巨大美少女ミカ 第一部 あらすじ
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彼の名前は、松田家 久太郎(まつたけ くったろう)。
全ての事件の元になった男だ。
偶然、次元の裂け目に迷い込んだ彼は、巨人族の姉妹の住む家に泥棒に入った。
人間の数十倍もの肉体をもつ巨人姉妹!! 姉の名前はリィナ、 妹はミカ。
母親も住んでいたが一族の集会に出席中で留守だった。
巨人ミカは久太郎を見たとたん、気に入ってしまった。
彼はミカから見て、小指くらいの大きさしかなかった。
ミカは、最初久太郎にいたずらをして遊んでいたが、次第に行動をエスカレート、
「結界の術」をかけられ保護はされているものの、こびとである久太郎はたまったものではない。
しかし、犠牲者は彼だけでは済まなかった。
姉妹の住む家からは、とある無人島へと通じる「異次元の扉」があった。
不幸にもその島に迷い込んだ「第二こびと丸の乗組員たち」、
船長の名は江井 波舞雄(えい はぶお) 副長は二毛山 仁夏郎(にげやま にげろう)、
船員たちは体育会系の若者ぞろいで、名前はそれぞれ、
琢磨田 逞夫(たくまだ たくお)、羽屋久 走(はやく はしる)、宗賀 隙夫(むねが すきお)、
強井 剛(つよい ごう)、持手居 孝治(もってい こうじ)、校庭 修司(こうてい しゅうじ)、
今郁 譲治、(いまいく じょうじ)の九人だった。
新たな標的を見つけたミカは、行動を更にエスカレート、それに加え自分自身もパワーアップ。
妹の暴走を止めようとしたリィナは不覚にも麻痺術をかけられて、動けなくされてしまう。
そのままリィナは、久太郎と共に、屋敷の寝室に置き去りにされる。
一方、島に戻ったミカは、第二こびと丸の乗組員たち相手に、こびと狩りをはじめたのだった。
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巨大美少女ミカ (16)
(不運な泥棒 改題)
NEW2さん みどうれい作
第二部 不運な船員さん達(その1)
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獲物を捕らえた猫は、それをわざと逃がしてやり、そしてまた捕まえると言われている。
何故、そんなことをするのかは、猫に聞いてみないと分からない。
獲物を捕獲する練習をしているのか、いや・・・、ただ遊んでいるだけなのかもしれない。
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第二こびと丸乗組員の一人、宗賀 隙夫(むねが すきお)は、森の中を走っていた。
慌てて森に飛び込んだ彼は、仲間からはぐれてしまった。
仲間達がどうなったか心配だったが、いっしょにいれば全員が同時に捕まるかもしれない。
巨人が一人である以上、ばらばらになって逃げた方が、助かる確率が大きいので、
彼は、こうなった以上、しばらく一人で逃げるしかないと考えた。
朝日が昇り、南の島の気温は上昇していた。 鳥達のさえずりが聞こえ、木の香りがした。
隙夫には、これがまだ現実だとは、信じられなかった。
彼は、女巨人から逃げているのだ。
そして・・・、巨人は「逃げのびた者だけ、食べないでおいてあげる」とか言っていた。
こんなバカな話がある筈は、なかった。 隙夫は、これは夢だと考えようと努力した。
しかし、明らかに、これは現実だった。
さっき感じた巨人の肌のぬくもりも、森の新鮮な空気も、地面を踏む感触も全て本物だった。
少し落ち着いた隙夫は、周りを見回す余裕ができてきた。
森には南国特有の背の高い樹木が、生えていた。 しかし、木々の間隔は思ったより広く、
女巨人も森の木に足を妨げられることなく、森に入って、普通に歩けそうだった。
(ここは、ミカの島なので、彼女が森に入って遊べるようになっているのかもしれない。)
とは言え、彼にとって、さっきよりも状況は好転していた。
先ほど、彼らが女巨人のお腹の上に捕らえられていた時は、どうやっても逃げられなかった。
女巨人は手を伸ばすだけで、彼ら全員を、その太い指で摘んでしまうことができた。
