注意!
本作品中には、性的描写、暴力的表現が含まれています。
未成年の方、そのような表現を好まれない方はお読みにならないで下さい。
                     作者より


  《 ドールハウス 》
   
(「悲劇の夫婦」翻案) 

                                 
作  Pz


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埃だらけのチノパンツにコットンシャツ姿で
小野 譲治は、家路を急ぐ。

午後六時。
初夏の陽は長い。
広い歩道に二車線道路を持った街。
その歩道を譲治は歩いて我が家に帰る。
初夏の日差しに照らされた舗装路面から、ほのかに熱気が上がっていた。
じっとりと汗をかく。
背負った米軍放出品のダッフルパックが肩に食い込む。
その中には、彼の今日一日働いた成果が詰まっているのだ。

路肩に打ち捨てられた埃まみれの自動車群を横目で見ながら
青々と葉を茂らせた街路樹の下を歩く。
黒い編み上げの短靴がゴトゴトと、重たく音をひびかせる。

自宅の前にたどり着く譲治。
石畳の歩道から、200坪を誇る注文住宅門前に佇む。
穴だらけの車道。
ペシャンコに潰された自動車が、まだ放置されたままだ。
「今度どかすように玲子に頼んでみるか・・・・」
譲治はつぶやく。
門を開け、庭に入った。
と、巨大なブルーシートに包まれた大型貨物が彼の目に飛び込んだ。

妻の由香里がブルーシートの包みの傍らに座り込んでいた。
「お帰りなさい、あなた。」
薄い夏用のワンピースを着た由香里は
ポーチに座り込み長い黒髪をそっと掻き揚げる。
大きな胸がブルーのワンピースを押し上げ、
胸元に深い谷間を作っていた。
裾からにょっきりと白い足が輝くように突き出ている。

「玲子、今日も来たわよ・・・・。」
少し泣き声が混じるような妻の声に譲治は
昼間、彼女が体験したであろう光景を思い浮かべる。

「そう・・・・。今日の報酬が多かったのも、あいつがここに来たせいかな・・・・。」
譲治はぼそぼそとつぶやくように言った。

無表情をわざと作り、頬杖を突いたままの由香里の脇を
通り過ぎ、譲治はブルーシートをスイスアーミーナイフで切り裂いた。

「凄いぞ!米と出汁入り味噌、砂糖に塩、サラダオイルに味の素。
醤油に料理酒、カレールー。ミネラル水にパックの餅まである!
スーパーの売り場ごと持ってきた様だ!肉と魚だ。
野菜まである。どこから・・・・」

譲治は興奮しながら叫んだことを後悔した。

一トン近い食糧、生活用品の山を前にして妻の由香里が涙を流し始めていたのだ。

「玲子が何か・・・・言ったのか?」
食料の山を前に、はしゃいだ自分を恥ずかしく思った彼。
譲治は、目を伏せながら聞いた。

どっと、涙が堰を切ったように流れ出す由香里。
「玲子は何も言わなかったの!ただ、まるで私を・・・・
虫でも見るような目で見ていたのよ!
そして・・・・人間を・・・・。」

由香里がそっと、庭の一角を指差した。
芝生が盛り上がり、大きな穴が開いている。
その穴の周りには蝿がぶんぶんと飛びまわっていた。

恐る恐る、譲治は穴の中を覗きに近寄る。

予想通り、穴の底には平たい肉の塊と化した男の死体が張り付いていた。
食料泥棒に忍び込んだのだろう。
そして玲子と遭遇してしまった不運な男だ。

鈴木玲子。
身長60メートルの巨大女性。
その体重は3200トンに達していた。
この不運な男は、文字通り虫けらのように彼女に
踏み潰されてしまったのだった。

だが、全世界で人類はこの男と同じ目にあっていた。
突然現れた巨人に追い回され、踏み潰される人類。

わーと、声を上げて泣き出した由香里。
「もういやよ!どこか田舎に逃げましょうよ!」
譲治は叫ぶ彼女をそっと抱きしめる。
「こんな時代がいつまでも続くわけがないよ・・・・。
我慢だよ。いつか、いつもどおりの日が来るさ・・・・。」
譲治自身にも、その言葉が空虚に感じられた。

逃げるところなんて、ありはしない。


異次元からの侵略は、一年前に突然始まった。
全世界規模で、巨大な発光体が出現し、全人類の脳に直接
メッセージを送りだしたのだった。

「約束の時間だ。地上世界に我々が住まう順番がやってきた。
小人種族は、この世界を明け渡せ。」

全世界に異変が起こった。
巨大発光物体が大都市に舞い降り、身長200メートルはありそうな
巨人が都市に現れた。
「小人種族の中で生きてきた同胞よ、一族に戻れ!」

世界各地で若い女性、若い男性が巨大化してゆく現象が発生する。
各国は、巨人を軍事力で「抹殺」しようと試みた。
結果。
各地で軍隊は巨人にねじ伏せられていったのであった。

