誘 拐 U (2)


                        みどうれい

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 あぁ・・・気持ちがいい・・・・。



 もの凄く・・・、いい気分だ。


 彼女が歩くたびに、左右の巨大なおっぱいの肉がかわるがわる俺の身体に迫ってきた。
しかし、小さな俺は潰されることもなく、苦しいとさえ、思わなかった。

 その圧力と弾力は・・・、とても心地よかった。
それは生理的な快感と言ってもよかった。

 不思議なことだ。 彼女の乳房はもの凄く大きいのだから、身長15cmにされた俺の身体
その胸に挟み込んだら、すぐに押し潰してしまうと、俺は想像していたのだが・・・。

 それなのに、こんなに気持ちがいいとはどういうことか?

 彼女は魔法のような力で、俺を小さくした。
彼女はその力で俺を苦しめないように、守ってくれているというのか?

 だが、俺は、さっきの恐ろしい胸の圧力を、はっきりと覚えていた。
今もさっきの彼女の言葉が、俺の頭の中に、響いている。

乳房で揉み潰す・・・・・。
乳房で揉み潰す・・・・・。
乳房ちぶさで揉み潰す・・・・・。

 彼女がその気になれば、俺をどうすることでもできるのだ。


 俺は、彼女の胸に文字通り包みこまれている。
巨大な胸の谷間で、俺は完全に無防備で無抵抗だった。

 俺は、巨大な彼女の歩く音と震動を・・・、そして、重々しい歩調を感じることができた。
彼女が歩くたびに、規則正しいリズムで、俺の身体は上下左右に弄ばれる。
彼女の心臓の鼓動が、ごうん、ごうんと響く。

 彼女の、甘い香りが周囲に漂い、俺の身体を麻痺させる。
俺は全身がとろけていくような快感に、意識を朦朧とさせていた。


 しかし、俺は何とか気力を振り絞り、冷静になろうとした。
このままだと、この巨大女に何をされるか分からない。 何とかしないと・・・。

 俺は自分の身に何が起こったのかをもう一度、考えてみた。


 夕子と待ち合わせをしていたら、見知らぬ女性に腕を掴まれ、路地裏に引っ張り込まれて、
身長15cmの小人にされて、巨大な手に握り締められて、彼女の胸の谷間に放り込まれて、
暴れたら、彼女の巨胸で強く挟まれて、「静かにしないと乳房で揉み潰す」と脅されて、
今は、何処かに連れて行こうとされている・・・???

 俺は彼女の名前も知らないし、何処に住んでいるのかも知らない。
こんなアホな話はなかった。 彼女は・・・いったい何が目的なのだ。


 俺は、彼女の胸の谷間から脱出する方法を考えてみた。
しかし、そんなことができる筈はなかった。

 それに、彼女から逃げられたとしても、その後、俺はどうすればいいのか・・・?
ずっとこのままのサイズなら、生きていけそうもない。

 今は、成り行きにまかせるしかなかった。
彼女が、俺を人形のように小さくしたのなら、彼女は俺を再び大きくできるかもしれない。

 しかし、彼女は、俺を元の大きさに戻したりはしないだろう。
俺は、直感的にそれを理解していた。

 俺を元のサイズに戻しても、彼女にとって何もいいことはない。
犯罪者として逮捕されるか、俺に仕返しをされるだけだ。
彼女は、そんな馬鹿な事をしないだろう。


 この時も、彼女の胸は、規則正しく俺の身体をしごいていた。
あぁ・・・。気持がいい。 天国だ、ここは。

 自分がどうされるか分からない危険な状況なのに、
あまりの気持ちのよさに、ずっとこうしていたいと思うほどだった。

 それでも、俺は意識が遠くなりそうになるのを我慢して、彼女の目的を考えてみた。 

 俺はフリーのカメラマンだ。 彼女に、身代金を払えるほど金持ちじゃない。
誘拐されるほどの、特殊な才能や技術を持っているわけでもない。

 俺が自慢できるものといえば、学生時代、空手で鍛えたこの身体だけだ。

 彼女が、胸の谷間に俺を押し込んだのは、誰にも見られないうちに、俺を連れ去るためだろう。
彼女は、俺に用があると考えるべきだ。

 彼女は「俺の身体が欲しい」とか言っていた。
彼女の目的は・・・、俺の身体なのか・・・?


