《 ミア と 涼一 》 最終話
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あれから3週間が過ぎていた。
夜の闇の中、今日も涼一は海岸を歩いていた。彼女に会うために。
甘い香りがする、あぁ、ミア様・・・、ミアさまぁ・・・。
「あら、涼一君、今日も来てくれたのね、嬉しいわ」
巨大なミアが微笑む。
「あぁ、ミア様、お会いできて嬉しいです」
涼一はすっかり彼女に魅了されていた。
あの後、互いの愛を確認した二人は毎日会っている。
もちろん恋人になったとはいえ、やはり体格差が違いすぎる。ミアがいつも主導権を握っていた。
涼一はいつも彼女のなすがままのオモチャだった。
そして今夜も彼はミアのところにやって来た。
夜の闇の中、はるかなる高みからミアが微笑みながら彼を見下ろす。
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