日本も例外ではなかった。
若い女性が百人近く、全国各地で巨人化してしまう。
さらに、数十人の少年も続いていった。
男女比がアンバランスなことが幸いする。
巨人による普通サイズの人類抹殺は、猶予を持たされたのだ。
彼女達の血を引く若い男性を、巨人女達は探し始めた。
巨人女性15人に対し、男性は一人しか巨大化できなかったのだ。

最初の一週間で世界経済は破綻してしまった。
次の二週間で「社会」が崩壊していく。
巨人族の「生存圏」拡大は凄まじい破壊と殺戮を生んでいった。

普通サイズの人間は生きることが徐々に
難しくなっていく。

たったの一年足らずで、人類は破滅の危機に追いやられていったのだ。

「玲子たち巨人から見たら、私たちなんて虫けらみたいなものよね。」
涙をぬぐいながら、由香里が言った。

食料を無言で家の中に運び込む譲治。
これらの食料は、おそらく巨人女達に踏み壊されたどこかの店から
玲子が掘り出してきたものだろう。
肉と野菜は、労働奉仕の交換とりひきで
普通サイズの人間に巨人女が支給している物資の
分捕り品ではないか。

今日一日、繊維工場と縫製工場を行き来し、汗だくになって
巨人向けの下着と生活用品を作っていた譲治は
泣き出したい気持ちをぐっと抑えていた。
巨人達から、一日の労働対価としてもらった食料品、
生活必需品の100倍の物量が目の前に置かれている。

玲子は、この家に寄るついでに自分たちが踏み壊した街の
中から、食料品店を掘り返した。

それは、ほんの数十秒の時間しか掛からなかったろう。

数千トンも在りそうなコンクリートと、鉄の瓦礫を
譲治たち小さな人間がスコップと、バールで数十日の時間をかけ、
少しずつその瓦礫を取り除き保存食料を掘り出している。

玲子達巨人女性は、生き残りの人類が生死をかけて格闘する街の残骸を
その巨大な腕で軽々と押しのけ、掘り返しているのだ。
冷酷な、嘲りの笑いを彼らに投げつけて。

「俺たちは・・生かされているんだよ・・巨人達に・・玲子に・・。」
譲治がぼそぼそと由香里に聞こえないように
つぶやいた。

鈴木玲子。
ほんの一年前までは、小野譲治の会社での部下であった23歳の女性。
妻の由香里とは、同期入社だ。
セミロングの髪を少し染めて、控えめに小さなピアスをつけていた彼女。
シルバーのハート型ピアスがお気に入りだった。
由香里に負けないぐらい大きな胸を、強調する服をいつも着て出社していた。
大きく胸の開いたシャツに簡素なミニスカートは、彼女の若い肉体の
エロスを強烈に発散させていた。
妻の由香里もまた美しさを競った。
仲のいい同期社員は、一人の男を掛けて女の戦いを挑んでいたのだ。

二年目、小野は由香里を選んだ。

「おめでとう。さあ、私も新しい恋を探さないと!」
明るく笑う玲子。
結婚式でブーケを受け取った彼女は二人を祝福してくれたのだ。
「お幸せに!」
微笑む玲子。
控えめなドレス。
彼女が大人の女であることの証明。


玲子が、オフィスで突然巨大化していったとき。
由香里が真っ先にちぎれ跳んだ玲子の制服を拾い集め、
大会議室の暗幕を台車で運んできてやったのだ。

社屋を崩しながら巨大化を続ける玲子。
玲子もまた、由香里と譲治を両手でそっと握り締めて
巨大化する体により、倒壊する社屋から守っていたのだ。

身長60メートルになり、巨大化は止まった。
そっと二人を地面に降ろし、玲子は全裸を隠すこともなく
歩き始める。
巨大な発光物体目指して。


たったの一年前だ。
玲子が巨人族のひとりとなり、次々と市街地を襲い人間を追い出し始めたのは
それから直ぐのことだった。

女性ばかりの巨人達は、光の中に包まれている巨大な家を
立てるだけの土地を確保すると、それ以上の破壊を行わなかった。

経済活動が破壊され、社会秩序も巨人の力により消し去られた後
巨大女性達は、人類に生活用品の生産を要求してきたのだ。
パンツ、ブラジャー、生理用品、化粧品。アクセサリーに洋服、靴。
それらを生産するのに必要な工場設備のみが、破壊されずに残され、
インフラ、エネルギーはそれらの生産にのみ、振り分けられてしまった。

