誘 拐 (13)


                        みどうれい

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 その時、いきなり彼が立ち上がり、私の方に向かって走り出した。
そのまま食卓からジャンプし、私の大きな胸にへばりついた。

 私は慌てて、彼が落ちないように、両手で彼を押さえた。
彼は私の胸に、私の手で捕らえられる形になった。

 いきなりの彼の行動に、私が驚いていると、
彼は「やるぞー!」 とか叫んで、私の胸にイタズラし始めた。

「あん。」 彼の温かい身体の動きを感じ、私は小さな喘ぎ声を上げる。

 私は戸惑いながらも、手の力を緩めて、彼に自由にさせてやる。
彼は、私の胸に全身を擦り付けて、喜びの声を上げた。


 私は彼が何を考えているかを想像できた。

 小さくされた彼を元の大きさに戻せるのは、私だけだ。
彼は私と話をして、何とか自分の置かれている状況を改善したいだろう。

 しかし、「俺を元の大きさに戻してくれ」 とか 「無茶は止めてくれ」と
私に言っても、私が無視するのは目に見えている。

 現に、私に何か抗議をするたびに、彼は乳よせをされたり、
パンティーに放り込まれたり、さんざんな目に遭わされている。

 私の目的が、彼とえっちをすることだと、彼もすでに気がついている。

 どうやら、彼は口で言うより、身体で行動するタイプのようだ。
ならば、彼は体力の続く限り、やりまくり、私を喜ばして活路を見出すしかない。

 あるいは、このままだと私に、また中に入れられると考えて、
せめて主導権を取りたいと願ったのかもしれない。


 その時、彼は私の乳首に甘噛みをした。
「ひゃううん!」 私は驚きと喜びの声を上げる。
 彼は私の感じるところを覚えたのか、さっきよりうまく私を責め立てる。

 芝居じゃないわ・・・。 彼は自分からやっている。
私は微笑んだ。 彼がやる気になったのは、いいことだ。


 それにしても・・・、意外に彼は元気ね?? 私は感心した。
1/12サイズにされたにしては、彼は強すぎる。

 私は彼を握り締めて、胸から離し、私の顔の前に運んだ。
彼の股間のものは、大きくいきり立っていた。

 確か、彼は「一晩に3回もいったことがない」とか言っていた。
それなのに、彼はすっかり元気になっているようだ。
どういうことかしら・・・?

 そう言えば、私の大きな胸で挟んであげたのに、彼が圧死しなかったのも、
不思議と言えば、不思議だ。
 普通、この体重差なら、簡単に彼は潰れるような気もする。
身長15cmのオトコにしては、彼は屈強すぎる。

 私は想像してみた。 現在、彼は私の魔法で小さくされている。

 だが、私が望めば、すぐに彼を元の大きさに戻せるのだから、
彼の肉体と力が、完全に消滅したわけではないだろう。

 もしかしたら、彼が身長180cmだった時の体力の一部が、
今の小さな身体の何処かに残っているのかもしれない。
それで、彼は強く、体力の回復が早いのかもしれない。

 理由はよく分からなかったが、私には有難かった。
せっかく捕まえた玩具が、簡単に疲れて寝てしまったら、面白くない。
彼が元気な方が楽しめる。


 私に握り締められた彼は「もっとやらせろー!」 とか叫んでいる。
やけくそになっているらしい。

「はい、はい、ちょっと待ってね。」
 私は苦笑しながら、彼を掴んで立ち上がった。


 彼と遊ぶ場所としては、食卓の椅子は少し硬いので、雰囲気がでない。
私は食堂のすぐ横の居間に入った。
居間の豪華なソファに座って、身体を伸ばし、彼と楽しむつもりだった。


 だがその時、私は居間に電話が置いてあるのに気がついて、驚いた。

 先刻、私は自分の携帯電話とノートパソコンを引き出しに入れて、鍵をかけた。
彼が警察に電話かメールをしたら、困るからだ。
部屋に小人を閉じ込めるなら、外部との連絡手段は全て遮断するべきだろう。

 ちょっと考えすぎのような気もするけど、とにかく私はそう判断した。
それなのに、居間の電話のことを忘れているとは・・・。

 私はすぐに電話線を外し、電話機を戸棚にしまった。
今度こそ、彼が外に連絡をすることはできないだろう。

 私が左手に掴んだ彼は「やるぞー!」 とか叫んでいる。
彼は、すっかりやる気のようだ。
 もしかしたら、彼には電話を隠す必要などないのかもしれない。
私は微笑みながら、ソファに横になった。

 輸入物のソファは大きく、背の高い私も充分寝ることができる大きさだった。
彼は大喜びで、私の身体の上を這い回った。

 私の方から彼を責めてあげてもいいのだが、
彼がやる気になっていたので、私は、彼の自由にさせてあげた。


 私は、私の身体の上の彼を感じた。
再び、私は快感の海を漂う。

 しかし、私の心の一部は、他のことを考えていた。
私は、少し、落ち着かないといけない・・・。

 彼を窒息させてしまいそうになったり、居間の電話の存在を忘れたり・・・、
普段の冷静で知性的な私は、決してこんな単純ミスはしない。

 明らかに私はいつもの私ではない・・・。
今の私は、月光を浴びて、冷静さを失っている。

 私は、いつもの自分に戻らなければならない。


 そうしている間も、彼は私の上で、私の身体を愛撫し、私を楽しませてくれた。
「あぁん・・・、気持がいい・・・。」 私の身体はぷるぷる震えた。


 快感に酔いながらも、私は自分のことを考えてみた。


 どうして私は魔法が使えるのだろうか?
 どうして私は小人さんを玩具にするのが好きなのだろうか?

 明らかに、私は普通の女の子とは違う・・・。

 そう言えば、何か忘れているような気もする。
私は自分のことをもっとよく知らなければならない・・・。



 その時、私の意識は薄れていった。






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