おやすみなさい、おちびちゃん! 最終章
  
  ポコ作
  笛地静恵訳
  
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  7
  
   リサは、チャーリーを乳房の谷間に挟んでいました。
  
  
  「あなたは、いつもわたしのおっぱいを、飢えたような目付きで、見ていたわよね?
  いいわ。今夜だけは、バスト・ファックを、してあげるわ。
  したかったんでしょ?」
  
   そう言うと、両手で乳房を左右から持ち上げるようにしていました。
  
   彼の身体が、合わさった深い肉の谷間に消えていきました。
  
  
   コーラのびんが止まるたびに、彼女たち全員が、思い思いに罰ゲームを考えていました。
  男の子たちで、自由に遊んだのです。
  
  
   後には、四人の男子生徒たちが、そろってカーペットの上に大の字になって寝転がっていました。
  酸素不足のために、めまいがしていました。 起き上がれなかったのです。
  
   今晩の「デート」の相手である巨大少女たちは、
  ひとり一人が、オフィス街のビルディングの一個分のサイズがありました。
  肺活量もビルサイズだったのです。
  
   横たわる彼らの頭上に、八つの乳房の山が巨大に聳えたっていました。
  
  
   コーリーンは、再びキッチンに戻っていきました。
  
   チョコレートとマシュマロとグラハム・クラッカーのサンドイッチを、持ち帰ってきました。
  
   ジャネットは、手のひらの上に乗せ、それを小さく砕いてやりました。
  そして、男子生徒たちに、食べるようにと命令したのでした。
  
   彼らも、今度は自分たちの置かれている立場を、十分に理解していました。
  もう二度にわたって同じ命令をされるような、馬鹿な真似はしませんでした。
  
   リサは、まだお菓子を頬張っていました。
  
  
  「OK、小人さんたち。
  今度は、昼食のメニューの相談でもしましょうか?」
  
   男子生徒たちは、何を言われているのか分かりませんでした。
  なんとか態度で、少女たちに理解してもらおうと努めていました。
  しかし、ついに理解したのです。
  
   先月の学生食堂での昼食の席で、数人の少女たちとの間にもめ事があったのでした。
  彼らは、それに巻き込まれたのでした。
  
   トニーが、デザートのケーキを食べていたリンダとリサを、大食い娘とからかったのでした。
  
   リサは、男子生徒たちのために、一個が彼らの身長の倍以上の高さのある、
  生クリームの紙のパックの口を開けていました。
  
   四角い建築物の塔のようでした。
  四人の巨大な女の子たちは、ひとつずつそれを持っていました。
  
  「知ってるかしら?
  女の子の胸は、白い生クリームを入れて、こんなに膨らんでいるのよ。
  だから、あたしたちは、みんな生クリームが大好きなの。
  それに、ちっぽけな小人の男の子たちも、大好きなのよ。
  ふたつをいっしょに食べたら、どんな味がするものなのかしら?
  いちばんおいしくて、大好きなメニューになるかもしれないわね?」
  
  
   トニーがよけいなことを彼女達に言ってくれたおかげで、
  四人全員が今では、とてもとても巨大で、口いっぱいに生クリームを
  頬張った巨大な少女たちの顔と、対面する羽目になっていたのでした。
  
  
  8
  
  
   コーリーンは、カーペットの上に、ビニールのシートを広げていました。
  汚さないためでした。
  
   リンダの巨大な赤いマニュキュアを塗った指先が、
  真ん中へと男子生徒たちを突いて、無慈悲に進ませていました。
  
   少女たちは、白い生クリームをたっぷりと入れた、三角錐型のビニールを引っ繰り返しました。
  ケーキの装飾をするための袋でした。 先端には、穴が開いていました。
  
   それぞれのビニールの先端からの生クリームの噴射は、
  消防自動車の放水のように物凄い量でした。 すごい勢いでした。
  
   男子生徒たちを、瞬時に生クリームの堆積の中に、埋もれさせてしまいました。
  彼らは、たちまち、ふわふわとした白い雪だるまになってしまいました。
  
   だれがだれなのかさえ、わかりませんでした。
  
  
   巨大少女たちは、沸き上がる喜びのせいで、唇から白い歯が笑みとともに零れていました。
  みんな甘いものには、ほんとうに目がなかったのです。
  
   彼女たちの特別製の小さな動くケーキを、
  すっかりきれいになるまで、隅々まで舐めていきました。
  
   床にうつぶせになって、顔を甘いクリームで、真っ白にしていきました。
  
  
   みんなで、ルールを決めていました。
  
  『一度に、軽い一舐めだけにすること』
   ですから、長い時間がかかりました。
  
   ついに、食べ終わってしまいした。
  しかし、リンダは、まだ空腹感を覚えていました。
  
   もう少し甘いものが、欲しかったのです。
  クリームは、ふわふわですが、バウンドケーキのような腹に貯まるものが、欲しかったのです。
  
   コーリーンに、一回だけウインクしました。
  彼女は、腰が軽くて、すぐにキッチンに立っていきました。
  料理にも、さまざまなアイデアを発揮する少女でした。
  
   四人の男子たち全員は、すぐにマンモス・サイズのミキシング用の、
  透明なガラスのボウルの中にいれられました。
  コーリーンが持ってきたのは、ガラスのびんに入った蜂蜜でした。
  