この巨人女性向けの工場で働くほかに、都会人の生きる術がなくなってしまう。
他には、地方で自給自足を行う以外に、食料を確保することが
出来なくなっていったのだ。

巨人化した女性の親族、友人たちが、優先的に工場で働くことが出来た。
その他の多数の人々、製造の技術を持たぬ人々は
多くが餓死して行った。
短期間、暴徒化した人々が数少ない生活基盤を奪い合ったが
巨人族の女性に、次々と踏み潰されていったのだ。
行政が崩壊し、社会が存在しなくなった結果であった。


小野譲治は、幸運な人間の一人だ。

鈴木玲子が、特別な感情を彼に持っていること。
これ以外は最も恵まれた人類の一人であったのではなかろうか。

その玲子の特別な感情に、二人は気がついていた。
巨人の家をたてるときに、玲子は譲治の住んでいる街を
わざと残して周囲の街を光の津波で消し去っていったのだ。

そのときの、玲子の姿を二人は忘れることが出来なかった。
見事なプロポーションを持った肉体を惜しげもなくさらし、
光の壁を足元に作り、街の中、地響きを上げて歩く玲子。
身長60メートルの巨人女は、それ自体が巨大な建造物のようであった。

長い脚が交互に建物を踏み壊してゆく。
若い筋肉を柔らかな脂肪で包んだ太ももは
膨大な巨人女の重量を地上にぶつける度に漣のように、
白い肌を波打たせている。
時速百キロ近いスピードで交互に動くイルカのように見事な流線型を
見せる、ふくらはぎが、陽の光を反射して艶やかに輝く。 
長さ8メートル近い足首は
絶叫を上げ、巨人女性の足元を逃げ惑う人々を次々に踏み潰して行った。
歩くたびに、胸から大きく突き出している二つの乳房が
重たそうにゆらゆらと揺れていた。
やや濃い目のピンク色をした乳首が隆起しているのがはっきりとわかった。
セミロングの髪をそっと掻き揚げ
巨人女性は足元を見下ろす。

大地を揺るがし地響きを建て、由香里と譲治の家に向かって歩いてきたのだ。

全裸で二人の家を跨ぎ、見下ろす玲子。

「ごめんなさい。恐ろしいでしょ?巨人に家や街を壊されるなんて・・・・。」
玲子の表情は、まだ人間を見ている顔をしているようであった。

「でも、私たち巨人族も生きていかないといけないのよ。
共存の方法もあるんだろうけど・・・・力の差がそのまま出ちゃうの。
・・・鼠や蛙に市民権なんて・・・・考えたことなかったでしょ?」

剥きだしの股間を隠そうともしない玲子。
小さな人間を鼠や蛙と一緒にしているのだ。

「ウフ!デモ、大切なお友達だから、大事にしてあげる。
私たちの友情は、永遠よ・・ね?」

優しい微笑を残し、玲子は去っていった。



 「もう、あのときの玲子じゃないのよ。」
由香里はぼそぼそとつぶやく。
譲治は食料、日用品を家の中に運び終わり
服を着替えていた。

庭に置かれたタンクローリー。
給水車。
二つとも、玲子が持ってきてくれたものだ。
燃料と真水。
いまや人類には貴重品であった。
さらに、巨人女性がほぼ毎日、やってくる譲治の家には
他の生き残った人々が近づくことも出来なかったのだ。

「この家の周りに来たら、みんな踏み潰しちゃうからね!」
玲子が最初に、この家を訪れたときに
大気を揺るがしながら透き通った声を町中に轟かせたのだ。
誰も、譲治と由香里の家に近づくものはなかった。

譲治も、玲子の心変わりには、早くに気がついていた。

電気、ガス、上下水道は、巨人出現の一ヵ月後に停止した。
月明かりの中、譲治は雨水をためた風呂に入り、
玲子の持参した食料を調理して食事を済ます。
発電機で電気を灯すことも出来るのだが
暴徒に家を襲われることを恐れて、灯りはつけなかった。
雨水をためた風呂に入り、由香里とともに
寝床に着く。

二階の寝室。
由香里の不安げな目が月の光を反射して譲治の顔を捉えていた。
無言で、彼女の手が譲治の股間を探る。
「玲子、体が凄く綺麗になっていたの・・・・。」
ポツリと由香里がつぶやいた。
譲治の男根を握る手が強くなり、上下に動き始めた。
「脚なんてあんなに綺麗じゃなかったのに。
お尻だって、綺麗に上を向いて桃の形していた。
胸だって・・大きすぎるぐらいだわ。」
勃起した男根に力が入る。
「由香里、ちょっと優しく・・!」
譲治が耳元で囁く。
「ア、ごめん・・。」
由香里がパジャマの胸をはだけ、譲治にのしかかった。
暖かな由香里の体。
つるつるの素肌を両手のひらで、優しくなでる。
分厚い譲治の胸板に唇を這わせる由香里。
頑健な男の筋肉をじかに感じ、何か言いようのない安心感を得始めていた。