隙夫たちにできることといえば、悲鳴を上げるか、じたばたもがくことぐらいだった。
しかし、今、隙夫は、彼女の手の届かないところに来ている。
昨晩、彼は2回も巨人と遭遇したが、必死に走り、なんとか逃げることができた。
ならば今回も、逃げきれる可能性はあると言えるだろう。
ふと前を見ると、隙夫の目の前に、バスくらいの大きさの岩の塊があった。
この島は火山島なのだろうか、溶岩が固まってできた大きな岩がたくさんあった。
彼は、その岩の塊に苦労してよじ登り、乗り越えた。
彼の手に触れる岩の感触は、硬く・・・そして冷たかった。
その時、隙夫は、自分がポケットに、携帯を持っていることを思い出した。
先ほど、逞夫を捜しに行く時、船長が全員にそれを持つように指示をしたのだ。
母港に連絡をすることはできないが、何故か、この島にいる者同士は、携帯が使用できた。
(外部に連絡できないのは、彼らを逃がしたくないミカの意思のせいかもしれない)
隙夫が走りながら、「携帯で仲間と連絡をとろう」かと考えていた時、
突然、彼の後ろ方で、森の木がばさばさと揺れる大きな音がした。
「あはっ、こびとさん、見っけ!!!」 天空に、巨人の声が響いた。
同時に隙夫の後ろの地面に、何か大きなものが踏み降ろされる音がした。
そ、そんな!! 隙夫は驚いた。 巨人に見つかったのだ!!
ずいぶん遠くまで逃げたと思っていたのに・・・。
反射的に振り返った隙夫は、怖ろしい光景を見た。
巨人の素足は、さっき隙夫が乗り越えたばかりの大きな岩の塊を、踏みつけていた。
巨大な足が、そのバスくらいもある固い岩に触れたとたん、それは簡単に炸裂した。
「うわあーーーー!!!」 彼は恐怖に悲鳴を上げ、再び必死で走りだした。
彼は、さっき触った岩の感触を覚えていた。 それは、とても硬かった。
巨人は、靴など履いていない。 全くの裸足だ。 彼女は女らしい柔らかな肌をしていた。
それなのに、生足に踏まれた岩は、まるでそれが砂糖菓子であったかのように砕け散った。
女巨人は、ただ大きいだけではなかった。
彼女は、おそろしいまでに強靭な肉体と、重すぎる体重を持っていた。
彼女の足に踏まれたら、隙夫の体が一瞬で炸裂し、血と肉の塊になるのは間違いなかった。
全身の力を振り絞って走る彼のすぐ後ろに、また足が降ろされた。
「ひえーーーー。」 彼は情けない悲鳴を上げた。 腰が、抜けそうだった。
倒木が巨人の足に踏みしだかれたのだろう。 後ろでバキバキという音がする。
「あはっ、遅いわよ、こびとさん。」
巨人の声が天空に響いた。 それは、とても楽しそうだった。
これよ、これ! これがやりたかったの。 ミカは微笑んだ。
今、非力なこびとが一人、必死になって、彼女の足のすぐ前を走っていた。
彼女は、最初に、この島に来た理由を思い出していた。
先刻寝室で、ミカが太ももを使って、久太郎と遊んでいた時、
彼女はその後、彼を床に下ろし、彼女の足で追いかけ、踏みつけて遊ぼうと考えていた。
胸、口、手、太ももで遊んだのだから、当然、次の順番は、「足」だった。
泣き喚きながら走るこびとさんを、足で追いかけたら、きっと楽しいだろう。
しかし、結局ミカは、寝室で久太郎と「追いかけっこ」をしなかった。
大きすぎるドアを開けられない久太郎は、どうやっても部屋から逃げられない。
ミカが少し歩いただけで、すぐに彼を部屋の隅に、追いつめてしまうだろう。
簡単に終わるゲームは、あまり面白くないように思えた。
彼女がこの島に来たのは、ここで久太郎をわざと逃がして、遊ぶためだった。
広い島なら、こびとさんも助かるかもしれないと思って、本気で走るだろう。
それでこそ、ゲームは楽しくなるのだ。
やっぱり、この島に遊びに来てよかったわ。ミカはそう考えていた。
島から見える朝の空はどこまでも青く、海からの風はすがすがしかった。
そして、彼女から逃げようと走るこびとの悲鳴は、ミカの耳にとても心地よかった。
ふふふふ、こびとさん、もっと、私を楽しませてね。 ミカは笑った。
ミカがその気になれば、すぐに隙夫を踏み潰してしまえる位置にまできていた。
しかし、彼女はそうせずに、わざと彼のすぐ後ろに足を踏み降ろした。
ずううううううううん!!!
