「な、なんだ!? 何が起こった?」 突然の衝撃に、俺は驚く。
俺はすぐに状況を理解した。 彼女がエレベーターに乗ったのだ。
彼女にとっては普通のエレベーターだ。 せいぜい十数階分を上がるだけなのだろう。
だが、小さな俺にとって、それはいきなり100m以上も上昇する「絶叫マシン」だった。
俺の体は、彼女の柔らかい肉に、ぐっと押さえつけられる。
幸いその上昇感は、すぐに終わった。 目的の階に着いたのだろう。
「うぐぐぐ・・・ぅ。」 俺はうめく。
何と言うことだ。 たかが、エレベーターに乗っただけで、こんなに圧力を感じるとは・・・。
俺は、本当に無力な小人になってしまったのだ! 俺はその事実を、改めて実感した。
「やばいよ・・・これは。」
今の衝撃で、彼女の胸肉の快感から、正気に戻った俺は焦った。
ガチャ! 大きな音がした。 彼女が巨大な扉を開いたのだろう。
彼女は、俺を「彼女の部屋に招待する」とか言っていた。
どうやら、彼女は、自分のマンションに戻ったのだろう。
俺の身体は、まだ彼女の胸の谷間に挟まれたままだ。
心地よい快感に俺は痺れてはいたが、どうしようもない不安をつのらせる。
彼女は部屋に入り、後ろ手に大きなドアを閉めたようだ。
この時、俺は予感していた。 俺は、決して彼女からは逃げられないだろうと・・・。
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彼女が胸元を開いて、俺の顔をのぞき込んだ時、無力な俺は彼女を見上げるしかなかった。
彼女の顔は、美しく・・・そして、すごく大きかった。
まるで、映画のスクリーンを見ているようだ。
いや、彼女の顔は立体的で、平面のスクリーンなど比べものにならない「ど迫力」だった。
この時、俺は彼女の谷間に下半身を囚われ、顔と胸だけを外に出していた。
彼女に何か話しかけるべきなのだろうが、俺は凍りついたように喋れなかった。
彼女が歩いた時、俺は自分の身体を彼女の胸の谷間から自由にしようと、もがいた。
しかし、彼女の巨体の前に、俺は全く無力だった。
彼女がブラウスの前ボタンを開けたので、俺は周囲を見渡すことができた。
俺は、彼女の「とてつもなく大きな部屋」に連れ込まれていた。
ここは彼女の寝室なのか?
そこは、淡い色の壁紙で内装された「女性らしい綺麗な部屋」だった。
向こうの方に、彼女のベッドと、デスクがあった。
机の上には、ノートパソコンがおいてあった。
部屋はとても整頓されていて、いらないものは置いていなかった。
突然、頭上から、彼女の巨大な手が伸びてきて、俺を摘み上げた。
「うわあああ!!」 俺は悲鳴を上げた。
だが、彼女は俺の悲鳴など全く気にもせずに、俺をしげしげと見つめた。
今の俺にとって、彼女は身長20m以上もある大巨人だった。
後になって気がついたのだが、彼女は俺が怪我をしていないか心配していたらしかった。
俺は恐怖に震えた。 俺は二本の指だけで摘み上げられている。
地面まで十数mもある。 彼女が指を離したら、俺は地面に叩きつけられる。
死なないまでも、大怪我をするだろう。
普通なら、俺をこんな目にあわせた彼女に、何か言うべきなのだろうが、
この時、俺は恐怖のため、ただ、彼女が地面に俺を落とさないでくれることだけを願っていた。
彼女は満足そうに微笑むと、俺を「大きなベッド」に降ろした。
俺は恐怖に凍りついたまま、巨大なベッドの真中で寝転がった。
どうやら今はまだ、彼女は、俺に危害を加えるつもりはないらしい。
俺は今まで、女の子を恐ろしいなどと考えたことは、一度もなかった。
しかし、この巨大女は、俺の想像を超えた存在だった。
彼女は、俺をどうすることでもできるだろう。
俺は目を閉じた。 身体が震えていた。
目を閉じたら、彼女が消えてくれるような気がしてきたからだ。
だが、そんなことをしても無意味だった。 彼女は夢などではなかった。
目を閉じても、彼女のすさまじい気配を感じる。
彼女は、凛としたオーラを放ちながら、俺の前に存在していた。
この時、俺は自分の股間のものが、まだ大きくいきり立っていることに気がついた。
さっき、彼女の巨大な肉山に囚われ、あまりにも気持ちが良くて、こうなってしまった。
それにしても、この状況でまだ立っているとは・・・。
この姿を、巨大な彼女が見たら、いったいどう思うのだろうか・・・。
服がすれるような音がする。
俺は目を閉じていたが、彼女がやっていることに気がついた。
彼女は、服を脱いでいたのだ!!
彼女の熱い視線を感じる。 俺は、少しだけ目を開けて、彼女を見上げる。
彼女はものすごい巨体だった。
彼女は俺を見つめながら、ゆっくりとブラウスとスカートを脱いでいった。
その美しい顔は、明らかに性的な笑みを浮かべていた。
なんてこった・・・。 漠然と予想はしていたが、彼女は俺を玩具にするつもりだ!!
それもただの玩具ではない。 セックスの玩具にするつもりなのだ。
信じられない状況に、俺は呆然とする。
こんなでかい女に、玩ばれたら・・・、俺の身体はいったいどうなるのだろうか!?