と、聞きなれた地響きが廃墟の街に轟いた。
ズシン、ズシン、と、規則的に響く。

「やだ!玲子よ!譲治にまた会いに来るって、言っていたのよ、あの娘!」
由香里が叫んだ。
地響きがぴたりとやんだ。
続いて、ズシンズシンズシン、と、家が揺らぐほどの地鳴りと震動。
「誰か、玲子に見つかったのかな・・・・。」
譲治がポツリと言った。

玲子が無人地帯を宣言した土地に、食料や医薬品を探しにやってきた
人々が、見つかったのであろう。

巨人女性は、そんな小さな人々に情け容赦がなかった。

また地響きが続く。

ズズーン、という音とともに、月明かりの中に、白い二本の巨大な柱が
譲治の家を挟み込むようにして聳え立っていた。


「こんばんは!譲治、帰ってきている?」

玲子の声が轟いた。

由香里が、譲治をきつく抱きしめた。
「いや!もう、玲子じゃない!あれは怪物よ!」
泣き出す由香里。
譲治は彼女を振りほどき、ベッドから降りる。
コットンの軍用パンツを履き、上半身裸でテラスに出た。

彼の家を見下ろす玲子と目線を合わせるために、首を80度ほど上に上げた。
「こんばんは!玲子!夜中に何の用かな?」
譲治は、努めて平然とした口ぶりで
腹に力を込めて叫んだ。

身長60メートルの巨人女性玲子は、
月明かりの中、顔を少し赤くして彼の家を見下ろしていた。

黒いサンダルに、デニムのミニスカート。
ブラジャーは水着タイプで、外出用に作られたものを付けている。
戸建住宅が一件は入れられそうなポーチを手に持っていた。
そのポーチには、大きくルイヴィトンのロゴが入っている。

下丸子工場製のデニムミニスカートから、にょっきりと生えるような
白い足。
川崎地区工場製の新素材パンティー新型レースタイプ白色が丸見えだ。
大きく胸板から突き出している二つの乳房は
横浜地区工場で作られているワイヤー入りハーフカップブラジャーは
膨大な質量を持つ玲子の乳房を乳頭ぎりぎり、半分だけ隠していた。
譲治の姿を見るや、玲子は総重量5トンもあるブラジャーを
指でちょいとずらし、乳房の谷間を深く見せようとした。
千葉海浜地区工場製の黒のサンダルが
アスファルトに深くめり込んでいた。

月明かりを少しだけ反射するつややかな黒髪。
色白の素肌をほんのりと赤い。
大きな瞳に控えめなシャドウ、マスカラ要らずの睫が
それを強調していた。
小さな鼻は可愛らしく顔の中間に位置し、
ピンク色の唇が鮮やかだった。

顔を、コクリと下に向ける。

「こんばんは、譲治。今日はね、とっても大事なお話しがあって
お昼にも寄らせてもらったのよ。あ、これ、お土産。
お酒、久しぶりでしょ?」
30箱ほどの缶ビールのダンボールケースをスカートのポケットから取り出し、そっと、譲治のいるポーチに降ろした。

血糊がこびりついている。
先ほどの地響きは、このビールを見つけた人達を
踏み潰していた音ではないか・・。
譲治はそう予想したが、平然と玲子に接するように勤めた。

「ああ、ありがとう。何年ぶりかな?ビールなんて!」
作り笑いを浮かべる譲治。

「由香里は?寝ているの?」
ズシン、と、両膝を庭に着き、しゃがみこむ玲子。
長い黒髪をバッさと掻き揚げ、家の中を覗き込んでいた。

「玲子。夜に何の御用かしら?」
震える声で、玲子が譲治の後ろに現れた。

「ああ、よかった。二人揃っていたのね。」
嬉しそうに笑う玲子。

「二人には、親友として話しておかなくちゃいけないことなの・・・・。」
玲子がスカートのホックをはずし始めた。

「私は巨人になっちゃたけど、貴方達とはお友達でいたわよね。」
ミニスカートをたくし上げる玲子。

「でもね、それもそろそろお終いになりそうなのよ・・。」
譲治と由香里は凍りついたように巨人女の言葉を聞いていた。

「巨人族のマザーは、私たちの3倍の大きさだったわ。
その大きさが、巨人族本来の姿なのだって・・・・。
私たち巨人因子を持っていた小人の中から巨人になった人間は
二年がかりで元の大きさに戻るのだそうよ・・・・。」
バリ、ット、音を立て、スカートを破る玲子。
譲治たち小さな人間の50人分の労働力が詰まった成果が、
巨人女の手で簡単に無にされていく。

「それが、僕等の友情とどう係わるんだい?」
不安そうな声で譲治が叫ぶ。

「考えてもみて、譲治。身長200メートルになった私と
貴方たち、お話も出来ないわよ。足元にいたら踏みつけちゃうだろうし。
指の先ほどの大きさの人間なんて、お友達でいられるかしら?」