 それにしても、「人を小さくすることができる」などという話は聞いたことがない。
彼女は、この魔法の力を秘密にしているのだろう。

 彼女が俺を縮小した時、彼女はとても自信に満ち溢れた表情だった。
おそらく、彼女は「他の男も縮小した経験」があるに違いない。

 もし、彼女に小さくされた男たちが、他にいるのなら・・・、彼らはどうなったのだろうか?


 とにかく今の俺は、どうすることもできなかった。
俺は、彼女の胸の温かさと柔らかさを感じながら、彼女に運ばれるしかなかった。

 それにしても、彼女の胸の谷間は、とても心地よかった。
情けないことに、彼女の温かい肌を感じ、俺の息子は大きくいきりたっていた。


 突然、彼女が立ち止まった。
俺は彼女の谷間に囚われて周囲が見えなかったが、彼女の動きを感じることはできた。

 前の方で何かごうっという音がした。 扉のようなものが左右に開いたみたいだった。
それから、彼女は再び歩き、また立ち止まった。

 そのとたん、俺の体が彼女の谷間に押し付けられる。 全身にすごい上昇感を感じる。

ぎゅおおおおおおおおおおおぉ

「な、なんだ!? 何が起こった?」 突然の衝撃に、俺は驚く。
 俺はすぐに状況を理解した。 彼女がエレベーターに乗ったのだ。

 彼女にとっては普通のエレベーターだ。 せいぜい十数階分を上がるだけなのだろう。
だが、小さな俺にとって、それはいきなり100m以上も上昇する「絶叫マシン」だった。

 俺の体は、彼女の柔らかい肉に、ぐっと押さえつけられる。
幸いその上昇感は、すぐに終わった。 目的の階に着いたのだろう。

「うぐぐぐ・・・ぅ。」 俺はうめく。

 何と言うことだ。 たかが、エレベーターに乗っただけで、こんなに圧力を感じるとは・・・。
俺は、本当に無力な小人になってしまったのだ! 俺はその事実を、改めて実感した。

「やばいよ・・・これは。」
 今の衝撃で、彼女の胸肉の快感から、正気に戻った俺は焦った。


 ガチャ!  大きな音がした。 彼女が巨大な扉を開いたのだろう。
彼女は、俺を「彼女の部屋に招待する」とか言っていた。
どうやら、彼女は、自分のマンションに戻ったのだろう。


 俺の身体は、まだ彼女の胸の谷間に挟まれたままだ。
心地よい快感に俺は痺れてはいたが、どうしようもない不安をつのらせる。

 彼女は部屋に入り、後ろ手に大きなドアを閉めたようだ。
この時、俺は予感していた。 俺は、決して彼女からは逃げられないだろうと・・・。


@@@@@@@


 彼女が胸元を開いて、俺の顔をのぞき込んだ時、無力な俺は彼女を見上げるしかなかった。

 彼女の顔は、美しく・・・そして、すごく大きかった。
まるで、映画のスクリーンを見ているようだ。
いや、彼女の顔は立体的で、平面のスクリーンなど比べものにならない「ど迫力」だった。

 この時、俺は彼女の谷間に下半身を囚われ、顔と胸だけを外に出していた。
彼女に何か話しかけるべきなのだろうが、俺は凍りついたように喋れなかった。

 彼女が歩いた時、俺は自分の身体を彼女の胸の谷間から自由にしようと、もがいた。
しかし、彼女の巨体の前に、俺は全く無力だった。


 彼女がブラウスの前ボタンを開けたので、俺は周囲を見渡すことができた。
俺は、彼女の「とてつもなく大きな部屋」に連れ込まれていた。

 ここは彼女の寝室なのか? 
そこは、淡い色の壁紙で内装された「女性らしい綺麗な部屋」だった。

 向こうの方に、彼女のベッドと、デスクがあった。 
机の上には、ノートパソコンがおいてあった。
部屋はとても整頓されていて、いらないものは置いていなかった。


 突然、頭上から、彼女の巨大な手が伸びてきて、俺を摘み上げた。

うわあああ!!」 俺は悲鳴を上げた。

 だが、彼女は俺の悲鳴など全く気にもせずに、俺をしげしげと見つめた。
今の俺にとって、彼女は身長20m以上もある大巨人だった。

 後になって気がついたのだが、彼女は俺が怪我をしていないか心配していたらしかった。

 俺は恐怖に震えた。 俺は二本の指だけで摘み上げられている。
地面まで十数mもある。 彼女が指を離したら、俺は地面に叩きつけられる。
死なないまでも、大怪我をするだろう。