ものすごい衝撃に、隙夫はその場に転がった。
彼のすぐ後ろに、巨人の足が降ろされていた。
隙夫は、すぐに起き上がろうとしたが、その前に、空が暗くなった。
顔を上げた彼は、悲鳴を上げた。 巨大な足の裏が、彼のすぐ真上に、迫ってきていた。
逃げる間もなく、彼は巨人の足の下敷きになった。
「うわああああああ!!!」
さっき砕け散った岩のことを思い出し、隙夫は悲鳴を上げた。
しかし、不思議なことに、彼の体に、大きな足の裏が触れているのに、彼は無事だった。
巨人は、何故か、彼を捕らえた足に、体重をかけようとはしなかった。
隙夫は今、巨人の足の裏の土踏まずの部分と、地面の間のわずかな隙間に挟まれていた。
巨人の足の裏の肌は、強靭ではあったが、以外に柔らかく、彼を地面にそっと押し付けていた。
彼は、そこから這い出そうとあがいた。 あの岩のように砕かれるのは、真っ平だった。
少しずつではあるが、なんとか体を動かすことはできた。
しかし、どういうわけか、彼が動くのと同じ速さで、巨大な足の裏も同じ方向に動く。
したがって、彼は、いつまでたっても、彼女の足の下から逃げられない。
ずっと上の方で、巨人のくすくす笑う声が、聞こえた。
隙夫は必死になって、地面を這いまわったが、ミカの足は、しつこく追いかけてくる。
彼は焦った。 いつ自分が踏み潰されるか分からないのだ。
ミカは、彼女の足の下から逃げようとするこびとの動きを楽しんでいた。
現在、彼女は小さな隙夫の上に軽く片足を乗せて、もう一方の脚に体重をかけている。
ミカは今、ほとんど片足だけで立っている。 普通の女性ならよろめいてしまうかもしれない。
しかし、強靭な肉体と、抜群の平衡感覚を持つ彼女は、全然平気だった。
隙夫が地面を這いずり回って、どの方向に逃げようとしても、
巨大なミカは少し足を動かすだけで、彼を逃さないでおくことができた。
隙夫はそのまま10分くらい逃げ回ったが、ミカの足から逃げることはできなかった。
とうとう彼はへとへとに疲れて、巨大な足の下で動けなくなってしまった。
「どうしたのこびとさん、もう逃げないの? つまんないわぁ。 それじゃ、罰ゲームね。」
巨人の無常な声が、響いた。
その時、彼を押さえつける巨大な足の裏の圧力が、少し強くなった。
「ふふふふふ、こびとさん、今から私は、あなたを捕らえているこの足に、
私の体重をかけてあげるわ。 ゆっくり、ゆっくりとね。
さぁて・・・、あなたの体は、何分の間、私の重さに耐えることができるかしら?」
ミカの言葉に、隙夫は恐怖に引きつり、巨人の足の下から逃れようともがいた。
しかし、白い肉の天井は、信じられない程重く、彼は身動き一つできなかった。
そして巨人の言葉の通り、すこしずつ、巨大な足の裏に重さが加わってきた。
「やめろーーー!!!」 隙夫は、どうしようもない恐怖に、悲鳴を上げた。
「あらあら、あなたは、私に踏み潰されるのがイヤなの? そう・・・、ふふふふ。
私は、慈悲深い女の子なの、もう一度だけ、あなたに逃げるチャンスをあげるわ。」
巨人の声が響き、隙夫の上の巨人の足が、持ち上がった。
「うわぁああああ!!!」 自由になった隙夫は、立ち上がり、必死に走りだした。
「あら、あなたはまだ元気なようね。 (^-^)」