「そんな!私たちだって、生きているのよ!玲子、貴方も
私たちと一緒の人間だったじゃないの!」
由香里の悲痛な叫び。

哀れむような玲子の目。
今度はブラジャーを片手で簡単に引きちぎる。
ブッチ、という音とともに、普通の女性サイズならば
Hカップと思われる見事な乳房が、ぶるん、と揺れながら現れた。

「ええ。お友達でいるうちに、やっておかなきゃいけないことあるのよ。」
玲子がぐっと二人に顔を近づけた。

「巨人族が、女ばかりだって知っているでしょう?
私たち、女のほとんどが数少ない巨人の男を捜して歩いているの。
情けないでしょ?
私、また男にあぶれちゃったのよ。」

アルコールを含んだ玲子の息が、ポーチの上の二人にかかる。

「酔っているんだね?玲子?」
「そうよ。お酒、飲んじゃったの。
巨人族の次元トンネル開通のお祝いだったのよ。
今日は。・・・・私、一人で抜け出しちゃったけどね・・・・。」
由香里はそっと、譲治の後ろから抱きつく。
大きな彼の背中に、不安そうに顔を押し付けた。

玲子は、明らかに不快な顔をした。

「譲治、貴方、明日から工場に行くことはないわ。
私たちの必要な品物は、私たちで作ることが出来るようになったのよ。
今日から。」
「え?それじゃ・・俺たちは?どうなるんだ?」
「要らなくなったの。小人の作るパンツ・・・・。」
申し訳なさそうに玲子が言った。

「それでね、ここからが大事なの。
由香里、譲治を私に譲って頂戴。今だけでもいいわ。」

パンツ一枚、大きな乳房をゆらゆらさせながら玲子が
二人を見下ろしていった。
由香里は返す言葉も出なかった。

「ネエ、譲治。私の体、見て!こんなに熟れているの・・・・。
触ってみたくない?」
グワッと、玲子の上半身が譲治めがけて降りてくる。
二つの乳房がテラスの前に巨大な岩山のように聳える。
黙り込む二人。
「可愛そうでしょ?私。こんなにエッチな体になっても、
自分で自分を慰めるしか・・・・ないの・・・・。」

顔を真っ赤にしている玲子。
「譲治、貴方が人間と思えるうちに・・・・私を愛して・・・・。」

「人間!?貴方が怪物になったのよ!」
由香里が叫んだ。

玲子の顔色が変わる。
「由香里、私たち、親友だったわよね。
親友だから、貴方達のご飯も探してあげたわ。
仕事だって、見つけてあげたじゃない。
この家だってそうよ。私が守ってあげなければ、他の人間に
襲われて貴方達は殺されていたかもしれないのよ。」
由香里はさらにきつく、譲治の背中に抱きつく。

「譲治を私から奪い取った貴方を、今でも親友と思っているわ。
だから、私のお願いを聞いて・・・・。」
少し涙を含んでいるのか。
玲子の目が潤んでいた。

「譲治を私の自由に・・・・いいえ、二人が愛し合っているところを
私に見せて頂戴・・・・。」

愕然とする二人。
「巨人になってから、私、自分でしちゃうしかなかったの・・。
女同士なんて、絶対にいや!」

巨人族に男性が少なすぎた事実。
その証明だろうか。
玲子の言葉に、二人は凍りついた。

「譲治をちょうだい・・・・由香里・・。」
両手のひらで、二つの巨大な乳房を揉みながら
玲子がつぶやくように言った。

そして、巨大な腕が、彼らに向かって伸びてくる。
五本の大木のような指が、二人を掴みあげようとしたとき。
譲治と由香里は、まるで電気に弾かれたように
家の中に逃げ込んだ。

「もう!女の子にこんなに恥ずかしい思いさせるなんて!
譲治!貴方、それでも男なの?」
玲子の叫びが轟いた。

「ナンテこった!次元トンネル?聞いたこともないぞ!」
譲治が怒鳴った。
「譲治、彼女はもう、人間じゃないわ!」
由香里が廊下を走りながら叫ぶ。

「ドールハウスの中のお人形、つかみ出してあげようかしら?」
ズズーン、と地鳴りがあがる。
二人は、廊下にひっくり返ってしまう。
バリっと、また布を引きちぎる音がした。

「あ、パンツ脱いだみたい・・・。」
由香里がのんきに言った。

ギシギシギシ!
家がきしみ始める。
家具が倒れ、壁がパキパキと、音を立ててひび割れてゆく。
譲治は慌ててポーチのサッシ窓を開けた。
玲子が、家を踏み壊すと思ったからだ。
だが、彼の目に飛び込んだのは
白い壁であった。
それは玲子の太ももの一部であったのだ。
さらに、空けた窓から、女性特有の蜜の臭いが漂ってくる。
ギシギシギシ!
という軋みの音とともに、
グチュ、ピチャ、という粘液が滴る音も聞こえた。
一階に駆け下り、譲治は玄関のドアを開けた。