 普通なら、俺をこんな目にあわせた彼女に、何か言うべきなのだろうが、
この時、俺は恐怖のため、ただ、彼女が地面に俺を落とさないでくれることだけを願っていた。


 彼女は満足そうに微笑むと、俺を「大きなベッド」に降ろした。

 俺は恐怖に凍りついたまま、巨大なベッドの真中で寝転がった。
どうやら今はまだ、彼女は、俺に危害を加えるつもりはないらしい。


 俺は今まで、女の子を恐ろしいなどと考えたことは、一度もなかった。

 しかし、この巨大女は、俺の想像を超えた存在だった。
彼女は、俺をどうすることでもできるだろう。

 俺は目を閉じた。 身体が震えていた。
目を閉じたら、彼女が消えてくれるような気がしてきたからだ。
だが、そんなことをしても無意味だった。 彼女は夢などではなかった。

 目を閉じても、彼女のすさまじい気配を感じる。
彼女は、凛としたオーラを放ちながら、俺の前に存在していた。

 この時、俺は自分の股間のものが、まだ大きくいきり立っていることに気がついた。
さっき、彼女の巨大な肉山に囚われ、あまりにも気持ちが良くて、こうなってしまった。

 それにしても、この状況でまだ立っているとは・・・。
この姿を、巨大な彼女が見たら、いったいどう思うのだろうか・・・。

 服がすれるような音がする。
俺は目を閉じていたが、彼女がやっていることに気がついた。
彼女は、服を脱いでいたのだ!!

 彼女の熱い視線を感じる。 俺は、少しだけ目を開けて、彼女を見上げる。
彼女はものすごい巨体だった。

 彼女は俺を見つめながら、ゆっくりとブラウスとスカートを脱いでいった。
その美しい顔は、明らかに性的な笑みを浮かべていた。


 なんてこった・・・。 漠然と予想はしていたが、彼女は俺を玩具にするつもりだ!!
それもただの玩具ではない。 セックスの玩具にするつもりなのだ。

 信じられない状況に、俺は呆然とする。
こんなでかい女に、玩ばれたら・・・、俺の身体はいったいどうなるのだろうか!?

 下着姿になった彼女がベッドに座り込んだ時、俺の小さい身体は衝撃に弾んだ。
俺にとっては広すぎるマットレスが大きく揺れ、俺はこれが現実だと改めて理解した。


 もう我慢できない。 俺は起き上がって、彼女に向かってできる限りの大声で叫んだ。

「何をするーーー!! ここから帰せぇ! お、俺を元の大きさに戻せ!!」
 我ながら、無意味なことを喚くと自分でも思う。
しかし、その時の俺は大声を出す以外に、他にどうすることもできなかった。


 案の定、彼女は、俺の叫びなど全然聞いていなかった。
彼女は俺を見下ろして、くすくす笑っているだけだった。

 やがて、巨人女が口を開いた。
彼女の声はセクシーだが、雷が轟くような大きな音だった。

「ごめんなさい、小人さん。 驚いたみたいね。
ねぇ、私・・・、
今夜はどうしてもやりたい気分なの。
いいでしょう・・・。
 あなたは私と遊んでくれるわよね。」

 やっぱりだ。 この女は俺とえっちをするつもりで、ここへ連れて来たのだ。

 そ、それにしても、なんで、俺を小さくしなくちゃいけないのだぁーー!!???
えっちがしたいのなら、そう言ってくれれば、普通の大きさでいくらでもしてやるのにー!!