ミカは腰に手をあてて、しばらく逃げるこびとを見つめていたが、すぐに歩き出した。
隙夫は全力で走ったが、すごい大股で歩く巨人ミカから、逃げられはしなかった。
「あは! おっそい、遅い、こびとさん。 もう追いついちゃったわよ。」
3〜4歩で隙夫に追いついたミカは、そのまま足の親指で、彼の背中を軽くつついた。
ミカは手加減して、足先でこびとに触れたつもりだったが、しょせん大きさが違いすぎる。
巨大な親指の一撃をうけて、隙夫は、ひとたまりもなく地面に転がった。
起き上がろうとする隙夫は、突然何かに両側から締め上げられ、動けなくなった。
そして、自分の体が何に挟まれているかを知った彼は、悲鳴を上げた。
今、ミカの大きな足の親指と もう一本の指が、彼の体を捕らえていたのだ。
隙夫は、彼のわき腹を締め上げる大きな二本の足指を、押し開こうとしたが、無駄だった。
ミカの足指は、彼よりもずっと強かった。
「ふふふふ、こびとさん、あなたは私の足指と遊びたいのね。」
ミカは、彼女の足指で、きゅっと彼を締め上げた。 こびとの悲鳴が上がる。
彼女は、しばらくそのまま遊んでいたが、やがて彼を転がし、またしても足で踏みつけた。
「あはははは、あなたは本当に、私から逃げられるとでも思っていたの。 (^-^)」
ミカは笑いながら、隙夫を踏みつけた足に、力を加えたり、緩めたりした。
もちろん、小さすぎる彼を潰さないように手加減したのだが、
彼女が足に少し力を加えるたびに、小さな悲鳴が上がり、足の下でこびとがぴくぴく動いた。
その感触は、とても小さかったが、充分ミカを楽しませた。
興奮したミカは、自分の盛り上った胸に手をやり、それを揉みしだいた。
一人のオトコを簡単に踏み潰してしまえるというシチュエーションは、
ミカに、すばらしい快感を与えてくれた。
彼女は、彼女の足を使い、隙夫の体で遊び、そのまま快感の海に酔った。
しばらくミカは、そうして遊んでいたが、あまりにも気持ちがよすぎるので、
そのうち本気で、こびとを踏み潰してしまいたい気分になってきた。
ミカは、大勢いるから、一人くらい潰しちゃってもいいかと思ったが、
さすがにそれはまずいと考え直し、彼女は、しぶしぶ足を上げた。
疲れきったこびと隙夫は、仰向けにそこに横たわっていた。
ミカは、巨大な指先で彼を摘み上げた。
隙夫は肉の天井から開放されたものの、今度は手指に捕まり、空高くに持ち上げられた。
必死で逃げ回った彼は、もうへとへとだった。
ビルの看板のように巨大な顔が、彼を覗き込んでいた。
ミカの甘い吐息が、隙夫の全身にかかる。
彼女はとてつもなく巨大だった。
おそろしい大きさの・・・、ビキニ姿の女巨人。
ミカは可愛いこびとを捕まえて、大喜びだった。 だが、これで追いかけっこはおしまいだ。
ちょっと、あっけなさすぎた。 まぁ彼は小さすぎるし、遅すぎるから仕方がない。
きまぐれを起こしたミカは、今度は、言葉で彼をいたぶってあげることにした。
「ふふふ、可愛いこびとさん、私はあなたを踏み潰さないでおいてあげるわ。」
巨人の言葉に、隙夫は少しだけほっとする。 だが、ミカはすぐに無情な言葉を、続ける。
「だって・・・、私がこの足であなたを踏んじゃったら、あなたの体が土で汚れて、