そこには、全裸で譲治の家を立ち膝で跨ぎ、股間を屋根に押し付けている
玲子の姿があったのだ。
左手で巨大な乳房を握り揉みしだき、
右手は黒々とした陰毛の密生する股間に伸びてゆき
透明な液体で指先をぬらぬらと濡らしていた。

「譲治のお家なんて、私のお尻でぺちゃんこにしちゃうんだから・・・・!」
ふふふ、とエロチックな笑いを浮かべる。
バキバキバキ、と、屋根が潰れ始めた。

「やめてー!お家壊さないで!」
由香里が叫びながら庭に出てきた。

「ネエ、親友がこんなに恥ずかしい目にあっているのよ。
由香里、あなた、そんなに冷たい人だったの?」

立ち膝になり、腰を浮かせ由香里を見下ろしながら玲子が言った。

「私の体、強く抱いてくれる人なんて、いやしないのよ。
こんなに大きくなった胸も、誰も優しく強く触ってくれないわ。
キッスだって、誰にしてもらえばいいのかしら?」
「男を奪いに来たのね!」
由香里が叫んだ。
一瞬固まる巨人女、玲子。

譲治が由香里を抱きしめ、玲子に叫んだ。
「ああ、いいよ!君の分まで由香里を愛して見せるさ!」

皮肉が篭っているその台詞を聞き流して玲子は
二人をそっと掴みあげた。

ドドーン、と、轟音を立て、玲子は寝そべった。

「家を壊さないでよー!」
由香里がまた叫ぶ。
譲治の家は、玲子の太ももの間に挟みこまれてしまった。
道路を挟んだ、向かいの家屋が彼女の背中に押し潰されてゆく。

二人は、玲子の巨大な乳房の間にそっと置かれてしまった。
譲治は、巨大な乳房の山に目を奪われる。
彼の身長の3倍は高さの在る乳房が、エロチックにゆらゆらと
揺れていたのだ。
きめ細かな、白いしっとりとした玲子の素肌の上に、立つ二人。
産毛がうっすらと生えている。
玲子の心臓の鼓動が、二人の足に響いていた。

8メートルの高さはありそうな玲子の顔がゆっくりと二人を見据える。
赤い顔が、ますます紅潮していった。
大きな瞳が、潤んでいる。
その瞳の中に、強烈な欲望が篭っていることは
容易に見て取れた。

「いやよ!玲子の胸の上でセックスするなんて!」
由香里がヒステリックに叫んだ。
と、ゴオオン、と、夜の空気を押しのけるように
玲子の巨大な手のひらが彼らの頭上を横切った。
グワッシ!
譲治の身長の三倍も在る巨大な乳房をぎゅうっと、握り始める
玲子の手のひら。
真っ白な乳房に、玲子の指が深く食い込んだ。
五本の指が、エロチックに乳房を揉み始める。
ピンク色の乳頭は、60センチの高さにまで隆起していた。

「ネエ、お願い・・愛し合って・・。」
アルコールの強いにおいが、二人に吹きかかる。
譲治は無言で、由香里を抱きしめキッスをする。
「人類の意地だ。見せ付けてやろうよ・・。巨人女に・・。」
譲治が由香里の耳元にそっと囁いた。

乳房の谷間に置いた小人が、やがて寝そべり、セックスを始める。

巨人女性は、左手で自分の乳房を刺激し続け、右手は股間の女性のお豆を
刺激し続けていた。

グチャ、グチャという音が譲治と由香里に聞こえてくる。

「やだ。玲子、本気でオナニーしてる・・。」
「俺たちをおかずに、な・・・・。」
由香里の乳房を愛撫し、股間に舌を這わせる譲治が言った。

とろんとした目で、二人を見下ろす玲子。

由香里に男性性器を挿入し、腰を動かす譲治。
両足を広げ、譲治の背中に足を廻す由香里。
と、玲子の熱い粘液でぬれた指が、突然二人の体を掴みあげた。

「入っているところ、よく見せて・・・・。」
玲子は二人が結合しているところをじっくりと眺めているのだ。

「やめてよ!この変態!」
由香里が叫んだ。
その瞬間、由香里は玲子の指から解放され、6メートル近い高さから
玲子の胸の上に墜落していったのだ。
ペチャン、と、女性の肉体同士がぶつかる音がした。
柔らかな乳房がクッションになり、怪我はなかった。
「いったーい!」
由香里は泣き出してしまう。
「玲子!何をするんだ!」
叫んだ譲治は、時速百キロ近い速度で、玲子の股間に運ばれて行く。

「譲治、私の中に入って!」
「やめろ!やめてくれ!」
白い巨人女性のお腹の上を文字どおり飛んでゆく。

譲治は玲子の指につままれたまま、
巨大な玲子の女性性器に頭から押し付けられていったのだ。
つややかな下腹部のふくらみ。
柔らかな、黒いヘアーに縁取られたそれは、おおよそ4メートルの長さを
持っているように見えた。
彼を飲み込むには充分な大きさだ。

ぐちゅ!