下着姿になった彼女がベッドに座り込んだ時、俺の小さい身体は衝撃に弾んだ。
俺にとっては広すぎるマットレスが大きく揺れ、俺はこれが現実だと改めて理解した。
もう我慢できない。 俺は起き上がって、彼女に向かってできる限りの大声で叫んだ。
「何をするーーー!! ここから帰せぇ! お、俺を元の大きさに戻せ!!」
我ながら、無意味なことを喚くと自分でも思う。
しかし、その時の俺は大声を出す以外に、他にどうすることもできなかった。
案の定、彼女は、俺の叫びなど全然聞いていなかった。
彼女は俺を見下ろして、くすくす笑っているだけだった。
やがて、巨人女が口を開いた。
彼女の声はセクシーだが、雷が轟くような大きな音だった。
「ごめんなさい、小人さん。 驚いたみたいね。
ねぇ、私・・・、今夜はどうしてもやりたい気分なの。
いいでしょう・・・。 あなたは私と遊んでくれるわよね。」
やっぱりだ。 この女は俺とえっちをするつもりで、ここへ連れて来たのだ。
そ、それにしても、なんで、俺を小さくしなくちゃいけないのだぁーー!!???
えっちがしたいのなら、そう言ってくれれば、普通の大きさでいくらでもしてやるのにー!!
彼女は、俺の方に、巨大な手を伸ばしてきた。
すごいスピードだ。 逃げることさえできない。
すぐに、俺は、大きな親指と人差し指の間に捕らえられた。
彼女の顔の高さに摘み上げられた時、俺はどうしようもない恐怖に、悲鳴を上げた。
「ああん、そんなに騒がないで。 優しくしてあげるから、
あなたはとても幸運だわ。 私みたいな美人と遊ぶことができるんだから。」
巨人女は、勝手なことを、ほざいていた。
「してやる、してやる、えっちなことをいくらでもしてやるぅー!
でも、こんなに小さくされたら、俺は何もできないじゃねーかよ。
何考えてんだぁ! 俺を元の大きさに戻してくれーーー!!!」
俺はパニクって叫ぶ。 こんな大女にその巨体で遊ばれたら、命がないのは間違いない。
だが、彼女は、俺の悲鳴を笑っているだけだった。
突然、彼女は手のひらの上に俺を横たえて、指先で俺のシャツを鋏んだ。
「うわぁ、何をする!!」 俺は叫んだ。
しかし彼女は全く動きを止めることもなく、無理矢理、俺からシャツを引き剥がした。
彼女の強い指の力に、俺は全く抵抗できない。
まるで濡れたティッシュペーパーであるかのように、俺のシャツは引き裂かれた。
すぐに俺の上半身が裸にされた。 俺の胸に彼女の指の指紋を、感じる。
簡単に俺のシャツを脱がせる事ができたので、彼女は喜んでいるようだった。
彼女は恍惚とした表情を浮かべていた。
明らかに、俺の服を脱がすことを楽しんでいやがる。
俺は呆然とした。 女の子に裸にされるなど、想像したこともなかった。
自慢するわけではないが、俺は腕っ節は強い方だ。
その俺が、女の子の指先だけで服を引裂かれてしまうとは・・・。
彼女はその太く優雅な指で、器用に俺のベルトを摘んだ。
そして、なんと彼女の少し伸ばしている爪で挟んで、ベルトをねじ切ってしまった。
俺の顔は引きつる。 彼女は強すぎる。
彼女は爪先だけで、俺の胴体を真っ二つにすることができる。
幸い彼女は、俺を傷つけないように慎重にしてくれたようだ。 俺に怪我はなかった。
彼女は、俺のズボンに太い人差し指の長い爪を無理やり突っ込んで、それを引き下げた。
俺は、俺の小さい身体から俺の服を剥取っている間中、全く抵抗することさえできなかった。
彼女は、俺よりもずっと…、ずっと強かった。
彼女が、まるで小さい人形の服を脱がせていたように、ズボンを俺からむしった時、
俺は、大声で喚くしかなかった。
すぐに、靴と靴下も脱がされて、どこかに持っていかれた。
俺が今、身に着けているのはブリーフ一枚だけだ。
彼女の指が伸びてきて、俺の身につけた「最後の肌着」を摘んだ。
「やめろー!!」 これを脱がされたら、本当に丸裸になってしまう。
いくら何でも、それは恥ずかしい。
俺は無意味と知りつつも、彼女の指を掴んで、押し戻そうとした。
もちろん、俺の力で、彼女を止めることなどできはしなかった。
3秒後に、彼女の指は、肌着を俺の手の届かない所に持っていってしまった。
俺は彼女の手のひらの上で、素っ裸になって横たわっていた。
俺の服を完全に脱がしてしまった彼女は、喜びの声をあげた。
どうやら彼女は俺の身体が、気に入ったらしい。
自慢するわけではないが、俺は身体には、自信がある。
今もジムに行って鍛えている俺のボディは、引き締まっている。
普通の相手なら、喧嘩をしても、たいがい勝つ自身がある。
だが、今回の相手は、あまりにも強すぎた。
鍛えているといっても、こんなに大きな彼女に抵抗できるわけがない。
俺の身体は、ただ彼女を楽しませるだけだった。
「男の裸が、そんなに珍しいのかよ。」 やけくそになった俺はぼやく。
もちろん、彼女に聞こえないように、心の中で言ったのではあるが。
俺はきっと、この密室で、彼女にたっぷりと玩ばれるのだろう。
巨大な彼女は、俺にどんなことでもできるのだから。
俺は、彼女が遊ぶための玩具でしかない。
・・・なんで、こんなことになったのだ。
俺は自分の不幸が信じられずに、意識が遠くなっていくのを感じていた。