《アリシアの部屋》 その3


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「あら・・・、あなたは私のヒップの下にいるのがイヤなのかしら?」
 アリシアの声が響く。

 当たり前だー!と叫ぶ余裕はビリーにない。 ほとんど窒息寸前なのだ。
「た、助けて」 と言いかけたが、もう彼の肺には酸素が無く喋る事すらできなかった。

「あれー、ビリー君、お返事がないのはどうしてかなぁ? ちょっと重すぎたのかしら・・・」
 アリシアは、ほんの少しだけ彼女の腰を浮かせた。

 彼女の尻とビリーが乗せられている台の上に、わずかな隙間ができた。
彼は反射的にそこから這い出そうとする。 しかし彼女は彼を自由にするつもりはなかった。

「あーら、誰が逃げていいって、言ったのかしら? 私のレッスンはまだ終っていないのよ」
 すぐに彼女の大きなヒップが動き、彼を下敷きにしてしまう。

「うぎゃああー!!」 ビリーはもの凄い悲鳴を上げる。
 だが彼の声はアリシアのヒップに僅かに響くだけで、彼女にもよく聞きとれなかった。

 今や彼の身体は完全に彼女の尻の下敷きになり、かろうじて手だけが外に出ているだけだった。




 ビリーの意識が遠くなりかけた時、再び巨大なヒップは持ち上がった。
すさまじいまでの圧力から解放されたビリーは、荒い息で呼吸する。

 巨大なアリシアは身体を上げ、太ももごしに彼を覗きこむ。
ビリーはもう逃げようとはしなかった。 彼女がその気になれば、いつでも彼の上に座れるのだ。

「あなたは、レッスンを学んだかしら? もし・・・、まだ理解できないと言うのなら、
私はあなたの上にもっと体重をかけて座ってあげないといけないわ」
 アリシアの恐ろしい内容の言葉が響く。

「いえ、いえ、いーーええぇ!! レッスンを学びました。
だから、もう座らないでくださあああーーーい!!!」
 ビリーは情けない声で叫ぶ。

「あなたは私の言う事を何でも聞くかしら?」

「は、は・・・はぁいーーい!! アリシアさんの言う事を何でもします!」
 ビリーは何でこんな事になったのか、自分の運命を呪いながらそう言った。

「ノン、ノン、アリシア様よ」 彼女はくすくす笑いながら言う。

「・・・ア、アリシア様の言う通りにさせていただきます」

 何がアリシア様じゃ! このボケー! ビリーは心の中で叫んだ。
しかし、それを言葉にするわけにはいかなかった。
もう一度、あの巨尻の下敷きにされると想像しただけで、恐ろしかった。

「そう、それは良かったわ。」
 アリシアはそう言うと、片手でビリーを握り締め立ち上がる。

 彼は彼女の手の中で全く無力だった。彼女はそのまま彼をベッドまで運び、その上に降ろす。

 アリシアのベッドのシーツも真っ赤だ。 彼女の趣味らしい。
ビリーは柔らかいマットレスの上で彼女の巨大な顔を不安げに見上げる。
アリシアは今からいったい何をするつもりなのだろうか?

「では、可愛いビリー君は裸になって。」
 アリシアはイタズラっぽい笑顔で言う。

「ええ!?」 ビリーは叫んだ。 彼女が何をするつもりなのか、だいたい想像できたが、
実際にそう言われたらやはり驚いてしまう。 彼の身体は硬直したように動けなくなる。

「あれー、ビリー君は、私の言う事を何でも聞くんじゃなかったのかなー。
それとも・・・、もう一度、この私に座ってほしいの? あなたの上に。」

 ビリーは慌てて上着を脱ぎ、ベルトを外しズボンを下ろす。
彼はすぐにブリーフ一枚になった。 彼は彼女の顔を見上げる。
まさか・・・これも脱ぐのか?? さすがに全裸になるのは彼も恥ずかしかった。

 しかし、すぐにアリシアの無情な声が響いた。
「パンツも脱いで、 あなたの可愛いディックが見たいの・・・」

 ビリーは棍棒で殴られたような衝撃をうけた。
彼を裸にした後、彼女が何をするか容易に想像できたからだ。

「はやくしなさい!! 私があなたを叩き潰してしまう前にね!」

 アリシアは握りこぶしでベッドを叩く。
ビリーの身体は衝撃で、跳ね飛ばされた。

「うわああ!!」 彼は恐怖のため慌ててブリーフを脱ぐ。

「わおお・・・。」 彼の裸身を見たアリシアは歓声を上げる。

 フットボールで鍛えたビリーの体は逞しかった。
そして、この異常な状況に興奮したのか、彼のモノは大きく立ち上がっていた。

「ふふ、可愛いわ、あなたのここ。」 アリシアはビリーの下腹部に指を伸ばしてきた。


「どっしぇー!!」 ビリーは恐怖の悲鳴を上げるしかなかった。


(終わり)


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