   男子には、ガスタンクのようなサイズに見えていました。 それを引っ繰り返しました。
  即座に、数百ガロンの半透明の黄金の蜂蜜の内部に、腰まで埋まっていました。
  
   濃密な粘っこい重い液体の中に、顔と腕と上半身だけを出していました。
  下半身は、ぴくりとも動けませんでした。
  生クリームの何倍もの粘性があったのです。
  
   巨大少女たちの舌が、蜂蜜を、下半身の分まで、すっかりきれいに舐め取ってくれるのを、
  待っていること以外に、できることはなにもなかったのです。
  
   さっきと同じルールが適応されていました。
  
  
   ジャネットは、少女たちの中で、いちばん読書が好きで、哲学的でもありました。
  
  「これって、「苦痛とエクスタシー」という言葉に、
  新たな定義を与えるような行為なんじゃないかしら?」
  
   ちっぽけな男たちにとっては、何を考えるにしても、あまりにも途方も無い状況でした。
  頭が、ぼんやりとしていました。
  
  
   彼らにとって幸運だったのは、少女たちが夕食を済まして来ていて、
  本当には、お腹がいっぱいの状態であったことぐらいでしょうか。
  その夜の盛り上がりの渦中では、何が起こってもおかしくない状況でした。
  
   とうとう、リンダは四人全員を、蜂蜜のボウルの中から救い出していました。
  
  「バスタイムよ。 その後は、おやすみの時間ね。 もう遅いもの」
  
   リサは、すでにジャグジーのバスを、生温い石けんのお湯で、いっぱいに満たしていました。
  白い泡のでる、バブルバスの錠剤を入れていたのでした。
  
   彼女たちは、生クリームと蜂蜜で汚れたパジャマとネグリジャを脱いでいきました。
  生まれたばかりの姿になっていました。
  
   浴槽は、四人の大きな少女が入るのに、十分な広さがありました。
  男子には、プールのように見えていました。
  
   全裸の少女の八本の腕が、四人のちっちゃくて可愛らしい男子を、
  同時に洗ってきれいにしていました。
  
   大騒ぎになっていました。
  四人の巨大少女たちは、おたがいの顔を見交わしていました。
  
   そして、だれからともなく、同時に「やった!」と叫んでいました。
  男子フットボール部に対する、女子チアリーダー部の完全な勝利でした。
  
  
  
   でも、これからどうすれば良いのでしょうか?
  
  「逃がしてやるつもりなの?」
  
  「このサイズじゃ、自動車を運転して帰るのも、無理じゃないかしら?」
  
  「来た通路を、戻してあげればよいだけのことでしょ?
  だれも、彼らの話を信じるはずがないもの」
  
  「それは、だめよ。
  もし、元の大きさに戻って、怒り狂うところを想像してご覧なさい。
  わたしたちのだれひとりとして、ただではすまないわよ」
  
  「今夜の彼らが、ここに来ているってことは、
  わたしたち以外には、この町でも誰も知らないのよ。
  警察だって、普通の人間は探すでしょうけど、
  まさかドブの中のネズミにまでは、手が回らないはずですもの」
  
  「その通りだわ。
  思うに、彼らは、これからずっと、わたしたち専用の小さなネズミさんとして、
  一緒に暮らせば良いのよ。 餌を与えて、世話をしてあげれば、いいだけだわ。
  赤ちゃんの世話をすることと比べたら、ずっと簡単だと思うのよ。
  それに彼らにとっても、わたしたちの手元にいたほうが、
  ドブでネズミと暮らすよりも、ずっと安全だと思うわ」
  
  「でも、どうやって?」
  
  「あなた毎日、マニュキュアしてるでしょ?
  身の回りも、きれいにしてるわよね?
  あれと同じようにすれば良いのよ。
  教科書の開いたページの上に、置いておきましょ。
  その課題を、勉強し終わるまでね。
  わたしたちの宿題の手伝いもさせるの!
  だって、今晩からは、何でも私達の言うことを聞いてくれる、良い男の子になったんですもの!」
  
  「なんて、すてきなアイデアなのかしら!
  明日になったら、ひとりずつ家に連れて帰っていいわよ!」
  
  
   とりあえず彼らの今夜のベッドは、リンダの使い古しの運動靴の入っていた、紙の箱でした。
  コーリーンの配慮で、コットンのハンカチーフが、一枚だけ中に敷かれていました。
  
   紙の箱の上には、呼吸のために鉛筆の先で、穴が何箇所も、ぶすぶすと開けれられていました。
  脱走できないように、箱の蓋は、セロテープでぐるぐる巻きにされていましたけれども。
  
   彼女たちは夜の夢の中で、自分の部屋に戻ったら、
  あんなことやこんなことまでさせようと、大きな胸を、期待でさらに大きく膨らませていたのでした。
  
  
   無意識に手を当てて、揉み解している子もいました。
  ああん。 唇から声が漏れていました。
  
  
   親友の前でさえ、とてもできないような恥ずかしいことが、女の子には誰でもありますから。
  
  
  9
  
  
   失踪した四人のフットボール選手に、本当に何が起こったのか、知るものは誰もいませんでした。
  
  
   リンダ、リサ、コーリーン、それにジャネットの四人の巨乳の少女たちは、
  それまで以上に自信に満ち溢れた、美しい少女に変身していきました。
  
   もし希望するものがいれば、どんな男の子とでもデートをしてあげたのでした。
  求められれば、いつでも、どこでもです。
  
   自由奔放な行動には、決して別け隔てがありませんでした。
  
  
   この学校の男子生徒たちは、すべての女子生徒に対して、
  優しく尊敬の念を持って接するようになったということです。
  
  
  
  
  
   めでたし。めでたし。
  
  
  
  
 
  
  
  
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  おやすみなさい、おちびちゃん! 了