性的描写、破壊的表現があります。18歳未満の人の閲覧はご遠慮ください。 《 催眠GTS 曜子 》 前編 絵 桑折二号さん 画像提供 原案 がいねー好きさん 文 みどうれい ---------------------------------- あぁん、気持ちイイ・・・何だかすっごくハイな気分。 全身に力が漲ってる、うふふ、世界の全てが私のモノよ。 巨人になるって本当に素晴らしいわ!! 私は曜子、みんなよろしくね! 今の私の身長は160メートルくらいかしら? あぁん、曜子ったら、私のボディでこの海上空港を滅茶苦茶に壊しちゃたわ。今は裸になって飛行機を握っているぅ! もー何をするのよ、信じられないわ〜。 でも・・・許してね。今の曜子はとっても気分がいいんだから。だからビルの上に座って、お尻で押し潰してしまっても、それは当然のことなの。
ふと空を見上げる・・・。宇宙人の円盤が見える。確かアダムスキー型とかいうUFOね。あ、あ。ああああ!!! あいつが悪いのよ。曜子はあれに誘拐されたんだよ。UFOに乗って地球に来た「悪い宇宙人」が私を地上から攫ったの。 あぁん、飛行場の小人さん達・・・あなた達には知る権利があるわ。だってこれから私に全員踏み潰されるんだから。曜子はこんなに大きくて強いんだから、何でもできるの。 だから私に踏み潰される前に聞いてね、曜子が何でこんなに大きくなったのか、そして暴れて悪さをしているかを。この私の悲しい話を・・・。 少し前のコトなの、曜子が道を歩いていたら、いきなり大きな円盤が上空に現れて、私は円盤の中に吸い込まれたの。えぇ、本当にびっくりしたわ。 真っ暗な宇宙船の中・・・そしたらトカゲの化け物が出てきたの。それも5匹も。不気味な緑色、体長2メートル前後、ワニのように飛び出した真っ赤な目、二本足で立っている!曜子は、ぎゃーって悲鳴をあげちゃったわ。爬虫類はダメなの、気絶しなかったのが不思議なくらい。 恐怖で死にそうになってる私にそのトカゲが言うの。 「ふぎゃらばー 我々ハ、べるら星最高裁判審問委員会ダ、トテモ偉大ナ存在ナノダァ、 コレヨリ、コノ惑星(地球)原住民ノ罪ヲ裁ク!」 そしてトカゲは何かをぶつぶつ喚きだしたの。 いやぁーあぁぁあ、早く家に帰してよー。何だか知らないけど、私は関係ないわ。しばらくはトカゲが何を言ってるのかよく分からなかったけど、だんだん理解できるようになったの。この地球の人間はとっても悪い存在だって・・・。 いつも戦争しているし、自分さえよければ他の人が困っていても平気だし、多くの動物や植物を滅ぼした。とんでもない悪い連中だって。 黙って聞いていた私も、だんだん腹がたってきたわ。なんで宇宙トカゲにそんな偉そうに言われなきゃいけないの? あんた何様。そんなコト知らないわよ、私は! でも、次の言葉に曜子もびっくりしたの。 「地球人ガ宇宙ニ侵出シテ来キタラ、べるら星ノ我々ガ滅ボサレルカモシレナイ。ダカラ今ノウチ地球ヲ超大型爆弾デ破壊スル」 って。 え、え、今、何を言ったの「地球」を爆弾で破壊するぅ・・・??? あまりの展開に呆然とする私に、さらにトカゲの言葉が響く。 「ふぎゃらばー シカシ我々ハ寛大ダ。地球人類ニ最後ノちゃんすヲヤル。 人類ノ1人ニ、強大ナぱわーヲ与エル。 無敵ノ巨大ナ肉体ダ。ソシテ、ソノ人間ガ(ヨイ巨人)デアレバ、人類ノ生存ヲ認メル。 地球破壊計画ハ中止スル、ふぎゃらばあああ!」 ちゃんす・・・? チャンスって何よ。無敵の肉体って、巨人って何?? いやーちょっと待って、そんな事は政府に言ってよ。私は・・・。 そして私の全身を凄まじい衝撃が貫いたの。体が青い光に包まれる。何、何、なによ!! あ;あぁ、何だかとても気持ちがいい。 「地球ノ娘ヨ、喜ブガイイ! オ前ハ偉大ナル存在ニ進化スルノダ」 さっきまでと違う。言葉を耳で聞いていない。頭の中にトカゲ宇宙人たちの声が直接響いている。これはテレパシー・・・? 「地球人類ノ運命ハ、オ前ニカカッテイル。タダシキ道ヲ歩ムガヨイ」 そのとたん、宇宙船の床が開き、私は外へと放り出されたの。 そこはかなり高い場所だったけど、私は不安に感じなかった。 漠然と理解していたわ。宇宙人の青い怪光線が放射されて、それを受けた私の体が素晴らしく強くなっていたことを・・・。 空中を自由落下する私。着ていたブラウスのボタンが弾け飛ぶ。ミニのスカートがビリッと音を立てて破れる。黒のローファーも引き裂かれ素足になる。下着姿の私。あぁ、頭がぼんやりする。 私の体がだんだん大きくなる。 ザッバーン!! 派手な水しぶきをあげ水の中に落ちる。どうやら私は宇宙船から海の上に落とされたらしい。数百メートルは落下したみたいなのに全然痛くない。 反射的にもがいたけど水中に潜っているのに苦しくない。溺れない。 海底を踏みしめ立ち上がる。海はそれほど深くなかった。私の腰までの深さ。すぐに気がついたの。何か変、今まで見たことのない光景・・・。 海の波のうねりがとても小さく見える。本当ならこの私を簡単に押し流すほど力のある大きな波が、腰のあたりで高さ数センチの無力な水の動きとなって私にぶつかっている。 数十メートルの上空を飛んでいる海鳥の群れは、とても小さく、それを私は上から見下ろしている。という事は私の身長は・・・。 はっきりと理解したわ。 私は大きくなってしまったの。 それも途方もない大きさに。きっと100メートル以上の身長ね! あまりの非常識な展開に、本当なら女の子の私は泣きそうになる筈なのに、そうはならない。今の私は幸福感に包まれている。全身に漲るこの力。 誰よりも大きく、強くなったのよ。あぁ超ラッキーね! 「ふぎゃらばー 人類ハ地球ノ環境ヲ破壊シテイル、ソシテ、ソノ強欲サユエニ、イズレハ宇宙ニ侵出シ我ラト戦争ヲスルニ違イナイ。 悲シイ運命ダ。 ダガ、今ナラバ間ニアウ」 頭の中に再びトカゲ宇宙人のテレパシーが聞こえてくる。今までかなり不気味で耳障りな声だったんだけど、慣れたのかあまり気にならない。 「娘ヨ、真ニ偉大ナル、オ前ノ巨人ぱわーヲ、地球人ニ見セテヤルノダ。ソウスレバ人類モ自分達ノ無能サニ気ガツキ、愚カナ戦争ヲ止メルダロウ」 周囲を見渡す。海の上に何かが見える。あれは・・・空港。そうだ間違いない。三年前に開港した日本最大の海上空港。 空港までは数kmはあるのかな、でも今の私には数十歩の距離しかない。 体がむずむずする。未知なる欲望が私の体を貫く。美しく巨大になった私のパワーをみんなに見せてあげたい! 獲物を見つけた私は舌なめずりをしながら、ゆっくりと歩き出す。