 彼女は、俺の方に、巨大な手を伸ばしてきた。
すごいスピードだ。 逃げることさえできない。
すぐに、俺は、大きな親指と人差し指の間に捕らえられた。

 彼女の顔の高さに摘み上げられた時、俺はどうしようもない恐怖に、悲鳴を上げた。

「ああん、そんなに騒がないで。 優しくしてあげるから、
あなたはとても幸運だわ。 私みたいな美人と遊ぶことができるんだから。」


 巨人女は、勝手なことを、ほざいていた。

「してやる、してやる、えっちなことをいくらでもしてやるぅー!
でも、こんなに小さくされたら、俺は何もできないじゃねーかよ。
何考えてんだぁ! 俺を元の大きさに戻してくれーーー!!!」

 俺はパニクって叫ぶ。 こんな大女にその巨体で遊ばれたら、命がないのは間違いない。

 だが、彼女は、俺の悲鳴を笑っているだけだった。
突然、彼女は手のひらの上に俺を横たえて、指先で俺のシャツを鋏んだ。

「うわぁ、何をする!!」 俺は叫んだ。

 しかし彼女は全く動きを止めることもなく、無理矢理、俺からシャツを引き剥がした。
彼女の強い指の力に、俺は全く抵抗できない。
まるで濡れたティッシュペーパーであるかのように、俺のシャツは引き裂かれた。

 すぐに俺の上半身が裸にされた。 俺の胸に彼女の指の指紋を、感じる。

 簡単に俺のシャツを脱がせる事ができたので、彼女は喜んでいるようだった。
彼女は恍惚とした表情を浮かべていた。

 明らかに、俺の服を脱がすことを楽しんでいやがる。
俺は呆然とした。 女の子に裸にされるなど、想像したこともなかった。

 自慢するわけではないが、俺は腕っ節は強い方だ。
その俺が、女の子の指先だけで服を引裂かれてしまうとは・・・。

 彼女はその太く優雅な指で、器用に俺のベルトを摘んだ。
そして、なんと彼女の少し伸ばしている爪で挟んで、ベルトをねじ切ってしまった。

 俺の顔は引きつる。 彼女は強すぎる。
彼女は爪先だけで、俺の胴体を真っ二つにすることができる。

 幸い彼女は、俺を傷つけないように慎重にしてくれたようだ。 俺に怪我はなかった。


 彼女は、俺のズボンに太い人差し指の長い爪を無理やり突っ込んで、それを引き下げた。
俺は、俺の小さい身体から俺の服を剥取っている間中、全く抵抗することさえできなかった。

 彼女は、俺よりもずっと…、ずっと強かった。

 彼女が、まるで小さい人形の服を脱がせていたように、ズボンを俺からむしった時、
俺は、大声で喚くしかなかった。

 すぐに、靴と靴下も脱がされて、どこかに持っていかれた。

 俺が今、身に着けているのはブリーフ一枚だけだ。
彼女の指が伸びてきて、俺の身につけた「最後の肌着」を摘んだ。

「やめろー!!」 これを脱がされたら、本当に丸裸になってしまう。

 いくら何でも、それは恥ずかしい。
俺は無意味と知りつつも、彼女の指を掴んで、押し戻そうとした。

 もちろん、俺の力で、彼女を止めることなどできはしなかった。
3秒後に、彼女の指は、肌着を俺の手の届かない所に持っていってしまった。


 俺は彼女の手のひらの上で、素っ裸になって横たわっていた。


 俺の服を完全に脱がしてしまった彼女は、喜びの声をあげた。
どうやら彼女は俺の身体が、気に入ったらしい。

 自慢するわけではないが、俺は身体には、自信がある。
今もジムに行って鍛えている俺のボディは、引き締まっている。

 普通の相手なら、喧嘩をしても、たいがい勝つ自身がある。
だが、今回の相手は、あまりにも強すぎた。

 鍛えているといっても、こんなに大きな彼女に抵抗できるわけがない。
俺の身体は、ただ彼女を楽しませるだけだった。

「男の裸が、そんなに珍しいのかよ。」 やけくそになった俺はぼやく。
 もちろん、彼女に聞こえないように、心の中で言ったのではあるが。



 俺はきっと、この密室で、彼女にたっぷりと玩ばれるのだろう。
巨大な彼女は、俺にどんなことでもできるのだから。

 俺は、彼女が遊ぶための玩具でしかない。


 ・・・なんで、こんなことになったのだ。


 俺は自分の不幸が信じられずに、意識が遠くなっていくのを感じていた。




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