譲治はねっとりとした熱い玲子の割れ目に押し込まれていった。
そして、彼女の巨大なオマメ、洞窟の中の魚卵状の天井に押し付けられる。
女性の愛液特有の刺激臭。
熱い玲子の洞窟の中。
背中を中指と薬指で押し付けられ、
親指と人差し指で、玲子は自分の性器の肉壁を押し広げている。

溢れる愛液で溺れる寸前の譲治。
だが、玲子の指が絶妙のタイミングで新鮮な外気を膣内に送り込んでいる。
刺激臭と熱気と、巨人女の指の力とで、ふらふらの譲治も
気を失うことはなかった。

「慣れている・・・。玲子たち巨人女は、俺たちを使って
毎日オナニーしているんだろうか。」
譲治はそう思った。

「あ、あ、ん!んんーん!」
玲子のあえぎ声が轟いた。
由香里は広い玲子のお腹の上で、たたきつけられた体を横たえていた。
ゆらゆらと揺れる玲子のエロチックな巨大乳房を恐怖におびえながら
眺めている。
玲子が身もだえするたびに、メリメリ、バキバキ、と家屋が
押し潰され、地面に埋め込まれる音が聞こえてきた。
この淫乱な女巨人は、この世界をおもちゃに出来るほどの力を持っている。

由香里はまた泣き出してしまった。

30分間で二回、潮を吹き出してしまった玲子。
膣内でもがく譲治は、潮とともに玲子の性器から滑り降りてきた。
精液で水溜りのようになった庭に仰向けで横たわり、
太股が交わる、巨大な女性のクレバスを見上げる。
「怪物め・・・・!」
つぶやく譲治。

熱くほてった、白い指が譲治めがけて伸びてきた。

「うわ!少し休ませてくれ!」
玲子は無言でつまみあげる。
と、お腹の上で泣いている由香里もそっとつまみあげられた。
「やめてよ!この淫乱女!」
由香里が叫んだ。

「何よ、その言い方・・。」
玲子は明らかに怒りを顔に出した。
由香里の両足を小指と薬指で押し広げる。
譲治の下半身を、口に含み股間を愛撫し始めた。
「うう!やめてくれ、玲子!」
巨大な舌が股間を嘗め回し、譲治は勃起してしまう。
ちゅっぽん!
唇から音を立てて抜き出される譲治。
上半身を起こし、玲子は両手に持った二人を見下ろした。

と、由香里の剥きだしの性器に、譲治の勃起した性器を差込始めたのだ。
「うふふ。夫婦で合体。気持ちいい?」
くすくすと笑う玲子。

「やめてやめて!お願い!玲子!」
頭を下に向けられ、足を人差し指と親指で押し広げられた由香里は
泣き叫ぶ。
譲治は足と上半身をつかまれ、性器を押し出すような格好で
何度も由香里のお尻に性器をぶつけられる。
ぬるり、と譲治の性器が由香里の性器に入った。
玲子は興味一杯の目でそれを見つめていた。
10分近く二人をおもちゃにした玲子は、やがて満足したのか
由香里をそっと地面に置き、譲治をまた股間にいれ
最期のオナニーを楽しみ始めた。

膣の中でもがく譲治が解放されたのはそれから30分後のことであったのだ。


「二人に、お土産渡すの忘れていたわ。」
長い黒髪を、手で掻き揚げ玲子は座りなおした。

愛液まみれの二人は、たっぷりと玲子の潮を吹きかけられた
家の庭で、全身から彼女の愛液を滴らせ横たわっていた。

ルイヴィトンのロゴ入りポーチから、何か大きな四角い箱を取り出した。

ドシン、と庭にそれが置かれた。
自衛隊の歩兵戦闘車であった。
機関砲身は折れ曲がり、サスペンションがへたっている。
砲塔に亀裂が入っていた。
巨人女性に踏み壊されたのだろう。

玲子の指が、装甲車のハッチをこじ開ける。
中には、ミイラ化した自衛隊員の死体が入っていた。

「去年、私を殺そうとした人達よ。鉄砲一杯持っているでしょ?」
戦闘車を持ち上げ、それを振る玲子。
死体と、装備品がばらばらと庭に落ちてきた。

「戦争のことはよく判らないけど、鉄砲と弾が一杯あるわね。」

譲治は、自衛官の死体に駆け寄る。
どれも後頭部が撃ち抜かれていた。
踏み壊された街の中にうずめられた彼らは
窒息死する前に自殺してしまったのだろう。

「私たちを撃たないでね。物凄く酷いことを貴方達にしないといけなくなるの。」
玲子は遺体を見つめる譲治に向かって言った。

全裸で街を後にする彼女。
暗闇に、地響きが轟いた。

自動小銃に22口径機関銃を目の前にした譲治と由香里。
「自分の家を銃で守るなんて。考えもしなかった。」
「でも、譲治。私たちの家を玲子の力借りないで守るなんて・・。
出来るの?」
無言の譲治。
8丁の小銃、二丁の軽機関銃、5千発の小銃弾が彼の目の前にあった。



