《 ユイさん 》 第2話 既に石の上で飼っていた人々を床に撒き、その集団を跨ぐ様に立っていた。 1500人もの島民たち。だが、1500人と言っても、両足の間で怯えた様に寄り集まっているその姿は、儚く消え入りそうなものでしかなかった。 「日本語、分かる様になったんでしょ?お返事はないのかしら。 それとも、日本語の先生が悪かったの?だったら、その先生はおしおきよね」 小さな点の集団の横にいる、1/200サイズの男に視線を移す。 何となく、今の言葉で、その男が萎縮した様に見える。 ユイはその様子にクスッと笑う。 ユイは顔を上げ、今回の、1500という人数を考える。
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”そういえば、初めて・・・?“ ユイ一人で、これだけの人数を相手にするのは初めだった。 一人で、縮めた男の命を奪ったことはもちろんある。 学生時代、夜中に男を捕まえてリエに縮めさせ、ベッドの上の一人エッチでその男の命を使ったこともある。さらに、最近では、“お持ち帰り”と称して、不要になった縮小体を一人暮らしのマンションに持って帰っているが、その人数としては多くても数十人。 ユイは、鏡に映る自分の姿に視線を移す。 “・・・この姿って・・・” 鏡に映る自分の姿から、以前、政府に用意させた“罪のない男”、50人のことを思い出した。 『罪のない者に危害を加えてはいけない』とされている宇宙法にこだわっていたリエの考え方を矯正させるために、リエと二人で、彼らを1センチに縮めて潰したのだが、その時も、その男達にセクシーな自分たちの姿を見せてあげようとして、リエと一緒にミニスカートに着替えていた。 “そう・・・その時、この場所で、この服だったのよ・・・” 「ウッフフ・・・・・・」 ユイは、両足の間で怯える人々を見下ろし、彼らを挟む様にゆっくりと両膝を着いた。
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そのポーズのまま、その時の様子をさらに思い出していく。 小さく聞こえた彼らの悲鳴。逃げることもままならない小さな男たち。それをサンダルで、膝で、指で、次々と潰していった。 「リエと一緒だと、とっても楽しいの・・・ それで、二人で・・・・もっと残酷なことをしてみたくなってくるのよ でも・・・ウッフフ・・・・」 1センチしかない無実の男たち、それを無残に押し潰していく。それは、とても、セクシーな気分になれる行為だった。そして、その気分のままに、もっと淫乱なことをしてみたくなってくる。 ”たとえば・・・“ ユイは、逃げる彼らを、四つん這いになって追ったことを思い出す。身体の下を必死に走っている彼らの姿は、下半身を疼かせるものだった。そして、その疼き始めた股間を押し広げ、彼らの上からかぶせてみたくなっていた。 それを思い出し、ユイはフッと笑う。 「そうなのよ。そう思っちゃうこともあるの。でも、やっぱり、リエが横にいるでしょ。だから、変なことはできないじゃない?」 ユイは、床に撒いてある島民を見下ろし、彼らの頭上に、小さなパンティに覆われている股間を持ってくる。
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