えっち小説です。ご承知の上でお読みください。
《 ミア と 涼一 》 その1
CG画像 June
Jukes
文 みどうれい
----------------------------------
夏のある日、海岸を一人の少年が歩いていた。
彼の名は涼一(りょういち)。整った顔立ち。身長は普通サイズ。学生服のズボンに白いシャツ。シャツの袖には「Ryouiti」という名前が小さく縫ってある。
「まいったな〜、やっぱり来なかったらよかったかな」
涼一は自分の行動を後悔していた。この場所は一般市民の立ち入りが禁止されているのだ。
涼一は「5倍体女性居住区域」に入り込んでいた。
西暦2030年、地球に異変が起こっていた。
15〜25歳くらいの健康な女性ばかりが、突然、普通の4〜5倍の大きさに巨大化するのだ。原因は全く不明である。
その人数は日本でも300人を越えていた。 彼女達の身長は6〜8m、とんでもない大きさだ。とても普通の男性とはいっしょに暮らせない。
政府はこの事態を重視し、巨大な体になった女性のために、5倍サイズの家と居住区を設営し生活支援を行った。また、事故防止のためそこへの一般市民の立ち入りを禁止していた。
「5倍の大きさの女性って、どんな姿なんだろうか?」
好奇心旺盛な涼一はごく軽い気持ちでその居住区に行こうと考えた。
全くの偶然であるが居住区は彼の家から歩いてすぐの位置であった。そう・・・後で考えれば、それが涼一の運命であったのかもしれない。
そこへ行く道路は政府により封鎖されている。あまり人目のない海岸線沿いに近くまで行く。 しかし優柔不断な彼は、ここ数週間いつもその居住区の柵の前まで行き「立ち入り禁止」の看板を見て、そのまま家に帰っていた。
そしてついに「今日こそは!」と心に決め、苦労して柵を乗り越え「5倍体女性居住区域」に侵入する。浜辺にいる大きな女性を遠くからでも見れたら、それで満足して帰るつもりだった。
海岸沿いを歩く。亜熱帯の植物が茂っている。地球温暖化の影響で日本の海岸も多くの場所で南国のような風景になっていた。夏の日差し、額から汗が流れ落ちる。何となく不安になる。誰かの視線を感じる。こんな場所に来てしまって本当によかったのだろうか?
「こんにちは、どこから来たの?」
急に背後から声がする。凛として周囲に響き渡るような女性の声だ。
そしてその声は彼の頭上から聞こえていた。
振り向いた涼一は驚く。 そこに彼女がいた。
すごく大きな彼女が・・・。
|