それから一年の月日が流れた。
「いいデザインのサンダルを作るようになったわねー。」
玲子の声が、轟いた。

一面の草原。
青々とした草や木々が地平線まで続く。
「気持ちいい風!こんなに空気が綺麗になるなんて!」
玲子は、新品のサンダルを履いた足を、ゆっくりと草原に下ろし
その柔らかな感触を楽しんだ。
「どこまでも続いているわね。この草木。」
この一年、玲子とルームメイトであった純子が地平線を見据えていった。
「地球の生態系を壊していないのかしら・・・・。」

白い布を腰に巻きつけるようにし、大きな胸をやはり白い布で
隠す玲子と純子。
同じ素材のパンツとブラジャーながら、着こなしと体の形によって
まったく異なって見える。
「マザーの文明は素晴らしいわね。」
純子が、新品のサンダルのストラップをかがみこんで
調節しながら言う。

旧人類の尺度で言えば、玲子と純子は身長180メートルの
大巨人となっていた。

巨人族本来の大きさに戻っていたのだ。

「さて。これから一仕事ね・・・・。」
純子が地平線を見つめてつぶやいた。
彼女達、完成された小人世界の中にいた巨人種族は
まだ、小人の中に隠れている巨人族、その中でも優秀な男性を
探さねばならなかったのだ。

「もう。下を見ながら、注意して歩いて回るなんて。
ストレスよねー。」
玲子が笑いながら言う。
しかし、彼女には「女として、子供を生み子孫を増やす。」との
使命感が胸の中にたぎっていた。

一年前、譲治と友達の由香里をおもちゃにした欲求。
淫らな欲望も、彼女の中で今、正当化されているのだ。

ズズーン、ズズーン、と、地響きを轟かせ二人の女巨人は歩き始める。

一年間、姿を現さなかった街に、彼女達の巨大な姿が現れたのだ。

「あら?」
玲子が声を上げた。
見覚えの在る、風景が目に飛び込んできた。
緑の草原の中、ポツリと、剥げた地面がむき出しに
なっている土地があった。
小さな模型のような家屋が立ち並び、そのほとんどが壊されている。
「何?あら?旧市街じゃないの。よく残っていたわね。」
純子がずしずしと、その旧市街と呼ばれるミニチュアの街に近づいた。

玲子は見覚えのある一軒の家を見つけた。
譲治と由香里の家だ。

「貴方、そういえば小人族を暫く飼っていたわよね。
これ、貴方のドールハウスじゃないの?」
純子が市街地をしゃがみこんで見物し、そういった。
何か、小さな人影が動いたように見えた。

玲子は、一年前の自分の淫行と、その後譲治と由香里が辿ったであろう
苦難の道を思い浮かべた。
玲子も、しゃがみこみ、家を覗き込む。
彼女の足首にも満たない大きさのミニチュアハウス。

それは、壁のあちこちに弾痕があき、ガラスは全て割れていた。
黒く焦げたあともある。
庭には、小人の白骨死体が何体も散らばっていた。
玲子が去年置いていってあげた装甲戦闘車の残骸がそのままの位置に
置いてある。

玲子は、家の屋根に指をかけ、それを引き剥がそうとした。
しかし、ちょっとだけそれをためらうと、徐に彼女は立ち上がった。

グシャ!

軽い音が、玲子のサンダルの下から響いた。
「ああ。壊しちゃった。玲子のドールハウスでしょ?」
純子が驚いて玲子を見上げていった。

「ええ。もう、お人形で遊ぶのは・・卒業したのよ。
生まれ変わったの。私。」

譲治の家を踏みつけた足に体重をかけ、サンダルを地面にめり込ませる。
ズボッ、とサンダルを地面から抜き出す玲子。

深い足跡の中には、平面図のようになった譲治と由香里の家が張り付いていた。

「まだ、小人、中に居たかもよ。何か動いたように見えたけど。」
純子が両膝を抱えて、玲子を見上げる。

「・・・・。そうね。まだ誰かいたのかも。
誰かしらね。」

玲子はつぶやくように言った。

「さあ、かっこいい男の子、見つけましょう!」
ポンと、純子の方を叩き、玲子はズシンズシンと、彼女のドールハウスを
踏み壊す。

そして、また、気持ちのよい初夏の風を全身で楽しみながら
歩き始めたのであった。

          
                                 完




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