシ。

 
今日の獲物は白鳥だ。




 鋭い爪が白鳥を捕らえる。
猛禽の本能により、自分よりも大きな相手でも平気で襲う。





 青い空に、いくつもの白い羽が飛び散る。

 同じ鳥同士なのに・・・などという人間の感情はない。
そこにいるのはハンターと獲物だけ。

 生きるために喰わねばならない、だから獲物を狩る。
弱いものは狩られる、強いものが生き残る。 それが大自然の掟。





 ゆっくりと自分の体重を白鳥にかける。
相手を地面に叩き落し、肉を引き裂き、喉を食い千切る。
 これが大きな獲物を狩る時の白頭ワシの戦法なのだ。

 白鳥は必死で羽ばたき抵抗するが、その翼ではワシの体重まで支えきれない。
ゆっくりと降下してゆく。 地面までもう少ししかない。
 すぐに白鳥の体は鮮血に染まるだろう。







 しかし、奇跡が起こった!!


 
巨大娘が出現したのだ!!



 
凄まじいパワー!!

 
彼女は若さと美しさに満ち溢れていた!!

 巨大な彼女なら、この海岸の町を全て踏み潰すのに5分もかからない。



 彼女が出現した町は、ワシが狩りをしている場所から20km以上も離れていた。

 しかし、猛禽が優れた探査能力を持っていたことが、かえって災いとなった。
白頭ワシは、巨大娘の凄まじい波動を感じ動揺する。

 うっかり獲物を逃がしてしまう。 今日の狩りは失敗だ。






 傷ついた白鳥は親切な人に助けられた。
怪我の手当をしてくれるだろう。




 そう、狩りがいつも成功するとは限らないのだ。

 
しかし、こんなコトでめげる白頭ワシではない!!

 狩りを続行、獲物を探す。

 そのかいあって数時間後に、サーモンの切り身、ゲット!!





 お魚食べて、お腹いっぱい白頭ワシ!

 次の相手は
白ぬこだあああ!!




 あのライオンの親戚である恐ろしい猛獣、白ぬこ!!
こんな強敵に勝てるのだろうか!

 なぜ闘わねばならないのか・・・?

 なぜ狩らねばならないのか・・・?

 それは白頭ワシが猛禽だから、そして狩人なのだから。

 強いものだけが生きていく、それが自然界の掟。

 闘え、白頭ワシ!!

 頑張れ、白ぬこ!!


 明るい未来が待っている。


(終わり)




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 本日の更新はここまでです。

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