《 ラーメンを食べます 》
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夢を見ていた。
夢の中では、社長秘書の涼香さんが、俺のために食事を作ってくれていた。
驚くことに彼女はビキニスタイルにエプロン姿で、
なんと、身長3メートル50センチの巨人であった。
いや、彼女が大きいと言うよりは、俺が小さくなったのかもしれない。
だが、そんなコトはどうでもいい。
スーツ姿の俺は彼女の横に立ち、ただ美しい巨体を見つめていた。
ちょうど俺の目線の位置に、大きなヒップがある。
白いエプロンとパンティに隠されたふくよかな姿態。あぁ、ぞくぞくする。
「お昼ごはん作っているから、もうちょっと待ってね」 涼香さんは笑っていた。
彼女の作ってくれたラーメンは驚くほど美味しかった。
夢から覚めた俺は考えた。
これはいったいどういうコトなのか?
涼香さんと俺とは会社で話をしたこともない。それなのに、あんな夢を見るとは・・・。
ビキニスタイルにエプロン姿など、愛している男性の前でしか見せないだろう。
もしかしたら、これは正夢かもしれない。
そうだ、俺は仕事もできてイイ男だから、彼女が俺に惚れたのだ!!
う、う、なんという幸運だ! 涼香さんは俺と結婚する運命なのだ。
美しい彼女の夫になれる・・・す、素晴らしい・・・。
俺は、彼女が俺に結婚を申し込む日が来るのを待った。
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一週間たった。何も起こらない。 一ヶ月が過ぎた。彼女は何も言ってこない。
そ・・・そんなバカな。
涼香さんは俺を愛しているのに、何故、愛の告白をしないのだ。
俺のために美味しいラーメンを作ってくれるのではないのか!?
仕方がないので、俺は今日も家の猫さんといっしょにラーメンを食べている。
(終わり)