美味しく、食べることができなくなるんだもの。」
ミカの言葉に、隙夫は、恐怖の悲鳴を上げた。
「あらあら、何を喚いているの? こびとさん。 ちゃんと最初に言ったじゃない。
私と追いかけっこをして、逃げ切れなかったこびとさんは、食べてしまうって。
さぁて、そうと決まったら、服なんかいらないわね。」
ミカは、彼女の指を使い、器用に、隙夫の服を脱がし始めた。
「まずは、あなたのカラダを、拝見させてもらうわ。」 ミカは楽しそうに笑う。
隙夫は必死でもがいたが、彼女の強い力に、どうすることもできなかった。
すぐに彼は裸にされ、彼の服と携帯は、巨人の手から、はるか下の地面に落ちていった。
この時彼は、ただ、巨人が自分を食べないでおいてくれることだけを願っていた。
ミカは、手のひらの上のこびとを、まじまじと見つめた。
彼は、ミカが考えていたより引き締まった男らしい体つきをしていた。
「まぁ、美味しそうなカラダね。 ふふふ、お味見をさせてもらおうかしら。」
ミカは、そう言うと、舌先で彼の体をつついた。
隙夫は、生暖かい舌に舐められ、そのぬらりとした感触に悲鳴を上げる。
「あぁ、そ、そんな・・・?」 彼は、喘ぎ声を上げる。
彼女の甘い吐息と舌の感触は、彼には、とても気持ちよかったのだ。
彼は驚いた。 これから巨人に食べられるのに、なんでこんなに気持ちがいいのだ。
「あはっ、こびとさん、あなたのカラダは、とっても美味よ。」 巨人の声が響く。
しばらく、ミカは手に捕らえた彼の体を、舌でつついたり、舐めたりして遊んでいたが、
「さぁて、そろそろ食べちゃおうかな。」と言い、彼女の口を大きく開いた。
隙夫は、必死になって「食べないでくれーー!!(>_<)」 と、巨人に向かって叫んだ。
ミカは、しばらく恐怖に引きつりまくった彼の哀願の声を、楽しんでいた。
もちろん、彼女は簡単に遊びを終わらせるつもりはなかった。
彼は大切な「狩りの獲物」なのだ。 もっと楽しまないといけない。
彼女は、呪文を唱えた。 すぐに、彼女の手に白い布製のポーチが、現れた。
それは、普段、彼女の化粧用の小物でも入れるのに使用されているのだろうか、
彼女の手よりも少し大きいくらいだったが、幅があるので、こびと丸乗組員の全員を、
中に閉じ込めることができそうだった。
彼女は、ポーチのチャックを開いて、隙夫を中に放り込んで言った。
「ふふふふ、こびとさん、あなたは小さすぎるから、一人くらい食べても、
たいしてお腹の足しになりそうもないわね。 しばらく、そこでおとなしく待っていなさい。
後、5〜6人くらい集めてから、ゆっくりと味わって、食べることにするから。」
ミカは。そう言って、チャックを閉じ、彼をそこに閉じ込めた。
布製のポーチの中で、こびとが悲鳴を上げ、暴れているのが、外からも分かった。
ミカは、中にいるこびとが、どれほど怯えているかを想像し、くすくす笑った。
やがて、ミカは顔を上げて、周りを見回した。 狩りの獲物は、まだ他にもいるのだ。
非力なこびとさんを追いかけ、捕まえて遊ぶ「狩り」は、期待していた以上に、楽しかった。
「さぁて、次は、どうやって捕まえてあげようかな。」
彼女は、隙夫を入れたポーチを左手に持ち、地響きを上げて、歩き出した。
(その17に続く)